訪日外国人の旅行目的はまちまちです。観光をしに訪日する人もいれば、出張や研修などビジネス目的で訪日する外国人もいます。中には日本で働いでいる、もしくは勉強している知人や親族に会うことを目的に訪日している外国人も存在しています。こうした人たちは、旅行業界ではVFRと呼ばれています。
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- VFRとは?:Visiting Friends and Relatives(友人・親族訪問を目的とした旅行)を指す言葉
- 日本のインバウンド市場においてVFRが占める割合は訪日客数のわずか5%
- 一方、観光大国イギリスのVFR比率は全体の32%を占める:観光目的の次に大きなウェイトを占めているかたちに
- 観光大国イギリスと比較すると小さい日本のVFR比率:旅行目的の多様化はインバウンド増加に必須?
- 日本はVFR誘致において有利かも 「留学生」「労働者」は5年連続で増加中!
- 以前はVFR誘致は重要度が低い項目に…しかし近年では「経済効果の大きさ」「誘致しやすさ」から見直しが進む
- まとめ:VFR目的のインバウンド誘致は2020年の4,000万人誘致の鍵になってくるかもしれない
目次
VFRとは?:Visiting Friends and Relatives(友人・親族訪問を目的とした旅行)を指す言葉
VFRとは、「Visiting Friends and Relatives」の略で、「友人・親族訪問を目的とした旅行」を意味します。 人々が旅行をする際、「観光目的」「ビジネス目的」など旅行の目的は人によって変わってきます。「友人・親族訪問」もその中の一つにカウントされます。国内旅行であれば、実家への帰省などがそれにVFRに該当するでしょう。海外旅行であれば、海外で働いている、もしくは留学している友人や家族に会うために、海外旅行をした場合に、その旅行はVFRとみなされます。 日本のインバウンド市場において、VFRが占める割合はどの程度のものなのでしょうか。観光庁の資料をもとに確認していきましょう。
日本のインバウンド市場においてVFRが占める割合は訪日客数のわずか5%
| 順位 | 訪日目的 | 全体の海外旅行者数に占める割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 観光 | 約74% |
| 2位 | ビジネス | 約14% |
| 3位 | 知人・親戚訪問 | 約5% |
| 4位 | その他 | 約7% |
上記の表は、観光庁の「平成28年7月~9月期 訪日外国人消費動向調査」をもとに、2017年7月~9月までに日本を訪れた外国人の旅行目的を、全体に占める割合とともに上位から表したものです。もっとも多いのは「観光目的」であり全体の74%を占めます。次いで多いのは「ビジネス目的」の訪日で、全体の約14%。「知人・親戚訪問」に至っては、全体のわずか5% を占めるのみとなっています。同じく島国であり、経済レベルも比較的近く、日本よりも多くのインバウンド誘致に成功している国であるイギリスではVFRの割合は、どうなっているのでしょうか。
一方、観光大国イギリスのVFR比率は全体の32%を占める:観光目的の次に大きなウェイトを占めているかたちに
| 順位 | 訪英目的 | 全体の海外旅行者数に占める割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 観光 | 約40% |
| 2位 | 知人・親戚訪問 | 約32% |
| 3位 | ビジネス | 約20% |
| 4位 | その他 | 約7% |
上の表は英国政府観光庁の「International Passenger Survey」をもとに、2017年8月から10月までにイギリスを訪れた海外旅行者の旅行目的を全体に占める割合とともに上位から表したものです。イギリスを訪れる外国人旅行客のうち、「観光目的」出会った人の割合は40%にとどまることが把握できます。一方。「知人・親戚訪問」を目的にイギリスに旅行した人は全体の32%となっており、「観光目的」でイギリスを訪れた人の割合の次に多いことがわかります。差もわずか8ポイントとなっており、イギリスのインバウンド市場において、VFRの存在感は大きいということが言えるでしょう。
観光大国イギリスと比較すると小さい日本のVFR比率:旅行目的の多様化はインバウンド増加に必須?
上記の2つの表からご紹介したように、旅行目的別にみてみると イギリスの場合、日本とは違いVFRが占める割合がビジネス目的の旅行者の割合よりも大きい結果に なっています。イギリスを訪れる外国人観光客の目的は日本と比較すると分散している傾向にある ことも併せて把握できるでしょう。
イギリスには2016年、3,581万人 の外国人観光客が訪れました。同年の訪日外国人観光客数は 2,403万人 となっており、そこには 1,000万人以上の開きがあります。 UNWTO(国連世界観光機関)の世界観光ランキングにおいても、日本は16位、イギリスは7位 と差を付けられており、イギリスの方がインバウンド観光においては数値的観点から見て、日本よりも進んでいるということが言えそうです。2020年の訪日外国人観光客数4,000万人を達成するうえで、VFRの割合を増やし、訪日目的を多様化させていくことは必要不可欠といえるかもしれません。
この続きから読める内容
- 2016年の訪日数2,400万人ってそもそもすごいの?世界観光機関が発表した観光ランキング
- 日本はVFR誘致において有利かも 「留学生」「労働者」は5年連続で増加中!
- 人口の30%がミレニアル世代の東南アジア市場 集客するならどんな方法が効果的?ポイントは「モバイルオンリー」と「SNS利用率の高さ」
- 以前はVFR誘致は重要度が低い項目に…しかし近年では「経済効果の大きさ」「誘致しやすさ」から見直しが進む
- 一度の訪日旅行で19万円支出する「訪日ベトナム人」は第二の爆買いを引き起こしうるのか? 訪日ベトナム人を誘致する際知っておきたいことまとめ
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