勘違いしていませんか?動画は作るだけでは観てもらえません:インバウンドプロモーションにおけるプレスリリース・PR活動の重要性について

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Ad Arch(アドアーチ)株式会社の白川です。

今回は弊社が制作プロデュースを担当させて頂いている、群馬県高山村のご協力をもと、インバウンドプロモーションにおけるプレスリリースの観測結果、そしてインバウンド動画プロモーションのあり方について紹介いたします。


【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】

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はじめに。今回の試みについて。

弊社がプロデュースさせて頂いているインバンド動画の一つに「群馬県高山村」のプロモーションがあります。「DISCOVER TAKAYAMA GUNMA」と銘打ち、特産物やイベントが少ない村、群馬県高山村の良い所を発見することを目的としたプロジェクトです。撮影は2017年5月から始まり、公開は2018年の春。ほぼ1年間をかけて撮影を行っています。

インバウンド動画制作は「世界へ発信する」ことを踏まえ、主戦場がwebとなっています。一方で、webには日々様々な動画がアップされており、その環境下で一定数の注目を得る方法の一つとして、本プロジェクトでは制作段階での事前プレスリリース施策 を試みています。

初回・2回目のリリースを終えた今、動画の有無における注目度の変化。そして、反響の違いが見えてきました。

「動画制作後、あとは勝手に観てもらえる」時代の終わり

webでは、日々動画がアップロードされ続けています。少し古い情報となりますが、2016年第1四半期(1〜3月)の時点で、YouTubeには 18億3000万から21億5000万 の動画がアップされていたようです。昨今の盛り上がりを見ていると、現在はより多くの動画がアップされていることでしょう。つまり、動画を制作し公開しても多くの人に見て貰うことが非常に難しくなってきています。

そこで私たちは、1年を要する長期プロジェクトであることを利用し、撮影中から皆さまに試みそのものを知って頂くという考えのもと、3回のプレスリリースによる告知を行うことにしました。

事前のプレスリリースを行うと、動画の有無においての注目・反響の差 が生まれました。3回目以降は2018年の一般公開後の話となりますが、1回目・2回目の結果をお知らせしましょう。

1回目:文字情報のみ、試み発信

1回目:文字情報のみ、試み発信

2回目:予告編動画を用いた発信

2回目:予告編動画を用いた発信

結果① リリースページの反響

様々な要素はあると思われますが、実際に動画を公開したものと、そうではないものに大きな差が現れました。ページビュー・訪問者数は 約6倍。転載サイト数も、文字情報のみ0に対し、動画ありは30。参照サイトでも若干の開きが生まれました。

結果② 取材の申し込みが発生

プロモーション撮影が終盤にさしかかっている事も関係している可能性がありますが、1回目のリリース(文字情報のみ)では無かった、取り組みへの取材依頼が入りました。

前述の「昨今のweb動画事情」より、ライバル動画が多くいるweb動画環境において、「より多くの方々に事前情報を持って楽しみにしてもらう」ことは非常に有効な方法と考えられます。特に、インバウンド動画においては日本の先に「世界へのPR」があります。より多くの方々に知って頂くために、日本人の興味をも獲得することは非常に良いこととされています。

結果③ プロモーションそのものがリアルに見えた

第2回のリリースでは、実際の様子・取り組みを動画で発信することで、取り組みそのものの雰囲気・温度感が文字情報以上に伝わった可能性があると考えています。よりリアルな動画を視聴することで、本編への興味を抱かせることができる可能性があります。

「予告を見る」という行動は、映画やTV番組の予告を見て楽しみにするように、私たちの生活にスッと入って来る行動の一つとなっています。

さいごに。

動画制作全体において長い間、制作後にドンと公開し反響の有無を確認する方法が主なものとされていました。もちろん、そのような方法も有効ではありますが、大きくバズる動画でもない限り、ほぼ 大半のweb動画が「公開後しばらく反響が出ない長期戦」 を迎えることになります。

視聴者自ら興味がある動画を検索し視聴する、というweb動画を取り巻く背景を考えると、公開してからすぐに結果(視聴者数・反響)が見えてくるものは少なくなっています。

動画を作るだけで見て貰える時代は終末を迎えた 可能性があります。今後は、動画を作った後のこと。そして動画制作の最中のPRも併せて検討する必要があると考えています。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

Ad Arch

Ad Arch

Ad Arch(アドアーチ)株式会社 代表取締役兼プロデューサー 白川 裕喜。国内外での映像制作経験より、人種・国籍・文化を超えた理解を得るグローバルスタンダードな映像制作を拡げる試みを行っている。外国人映像クリエイターとの共同制作やインバウンド制作実績から得た事例、動画プロモーションのコツを発信します。

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