観光庁が宿泊旅行統計調査について、平成29年7月・第2次速報、8月・第1次速報をリリースしています。延べ宿泊者数、客室稼働率などについて、どのような数値になっているのか詳細を見ていきましょう。
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延べ宿泊者数
- 平成29年7月の延べ宿泊者数(全体)は、4,485万人泊で、前年同月比+1.2% でした。また、平成29年8月の延べ宿泊者数(全体)は 5,453万人泊で、前年同月比-0.6% でした。グラフを見てもわかるように、対前年比で大きな変動はなく、年間を通じた月ごとの動きに関しても昨年比で大きな動きはありません。
- 日本人延べ宿泊者数 は、7月は前年同月比-0.5%、8月は前年同月比-2.8%となり、いずれも前年同月比で見ると減少傾向 にあります。
- 外国人延べ宿泊者数 は、7月は742万人泊で、前年同月比+10.5%であり、7月としては調査開始以来の最高値を記録。8月は前年同月比+18.5%となっており、好調に推移している事が伺えます。しかし 前年同月比で+30%以上を記録していた平成27年度と比較すると、伸び率が鈍化している ことが伺えます。
客室稼働率
- 平成29年7月の客室稼働率は全体で62.5%でした。また、8月は全体で69.1%となりました。
- 平成29年7月に 客室稼働率が80%を超えた都道府県は、シティホテル10箇所(平成28年7月:10箇所) 、ビジネスホテル7箇所(同:6箇所)リゾートホテル3箇所(同:3箇所) となっています。
- 全体の稼働率では、大阪府が84.5% と全国で最も高い値でした。特に リゾートホテル95.3%とシティホテルは、90.7%の稼働率は極めて高いほか、ビジネスホテル85.0%も引き続き高い値を記録しています。
都道府県別延べ宿泊者数
- 都道府県別延べ宿泊者数上位5都道府県は、前年同月と同一となり、上から順に、北海道(3,630,950人 +4.4%)、青森県(436,930人 -13.8%)、岩手県(511,990人 -1.7%)、宮城県(743,840人 -11.7%)、秋田県(282,700人 -11.4%)となっています。
外国人延べ宿泊者数
- 外国人延べ宿泊者数は、742万人泊で、 調査を開始した平成19年における同時期と比較すると約3.3倍となっています。また、7月としては調査開始以来の最高値を記録しています。
- 三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)と地方部(三大都市圏以外)で外国人延べ宿泊者数の対前年同月比を比較すると、三大都市圏で+8.5%、地方部で+13.7%であり、地方部の伸びが三大都市圏の伸びを上回っています。
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数
- 平成29年7月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が韓国、第4位が香港、第5位がアメリカ で、上位5ヵ国・地域で 全体の75.3% を占めています。1位から4位をアジア圏の訪日外国人が占めていることは変わりません。
- 伸び率でみると、韓国(前年同月比+54.7%) 、ベトナム(前年同月比+41.5%) 、ロシア(前年同月比+33.5%)等が大幅に拡大 しているほか、フィリピン(前年同月比+26.7%)、カナダ(前年同月比+26.6%)、香港(前年同月比+22.5%)、ドイツ(前年同月比+21.1%)なども大きな伸びを見せています。
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