7月20日、Japan Digital Design株式会社(JDD)は、中国SNS最大手企業であるTencent(騰訊)が提供するコミュニケーションサービス「WeChat」と連携し、「WeChat」のアプリ内にて動画投稿コミュニティサービス「第j站(jStation)」の運営開始を発表する記者会見を行ないました。
記者会見は、世界遺産である京都の二条城の茶室「香雲亭(こううんてい)」にて行なわれました。灼熱の京都にいるとは思えないような落ち着いた雰囲気の中、京都市長や観光協会、アニメツーリズム協会などの協力パートナーや、支援自治体も同席し、共に協力しあってサービスを運営・成長させていく意志を示しました。
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「世界にはたくさんの楽しさが溢れています。30秒であなたの知らない日本を発見しよう。」
「WeChat(微信:読み方weixin、ウィーチャット)」とは、文字・音声・写真・動画・表情・グループチャットなどのコミュニケーション機能を有する無料メッセージアプリとして、Tencent(騰訊)が2011年にリリースした、中国最大人気SNSの1つです。
WeChatのアプリ内で提供される、動画投稿コミュニティサービス「第j站(jStation)」は、日本各地の観光プロモーションと、訪日中国人が求める情報の間に生まれるギャップを、中国人ユーザーの体験をシェアすることで埋めていきます。
「地域の新しい魅力に出会い、思わず旅に出かけたくなる。」というテーマのもと、ユーザーは他の利用者が投稿した約30秒の動画を通じて、観光スポットの楽しみ方や文化的背景を、検索できます。
動画投稿者をアンバサダーと呼び、アンバサダーの旅の過ごし方を参考に、今まで知らなかった新しい日本の魅力を発掘できます。
他にも、スポットまでのルート案内や、現在地周辺の動画を表示するなどの機能も含まれているので、旅前(発見・自分ゴト化)から、旅中(体験)、旅後(共有)と、旅における全ての流れのなかに寄り添い、日本の各地域のファンを持続的に育成することが可能です。
「第j站(jStation)」が生まれた背景とは
「訪日中国人が選ぶ人気旅行先ランキング(2017年)」において、日本はタイに続き2位であり、訪日中国人の外客数は、2017年には700万人を突破しました。
また、訪日中国人のリピーター数も増加しつづけ、訪日回数が多くなるにつれ、観光地やチェーン店などのメジャーなスポットより、穴場スポットや体験型サービスなどの地域の新しい魅力を発見できる個人旅行(FIT)を選ぶ割合が増加しています。
しかし多くの場合、大衆向け情報源に誘導され、混雑するスポットで他の人と同じ楽しみ方しかできておらず、また日本においても、インバウンド需要の恩恵を受けられている地域やサービスは、未だ集中的で限定的という課題があります。
そのため、訪日中国人に更に日本を楽しんでもらう上でも、「第j站(jStation)」の取り組みは重要な役割を担うでしょう。
JDDは、「第j站(jStation)」によって、訪日中国人の訪日体験を高めていきます。
会見後、JDDの上原高志CEOは、「最初は写真の投稿が多いと思われますが、それが動画へと移行し、年間投稿件数は500〜1000万を予想しています。中国に住む方が、中国人の視点で発信することにより、日本からは伝え切れていない魅力を発信したり、文化理解にもつながると考えます。それが日本の各地域にとってもメリットとなり、宿泊業・飲食業含めて一極集中している現状を打開していきたい。今後は、”中国人が訪日するときにはまずチェックするサービス”として成長することを目指します」と熱い意気込みを語りました。
旅の行き先に日本を選んでくれた訪日中国人の方々には、その人に合った出会いや体験を紹介することで、より深く「日本」を感じていただき、それがしたがって地方創生や新たなインバウンド需要の喚起につながることでしょう。
JDDとWeChatの連携から生まれた「第j站(jStation)」。新サービスが創る、更なる可能性や広がりが楽しみでなりません。
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