訪日マレーシア人のトレンド調査:現状北海道が人気、しかし大阪の観光地への関心急上昇中!?

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[アウンコンサルティング株式会社]

アウンコンサルティング株式会社(東証二部:2459、本社:東京都文京区、代表取締役:信太明、以下アウンコンサルティング)は、アジア9拠点で、グローバルマーケティング(SEM(検索エンジンマーケティング)サービス、インターネット広告など)、アセットなどのグローバルコンサルティングを展開しています。また、アジアにおいていち早くSEOを事業化し、2018年6月1日より21期目を迎えました。
この度、訪日マレーシア人の日本旅行に関する検索市場のトレンド調査を行いました。

訪日マレーシア人の推移

 2017年の訪日外国人数は、前年比119.3%の約2,869万人(+466万人)(推計値)に達しました。(出典:日本政府観光局(JNTO) 訪日外国人旅行客統計)これは日本政府観光局(JNTO)が統計を取り始めた1964年以降、累計で過去最高を更新し、これで5年連続の増加となりました。その中でも、マレーシアからの訪日客においては、2011年を皮切りに大幅に数が伸びています。
 今回は、アジア圏の国々と比べてリピート率が低く、今後の市場拡大にも期待が大きい訪日マレーシア市場を、検索数をもとに調査致しました。

■訪日マレーシア人の概況

 2016年1月から12月の訪日マレーシア人数は、前年比129.1%の約39.4万人(+8.8万人)、2017年の1月から12月は、前年比111.5%の約43.9万人(+4.5万人)(推計値)に達しました。2011年の8.1万人から比較すると35.8万人増となっております。
 また、訪日マレーシア人の1回目(初回)とリピーターの割合を、訪日客が多い時期である7月から9月期の訪日回数のデータで比較しました。その結果、リピーターと初回訪問の割合では変化はほとんどありませんでした。マレーシア人はアジア圏の他国と比較してもリピート率は低く、今後増加していく可能性があるとも考えられます。

【 訪日マレーシア人の推移 】

出典:日本政府観光局JNTO)発表 国籍/月別 訪日外客数(2003年~2017年)を参考に
アウンコンサルティングで加工

出典:「訪日外国人消費動向調査(2011年7~9月・2017年7~9月)」第1表(観光庁)(http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html)を
参考にアウンコンサルティングで加工

■訪日マレーシア人の都道府県別宿泊数

都道府県別宿泊数について、訪日マレーシア人と訪日外国人全体を比較いたしました。訪日客全体と比較して「岐阜県」の宿泊者数が高いことが分かります。宿泊者数の増減では、北海道や静岡県など宿泊者数の多い地域の減少が目立ちました。また、「長野県」「三重県」「群馬県」などの地方圏の宿泊者数も、少数ではありますが増加傾向にあり、地方の観光地に関心が向いていると考えられます。
(下記グラフ、訪日マレーシア人都道府県別宿泊数上位10県を黄色く色づけ。)

      【 都道府県別訪日マレーシア人宿泊者数 】【 都道府県別訪日外国人宿泊者数 】

【 訪日マレーシア人の宿泊者増減数(2016年-2017年) 】

出典 :「宿泊旅行統計調査(2016年・2017年)」参考第1表(観光庁)(http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/shukuhakutoukei.html)を
参考にアウンコンサルティングで加工

■訪日マレーシア人の都道府県別宿泊数と検索数

 訪日マレーシア人の宿泊者数上位10県にて、「(県名) +Travel」の検索数を調査したところ、大阪府は宿泊者数が3位に対して検索数は1位、宿泊者増加数は最も多く、関心が高いと言えます。北海道に関しては2017年の宿泊者数は最も多い結果となりましたが、検索数は3位、宿泊者の増減数に関しては減少数が最も高い数値で、他の都道府県と比較して関心が低い傾向にあると考えられます。

【 訪日マレーシア人宿泊者数上位10県と検索数(2017年) 】

出典:「宿泊旅行統計調査(2017年)」参考第1表(観光庁)(http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/shukuhakutoukei.html)を
参考にアウンコンサルティングで加工

■地名と観光地に対する関心度の比較

 以下には、観光地の検索数において増加傾向及び減少傾向にあるものをまとめました。宿泊者数、都道府県の検索数(【都道府県名】+travel)、観光地名の検索数を照らし合わせると様々な特徴が見えてきます。
 都道府県名がブランド化している北海道や大阪府は地域名での検索数が高く、「大阪城」や「函館」などの主要観光地のみならず、北海道では「登別温泉」「小樽」「サッポロビール博物館」、大阪府では「道頓堀」「心斎橋」「黒門市場」などの検索数も多いことが分かります。これは地域の知名度が高く、旅行の際に周辺の観光地にも行くため、このような現象が現れていることが推測できます。
 逆の現象として、千葉県は観光地名の検索数に関しては「Tokyo Disney Land®」が圧倒的に高く、その他の「船橋アンデルセン公園」「東京ドイツ村」「鋸山」はいずれも年間を通して250以下と低い数値でした。また、「千葉県」の検索数は低いですが宿泊者数は5位と高い数値となっています。これは、「千葉県」に対して「Tokyo Disney Land®」の知名度が先行していて、旅行の目的が「千葉県」という地域に行くことではなく、「Tokyo Disney Land®」へ行くことになっていることが予測できます。 このような一部の観光地の知名度が先行してしまっている地域に関しては、あわせて観光してもらえるように「旅ナカ」の段階でのプロモーションを有効活用する必要があるでしょう。

