日本のインバウンド市場にとって中国や台湾、韓国など東アジアの国々は最大のターゲットでした。しかし、近年では経済成長が著しい東南アジアの国々や、消費単価が高く日本文化の体験に関心が高い欧米豪圏の国々もインバウンドビジネスで魅力的なターゲットとなっています。一方、上記で挙げた地域以外にも、マイナー市場とは言われますが、ターゲットとすべき地域は存在しています。今回は訪日オランダ人観光客に関して、知っておくべき情報、数字などをピックアップしてご紹介します。
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
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オランダの基礎情報
まずは、オランダという国に関して簡単に振り返ってみましょう。オランダとは、オランダはヨーロッパ北西部に位置し、運河、チューリップ畑、風車などで知られる低地の国です。オランダの首都はアムステルダムで、2016年のオランダ中央統計局の調査によると人口は約1,708万人となっています。2015年のオランダ中央統計局の調査によると、宗教構成はキリスト教(カトリック24.4%,プロテスタント15.8%),イスラム教(4.9%),ヒンズー教(0.6%),仏教(0.5%),無宗教・その他(53.8%)となっています。主要言語はオランダ語。
オランダの経済レベルはどれくらい?
2016年のIMFの調査によるとオランダのGDPは、7,699億米ドル、一人当たりのGDPで見てみると4万5,210米ドルとなっています。OECDの統計によると、オランダの平均年収は5425245円です(日本の場合4,127,666円)。オランダでの大まかな物価を把握するためにThe economistのThe Big Mac indexを見てみると、オランダではビッグマックの値段は535円です。日本の場合は380円。
過去5年間の訪日オランダ人観光客数の推移
訪日オランダ人観光客の数は、2013年から2017年の過去5年間連続で増加し続けています。2013年には3.3万人であった訪日オランダ人観光客数は、2017年にその1.9倍にあたる約6.3万人まで増加し、スペインに次ぐヨーロッパ7番目の市場にまで成長しました。特に2014年から2016年までは年+1万人ペースでの増加を記録しました。訪日外客数という観点からみると、訪日オランダ人市場は好調をキープしているようです。
過去5年間の訪日オランダ人観光客数の推移(月別)
JNTO(日本政府観光局)のデータをもとに、過去5年間の月別訪日オランダ人観光客数を見てみると、オランダ人の訪日旅行のピークは4月・7月となっているようです。上記のグラフでもご紹介しているように、4月と7月は訪日外客数がもっとも増加する時期です。花見でにぎわう4月の訪日客数が多いことから、「お花見」を楽しみに訪日するオランダ人は一定数いそうです。また、オランダでは7月から教育機関が休みに突入し、海外旅行に出かける人が増えます。一方、ヨーロッパ圏の人々は年末年始は家族と過ごすのが一般的。オランダにおいても例外ではなく、10月をピークに1月まで訪日外客数は減少を続けます。
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近年、日本のインバウンド市場のターゲットは多様化 しています。以前であれば「爆買い」で名高い訪日中国人観光客が最大のターゲットでしたが、近年ではよりディープな日本文化の体験を求める欧米圏の訪日外国人観光客も注目度の高いターゲット層になっています。特に訪日客数の伸びが著しい東南アジア圏の訪日外国人観光客は、2018年以降注視していくべきターゲット なのかもしれません。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?「調査・リサーチ」の資料を無料でダウン...
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
<参照>
- 外務省:オランダ基礎データ
- OECD. stat
- JNTO(日本政府観光局):訪日外客数
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