こんにちはトレンドExpress編集部です。
今年の春は、桜の開花が予想以上に早く、桜目当ての訪日中国人も早くから「桜」にターゲットを絞って楽しみに予定を立てていたのに、「日本に来たけど散ってた…」といった嘆きや、「長野県に行ったらまだ桜が残っていた‼」という歓喜の声などが、SNS上に多く投稿されています。
さて、今回は 毎週の「行った」ランキングでどうしても気になっている点 を深掘りしてみようと思います。それは「京都」に関するランキング。
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「京都」ではなく、ピンポイントな「京都三条」が口コミランキング上位にあがる理由とは…?
もちろん京都は日本でも最も人気の観光地のひとつ。昨今では常に外国人観光客でにぎわっています。しかしランキングを見てみると、上位のキーワードは「京都」ではなく「京都三条」なのです。
京都三条には、昔ながらの雰囲気をそのままに残す京町家 があり、堀川三条から千本三条の 東西800mに約180店舗が軒を連ねる京都を代表する老舗商店街 もあります。また、訪日外国人向けに英語・中国語・韓国語・フランス語のパンフレットを用意 するサービスも行っています。
訪れた訪日中国人たちが投稿したSNSやブログを覗いてみると、町家や商店街の散策 をしながら抹茶ソフトや和パフェなどの京スイーツを楽しんだり、和小物を購入したり、とても楽しそうな雰囲気が伝わってきます。さらに着物を着て京都の街を散策できる 和服体験 は、訪日外国人にとって日本を体験できるアミューズメントのひとつであり、和服が日本のkawaii文化として広く浸透していることがわかります。
また 宿泊 においては趣のある町家を利用したゲストハウスの人気が高く、これらを特集した記事も多数ヒットします。訪日中国人観光客も個人旅行が増え、自分たちで宿を選んで予約をする人の割合が増えたことから、近年は ホスピタリティの高い安価なゲストハウスや民泊も増加中 です。
このように、いろいろと人気要素はあり、それが京都観光のなかでも人気の理由となっていることが考えられます。しかし口コミをもう少し読み込むと、その人気にさらに別の要素がくわわりそうな勢いが見られます。その要素とは「サブカルチャー」です。
ミステリー小説『京都寺町三条のホームズ』のアニメ化決定で賑わう中国SNSユーザー
現在Weiboで「京都三条」というキーワードで検索してみると、なんと「『京都寺町三条のホームズ』アニメ化決定!」という情報がずらりと並びます。 同作品は望月麻衣著、シリーズ累計70万部突破の大人気キャラクターミステリー小説。日本ではTVアニメ版が2018年7月にすることが決定しましたが、そのニュースが中国でも注目されている のです。
この作品は京都の寺町三条商店街にたたずむ骨董品店『蔵』を舞台に、男女主人公が客から持ち込まれる骨董品にまつわる様々な依頼を受ける物語。調べてみると、台湾で正式翻訳した書籍などが、大陸でも読まれている ようで、ストリーやキャラクターももちろんながら、物語の中で多くの京都の有名スポットが取り上げられることから、若い消費者を中心に人気 になっているようです。それがついにテレビアニメ化(日本でなのですが…)が決定とのことで、ファンを中心に期待が高まっている のです。
まとめ:聖地巡礼(アニメツーリズム)は、もはや訪日中国人の定番ルート!?
外国人が日本語を学ぶきっかけとして「日本のアニメ・漫画が好きだから」 を挙げる人も多く、アニメ・漫画は日本の文化のひとつとして世界に認められています。中国国内でも日本のアニメ・漫画に関連するイベントが頻繁に開催され、声優たちのライブやトークショーも盛況で、日本に負けず劣らずの人気を誇っています。
また、訪日外国人の中には、日本のアニメ・漫画ファンも多く、漫画の舞台をめぐる「聖地巡礼」を楽しむ様子も見られます。これまで 『君の名は。』の舞台である飛騨・高山、『スラムダンク』の鎌倉、『ラブライブ』の神田明神周辺 などが聖地スポットとして注目され、中国からにファンによって連日賑わっています。『京都寺町三条のホームズ』のアニメ放送が始まると、海外からも多くのファンが京都三条に「聖地巡礼」として訪れるかもしれません。
【6/11開催】欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?
本ウェビナーでは、株式会社movと株式会社大阪メトロ アドエラの共催により、欧米豪向けインバウンドをターゲットとした「ローカルイマーシブ “地域にどっぷり浸かる没入体験”の提供」をテーマに最新情報をお届けします。
2025年大阪・関西万博の開催を契機に、欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が関西を中心に日本全国に訪れる機会が急増しています。
一方で、地域の受け入れ側には「英語対応が難しい」「どう関わればいいかわからない」「コンテンツや訴求方法がわからない」「対応できる人材がいない」といった課題も多く、せっかく外国人観光客が訪れても、地元に経済的な波及効果が十分届いていないのが現状です。
本セミナーでは、大阪メトロ アドエラが展開する欧米豪向けインバウンド事業「Osaka JOINER」をもとに“まち全体でインバウンド受け入れるスキーム”を通じた、インバウンドに関わる人と経済のパイを増やすための可能性を紹介します。
観光施策、まちづくりに携わる方にとって、明日から活かせるヒントが満載です。
<本セミナーのポイント>
- 欧米豪インバウンドに刺さる「ローカルイマーシブ観光」の実践例がわかる!
- 多様な人材や事業者を巻き込む”まち全体”に経済効果を波及させる仕組みがわかる!
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詳しくはこちらをご覧ください。
→欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?【6/11開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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