世界遺産をしのぐジブリ人気

 「2017年検索数ランキング」の表は、2017年1年間の観光地の検索数トップ50をまとめたものです。世界遺産の「厳島神社」「知床」を抑えて「三鷹の森ジブリ美術館」がランクインしていました。余暇の過ごし方が、主に映画鑑賞・買い物・グルメのマレーシア人にとって映画への関心は高いようです。日本の主要人気アニメ映画の中で上位8位のうち5つがジブリ映画(出典:「マレーシアにおけるコンテンツ産業調査(2017年)」(JETRO)ということも影響しているのではないかと考えられます。

■「清水寺」検索方法による検索数の違い

 同じ観光地でも、検索ワードの違いによって検索数が異なることは多くあります。今回の調査でも、「清水寺」について「Kiyomizudera」「Kiyomizu Temple」で大きな違いが出てきました。「Kiyomizudera」では年間20,900、「Kiyomizu Temple」では6,740という結果になっており、「Kiyomizudera」は上昇傾向、「Kiyomizu Temple」は減少傾向となっています。このように、様々な表現で検索することができるワードはプロモーションをする上で注意が必要です。

【 2017年検索数ランキング 】

【 黒門市場(大阪府) 】


【 心斎橋(大阪府) 】


【 新世界(大阪府) 】


【 道頓堀(大阪府) 】


【 函館(北海道) 】


【 登別温泉(北海道) 】


【 サッポロビール博物館 】


【 清水寺 】

※Google AdWords キーワードプランナーツール利用による検索数データ

調査概要
【調査主旨】
訪日マレーシア人のトレンド調査 ~厳島神社よりもジブリ博物館への関心が高い?~

【調査要綱】
・調査日:2018年5月7日 ~ 2018年5月25日
調査対象時期:2007年[AUN10] 1月~2017年12月
・JETRO:マレーシアにおけるコンテンツ産業調査【2017年】
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2017/27a03965ecaddf25/reportmalaysia2017.pdf
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■アウンコンサルティングのインバウンドマーケティングサービスのご紹介

 インバウンドマーケティングは国によって、訪日回数や観光先など好まれるポイントや消費金額が異なるため、各国ごとに適したマーケティングを行うことが必要です。
 アウンコンサルティングは弊社現地拠点リソースや蓄積ノウハウを活用し、対象国にあわせて最適な施策を組み合わせ、認知・販促効果の最大化を支援致します。
 アウンコンサルティングでは、SEO(検索エンジン最適化)、PPC(検索連動型広告)、ソーシャルメディア、スマートフォン広告などのグローバルマーケティングサービスを、日本語だけではなく、外国語も対象に行っています。現在48の国と地域にサービス実績があり、英語、中国語(簡体字、繁体字)、タイ語やその他の外国語にも幅広く対応しています。また、台湾、香港、フィリピン、タイ、ベトナム、シンガポール、韓国の海外7拠点を生かし、アジアの現地情報やグローバルインターネットマーケティングにおけるナレッジを蓄積しております。グローバルマーケティングについて、また、現地情報の収集の際にも是非ご相談ください。

インバウンドマーケティングサービス概要】
URL: https://www.globalmarketingchannel.com/inboundservice/

アウンコンサルティング株式会社

[事業内容]
東京、沖縄、台湾、香港、フィリピン、タイ、ベトナム、シンガポール、韓国のアジア9拠点で、SEO、PPC(リスティング広告)、ソーシャルメディア、リサーチなどのグローバルマーケティング事業及びアセット事業を展開

[設立]   1998年6月8日
[本社]   東京都文京区後楽1-1-7 グラスシティ後楽2F
[代表者] 代表取締役 信太明
[資本金]  341,136千円 (2018年2月末現在)
[URL]  https://www.auncon.co.jp
[沿革]
1998年6月 千葉県松戸市で設立
1998年9月 福島県福島市へ本社移転
1999年10月 SEOコンサルティングを開始
2001年1月 東京営業所を東京都文京区に開設
2002年11月 PPC(リスティング)広告を販売開始
2002年4月 東京都文京区に本社移転
2005年11月 東京証券取引所マザーズ市場上場
2006年12月 沖縄支店を沖縄県那覇市に開設
2008年4月 タイ・バンコクに現地法人設立
2010年6月 台湾・台北に現地法人設立
2010年9月 香港、韓国・ソウルに現地法人設立
2010年11月 シンガポールに現地法人設立
2015年6月 フィリピンに現地法人設立
2016年10月 東京証券取引所二部市場上場
2017年9月   ベトナムに現地法人設立

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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