観光庁の「平成29年訪日外国人消費動向調査 トピックス分析」によると、2017年に訪日した外国人観光客のうち、初めての訪日であった人の割合は38.6%、2回目の訪日であった人の割合は61.4%でした。後者の2回以上、日本を訪問した訪日外国人観光客は「訪日リピーター」と呼ばれ、①旅行消費額の高さ②地方訪問率の高さ③「コト消費」との相性の良さからインバウンド市場で注目されています。訪日主要国の1つとして日本のインバウンド市場をけん引する訪日香港人観光客の訪日リピーターには、どのような特徴があるでしょうか。観光庁の同資料をもとに解説していきます。
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訪日香港人観光客のリピーターにはどんな人が多い?
上記の表は、2017年の訪日香港人観光客を性年代別で見た場合、もっとも多かった層を上から3つ訪日回数別にピックアップしたものです。初めて訪日旅行をした訪日香港人観光客のうち、もっとも多かったのは20代の男性(27%)でした。
次点には20代の女性(21%)、30代の女性(13%)と続きます。訪日香港人観光客のリピーターの場合、30代もしくは40代のの女性が占める割合がもっとも大きくなります。また、訪日回数が増えるにつれ、男女ともに30代・40代の訪日香港人観光客が占める割合は大きくなります。
訪日香港人観光客のリピーターはどれくらい日本に滞在している?
上記の表は、2017年の訪日香港人観光客の滞在日数を訪日回数別に表したものです。訪日回数に関係なく、過半数の訪日香港人観光客は4日~6日間、日本に滞在するようです。また、7日から13日間日本に滞在する訪日香港人観光客は、初回訪問者・リピーターに関係なく40%を占めます。2週間以上日本に滞在する訪日香港人観光客はほとんどいない結果になりました。
訪日香港人観光客のリピーターはどれくらいお金を使っている?
上記の表は、一人当たりの訪日香港人観光客の旅行支出額を訪日回数別に表したものです。初訪日の訪日香港人観光客と2回~9回訪日している訪日香港人観光客の間では一人当たりの旅行支出額にはそこまでの差は見られません。しかし、10回以上の訪日を経験している訪日香港人観光客に関しては、一人当たり19.8万円を訪日旅行中に使っています。
訪日香港人観光客のリピーターの地方訪問率はどれくらい?
上記の表は訪日香港人観光客の都市部及び地方部の延べ訪問率を訪日回数別にまとめたものです。初訪日時に地方を訪問した訪日香港人観光客の割合は72%にとどまりますが、訪日リピーターの場合、2回目から9回目の訪日の香港人観光客では93%、10回目以上の訪日香港人観光客では115%となっており、訪日回数を重ねるにつれ、多くの訪日香港人観光客は地方部にも足を運ぶようになることがわかります。
訪日香港人観光客のリピーターは何にお金を落としている?
上記の表は訪日香港人観光客が旅ナカに購入した費目の購入率を訪日回数別にまとめたものです。「その他食料品・飲料・酒・たばこ」「カメラ・ビデオカメラ・時計」「化粧品・香水」「服(和服以外)・かばん・靴」「書籍・絵葉書・CD・DVD」などの費目では、訪日回数が増えるにつれて購入率があがります。これらの費目は、比較的購入者単価も高く、訪日リピーターのほうが高い買い物をする傾向があるといえそうです。
まとめ:訪日香港人リピーターの特徴を把握しよう
今回は、観光庁の資料をもとに訪日香港人観光客のリピーターについて知っておくべきデータをご紹介してきました。頭に入れておくべき点は以下の3点です。
- ほとんどの訪日香港人は4日~6日間日本に滞在
- 訪日リピーターの場合、地方訪問率が高い
- ヘビーリピーターの場合、旅行支出額が高くなる
訪日香港人観光客のリピーターを誘致・集客する際には、上記の3点を参考にするとよいでしょう。
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<参照>
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