お金の話はセンシティブである一方、台湾人も日本人もみんな好きな話題の一つです。今回は台湾人の所得をきっかけにして、アクティブな旅行者の人物像に迫りたいと思います。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)160万円は魔法の言葉!?
インバウンド対策として、いかに自分たちの地域や店舗に旅行客を呼び込むか、いかに自社商品やイベントを知ってもらえばいいか、というシンプルかつ困難な課題によく直面します。この課題に対する一つの解として、「160万円」という魔法の言葉があります。
実はこの160万円という数字は台湾人の年所得の中央値になります。そのため、ターゲットに定めるにはこの160万円以上の層が狙い目になります。
補足になりますが、以下のグラフが台湾の所得分布になります。横軸が金額になり、右に行くほど所得が多いことを示しています。縦軸は人数を示しており、最初のピークは月1.33万元(約5万円)にあり、次に2万83万元(約10万円)から3.33万元(約12万円)の間にもピークがあります。(※1台湾元を3.6円で計算)。

月の平均値は4.44 万元(約16万円)、中央値は3.67万元(約13万円)となっています。この月13万円を年額にすると約160万円となります。この数字が多いか少ないかはさておき、160万円は台湾での収入レベルの一つの目安になります。
潜在トラベラー
話は戻りますが、インバウンド対策の解の一つとして、この「収入レベルが160万円以上の層」をターゲットにすることがあげられます。日本人の感覚では少ないように思えるかもしれませんがこれが台湾の中央値です。しかし、この収入レベルだけでなくもう少し日本に旅行に来て欲しい人たちに絞り込みたいと思います。具体的には一回の旅行の出費額、年代、居住地域を合わせて考えてみたいと思います。
例えば、先ほどの年所得160万円だけの線引きでは、少し自由なお金がある旅行潜在層にすぎません。ターゲットの人数も多すぎて、街を歩けばすれ違う二人に一人が当てはまってしまいます。そこで、この収入レベルと合わせて、団体ツアー旅行ではなく、自ら旅行先情報を調べて予約を行う個人旅行を前提とした層をかけ合わせます。
20〜39歳の層は個人旅行が多く、40歳以上は団体旅行を好む傾向があります(東方快線2017参照)。同様にして一回の旅行の出費に18万円以上を出費する層、といったセグメントをかけ合わせることでよりアクティブなトラベラーに絞り込まれていきます。
ここまでくると「潜在トラベラー」ではなく、「顕在トラベラー」といえるでしょう。それでもまだ2300万人以上が住む台湾の中でこの顕在トラベラーがどんな人たちなのかを探ることで、ターゲットの輪郭を明確にしたいと思います。
参考までに、日本の所得分布が以下になります。日本の年所得の中央値は442万円になっています。

台湾を一刀両断ならぬ三分割に
台湾を三分割にすると、上から台北市を含む北部、真ん中は台中市を含む中部、一番下は台南市・高雄市を含む南部と分けることができます。旅行に来てほしい人たち、旅行に来るであろう人たちは以下の図からみると北部に集中しています。
以下の地図の濃い色がこれまで追求してきた顕在トラベラーの分布になります。(Vpon Big Data Groupの保有データから見えてくる地域別の分布)。

北部、中部、南部を順番にご紹介します。
最初の台湾北部ですが、北部の上位10位のうち台北市と新竹市が独占しています。(丸で囲んだエリア)。さらに区で見ると「新竹市の竹北区」「台北市の大安区」が上位にきます。

中部では、居住するのに人気がある以下の台中市(丸で囲んだエリア)が上位を占めます。特に台中市の「南屯区」「西区」「南区」に集中しています。それでも北部に比べると中部は薄い色が目立ちます。

さらに南に下り、世界で二番目に綺麗な駅といわれる美麗島駅がある高雄は、台北と同様に高層ビルが並んでいる都市です。やはり南部ではこの高雄市が上位を占めます。次に台南市があげられます。
区で見ると高雄市の「左營区」「烏松区」、台南市の「東区」が南部の中では上位になります。 ただ少し意外なことに右下の二つの離島が濃い色になっていることです。上が緑島、下が蘭嶼という島で台東市にあたります。この島の人は一定の収入があり、ある程度お金を自由に使えるセグメントに入ります。

ここまでの結果で見ると、北部では「台北市・新竹市」、中部では「台中市」、南部では「高雄市と離島」というエリアに顕在層が固まっている様子が見られました。それでも台湾全体を俯瞰して見ると、やはり北部に集中している様子が伺えます。
顕在トラベラーの興味とは!?
顕在トラベラーの人たちが一定の収入があることはこれまでの通りですが、顕在層とそれ以外の層に分けて興味関心を比較してみます。
この続きから読める内容
- さいごに
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
- 【インバウンド情報まとめ 2026年2月後編】訪日中国人数6割減でも「インバウンド全体としては好調」、観光庁 / 1月の訪日外客数359.8万人、韓国が史上初の110万人超え ほか
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