勘違いしていませんか?動画は作るだけでは観てもらえません:インバウンドプロモーションにおけるプレスリリース・PR活動の重要性について

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Ad Arch(アドアーチ)株式会社の白川です。

今回は弊社が制作プロデュースを担当させて頂いている、群馬県高山村のご協力をもと、インバウンドプロモーションにおけるプレスリリースの観測結果、そしてインバウンド動画プロモーションのあり方について紹介いたします。

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はじめに。今回の試みについて。

弊社がプロデュースさせて頂いているインバンド動画の一つに「群馬県高山村」のプロモーションがあります。「DISCOVER TAKAYAMA GUNMA」と銘打ち、特産物やイベントが少ない村、群馬県高山村の良い所を発見することを目的としたプロジェクトです。撮影は2017年5月から始まり、公開は2018年の春。ほぼ1年間をかけて撮影を行っています。

インバウンド動画制作は「世界へ発信する」ことを踏まえ、主戦場がwebとなっています。一方で、webには日々様々な動画がアップされており、その環境下で一定数の注目を得る方法の一つとして、本プロジェクトでは制作段階での事前プレスリリース施策 を試みています。

初回・2回目のリリースを終えた今、動画の有無における注目度の変化。そして、反響の違いが見えてきました。

「動画制作後、あとは勝手に観てもらえる」時代の終わり

webでは、日々動画がアップロードされ続けています。少し古い情報となりますが、2016年第1四半期(1〜3月)の時点で、YouTubeには 18億3000万から21億5000万 の動画がアップされていたようです。昨今の盛り上がりを見ていると、現在はより多くの動画がアップされていることでしょう。つまり、動画を制作し公開しても多くの人に見て貰うことが非常に難しくなってきています。

そこで私たちは、1年を要する長期プロジェクトであることを利用し、撮影中から皆さまに試みそのものを知って頂くという考えのもと、3回のプレスリリースによる告知を行うことにしました。

事前のプレスリリースを行うと、動画の有無においての注目・反響の差 が生まれました。3回目以降は2018年の一般公開後の話となりますが、1回目・2回目の結果をお知らせしましょう。

1回目:文字情報のみ、試み発信

1回目:文字情報のみ、試み発信

2回目:予告編動画を用いた発信

2回目:予告編動画を用いた発信

結果① リリースページの反響

様々な要素はあると思われますが、実際に動画を公開したものと、そうではないものに大きな差が現れました。ページビュー・訪問者数は 約6倍。転載サイト数も、文字情報のみ0に対し、動画ありは30。参照サイトでも若干の開きが生まれました。

結果② 取材の申し込みが発生

プロモーション撮影が終盤にさしかかっている事も関係している可能性がありますが、1回目のリリース(文字情報のみ)では無かった、取り組みへの取材依頼が入りました。

前述の「昨今のweb動画事情」より、ライバル動画が多くいるweb動画環境において、「より多くの方々に事前情報を持って楽しみにしてもらう」ことは非常に有効な方法と考えられます。特に、インバウンド動画においては日本の先に「世界へのPR」があります。より多くの方々に知って頂くために、日本人の興味をも獲得することは非常に良いこととされています。

結果③ プロモーションそのものがリアルに見えた

第2回のリリースでは、実際の様子・取り組みを動画で発信することで、取り組みそのものの雰囲気・温度感が文字情報以上に伝わった可能性があると考えています。よりリアルな動画を視聴することで、本編への興味を抱かせることができる可能性があります。

「予告を見る」という行動は、映画やTV番組の予告を見て楽しみにするように、私たちの生活にスッと入って来る行動の一つとなっています。

さいごに。

動画制作全体において長い間、制作後にドンと公開し反響の有無を確認する方法が主なものとされていました。もちろん、そのような方法も有効ではありますが、大きくバズる動画でもない限り、ほぼ 大半のweb動画が「公開後しばらく反響が出ない長期戦」 を迎えることになります。

視聴者自ら興味がある動画を検索し視聴する、というweb動画を取り巻く背景を考えると、公開してからすぐに結果(視聴者数・反響)が見えてくるものは少なくなっています。

動画を作るだけで見て貰える時代は終末を迎えた 可能性があります。今後は、動画を作った後のこと。そして動画制作の最中のPRも併せて検討する必要があると考えています。

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この記事の筆者

Ad Arch

Ad Arch

Ad Arch(アドアーチ)株式会社 代表取締役兼プロデューサー 白川 裕喜。国内外での映像制作経験より、人種・国籍・文化を超えた理解を得るグローバルスタンダードな映像制作を拡げる試みを行っている。外国人映像クリエイターとの共同制作やインバウンド制作実績から得た事例、動画プロモーションのコツを発信します。

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