鉄道は飛行機と並んで多くの訪日外国人が利用するものです。近年では、訪日外国人が急増していることから、日本国内の鉄道会社はインバウンド受け入れを目的にさまざまな取り組みを行っています。高尾山やよみうりランドなど国内外から観光客が訪れる観光スポット付近に駅をもつ京王線では、これまでにどのようなインバウンド対策を実施してきたのでしょうか。いくつかの具体例をご紹介します。
インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする
- 「翻訳・多言語化」の資料を無料でダウンロードする
- 「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードする
- 「多言語化表示サービス」の資料を無料でダウンロードする
- 「テレビ電話型通訳サービス」の資料を無料でダウンロードする
- 「訪日外国人向け道案内」の資料を無料でダウンロードする
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
①訪日客との言語の壁を解消できる「接客指さし会話シート」を導入
京王電鉄では各駅に「接客指さし会話シート」を導入しています。「接客指さし会話シート」とは、株式会社情報センター出版局が提供する多言語化ツールです。訪日外国人との接客に必要な会話フレーズが紙媒体やタブレットなどの端末に表示されており、従業員と訪日外国人がお互いに「接客指さし会話」を指で差し合うことでコミュニケーションをとることが出来ます。「接客指さし会話シート」は、70か国語以上に対応しており、業種や職種にあわせてオーダーメイドできる点も特徴であり、手軽に対面時の言語対応が可能になるため、京王電鉄でも導入が始まったのではないかと予測できます。
②新宿駅に中部地方に特化したインバウンド向け観光案内所を開設
京王線の中でも特に訪日外国人の利用が多い新宿駅に 中部地方に特化したインバウンド向け観光案内所が昨年の夏より開設 しています。この観光案内所には高山市や白川村をはじめ中部地方の10を超える自治体や観光振興会が集まってできています。また、中部地方の交通事業者や自治体と連携することで新宿から中央道の高速バスで北陸方面の観光を楽しむことができる広域観光ルート 「Three-Star Japan Alps Line」も整備していく とのこと。京王線沿線のみではなく、他地域の団体と提携することでインバウンド向けにさまざまな観光ルートを提供しています。
③手ぶら観光の整備も実施:昨年春より「京王ねこのてカウンター」を設置
加えて、京王電鉄では、訪日外国人が手ぶらで観光できる 「手ぶら観光」の整備 も進めています。2016年4月1日に開業した「京王ねこのてカウンター」では、訪日外国人の荷物を一時的に預かり、宿泊先まで配送。訪日外国人にとって快適な旅行を可能にしています。
訪日外国人の「手ぶら観光」の促進へ 国交省「手ぶら観光カウンター」を大幅に拡充 地方におけるインバウンド効果に期待
平成28年8月17日の発表によると、国土交通省は訪日外国人観光客の「手ぶら観光」を推進するため、整備や機能強化をおこなう民間事業の2次募集を行っています。認定された事業には国から経費の1/3が支給される予定です。これから整備が進んでいくであろうインバウンド対策「手ぶら観光」。一体どのようなシステムなのでしょうか?手ぶら観光・受け入れ環境整備で注目浴びる「荷物預かり」サービスについてより詳しい資料のダウンロードはこちら「荷物預かり」の資料をDLして詳しく見てみる目次「手ぶら観光カウンター」で...
④インバウンド向け無料Wi-Fi「KEIO FREE Wi-Fi」を設置:4か国語に対応
京王電鉄とNTTブロードバンドプラットフォームは 2014年12月から訪日外国人向け無料Wi-Fiサービスを開始 しています。「KEIO FREE Wi-Fi」は、京王線新宿駅(京王新線は除く)、渋谷駅、吉祥寺駅、京王多摩センター駅、高尾山口駅のホーム・コンコースなどに設置してあり、英語・中国語(繁体字)・中国語(簡体字)・韓国語の4か国語に対応。訪日外国人が京王電鉄を利用している際も、快適にインターネットに接続できるような環境が整備されていることがわかります。
訪日外国人観光客が使用出来る国内のWiFiサービス、フリーWiFiサービスの現状
アメリカなどではほとんどの商業施設が独自にフリーWiFiを提供しています。海外と比較して町中のフリーWiFiが少ないと思われている日本ですが、実際のところどうなのでしょうか?訪日外国人観光客が来日時に使用出来るWiFiサービス、フリーWiFiについて見ていきましょう。インバウンド受け入れ環境整備についてより詳しい資料のダウンロードはこちら「翻訳・多言語化」に関する詳しい資料のダウンロードはこちら「多言語サイト制作」に関する詳しい資料のダウンロードはこちらバーコードやQRコードを活用した多言...
⑤インバウンド需要取り込みに新ホテル事業を展開:「京王プレリアホテル」が京都・札幌にオープン予定
2017年5月8日、京王電鉄は インバウンドビジネスの一環として新たなホテル事業を展開することを発表 しています。2018年秋に京都に、また2019年夏に札幌に「京王プレリアホテル」を開業する予定であり、日本人観光客のみならず、訪日外国人もターゲットにしていくとのこと。
まとめ:訪日客の利用増加を目指しさまざまなインバウンド対策を進める京王電鉄
訪日外国人の利用を促すために、京王電鉄では上記でご紹介したようなインバウンド対策に取り組んでいます。三菱UFJリサーチ&コンサルティングによりリリースされた「外国人観光客の首都圏交通インフラ利用調査結果」によると、訪日外国人は日本の交通インフラはわかりづらいものであるという結果もでており、 京王電鉄のこうした取り組みは訪日外国人により快適に利用してもらえるようになることから、他の鉄道会社にとっても注目すべきものでしょう。
インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする
<参照>
- 京王電鉄株式会社:新宿に中部地方に特化した観光案内所を開業します~訪日外国人向けの商業エリアを整備し、手ぶら観光 も推進します~
- Yunisashi:京王電鉄株式会社様(接客指さし会話シート)
- 外国人のお客様向け無料Wi-Fiサービス『KEIO FREE Wi-Fi』の提供を開始します!12月11日(木)から京王線・井の頭線の5駅で開始
- 京王電鉄:2015年度決算説明資料
2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
2024年も残りわずかとなりました。来年2025年は大阪・関西万博が開催されるほか、中国市場の回復などもあり、今年以上の盛り上がりが予想されています。2025年に向けて、訪日旅行者へ向けたマーケティング戦略を強化していきたいと考えている事業者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、株式会社movが毎月開催している「訪日ラボトレンドLIVE」をスペシャルver.としてお届け。今こそ知っておきたい「インバウンド×デジタルマーケティング戦略」を徹底解説します!
<本セミナーのポイント>
- 観光・インバウンドに詳しい専門家3名が登壇!
- 2025年に向けた「インバウンド×デジタルマーケティング」の戦略や施策について、「深掘り」した情報を「いち早く」「無料で」学べる!
-
質疑応答の時間もご用意。インバウンドに関する疑問・お悩みについて、専門家から直接「ヒント」を得られる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!