2018年9月20日をもちまして、来年日本で開催されるラグビーワールドカップまでちょうど1年となりました。試合会場やその周辺の選手村のなどの受け入れ体制の強化、環境整備が急ピッチで進んでいます。ラグビーワールドカップが開催されることにより、外国人観光客が増えたり、地方での消費が増えたりすることが期待できます。
ではラグビーワールドカップは、インバウンド市場にどのような影響を与えるのでしょうか?
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9月20日でちょうど1年を迎えるラグビーワールドカップ!
開催までついに1年を切ったラグビーワールドカップ日本大会。2018年9月20日、開催まで丁度あと1年を記念して「ラグビーワールドカップ2019日本大会 1 YEAR TO GO KICK-OFF EVENT」と題したイベントが都内で開催されました。
ラグビーワールドカップ2019組織委員会の御手洗冨士夫会長、日本ラグビーフットボール協会の岡村正会長、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長、アグスティン・ピチョット副会長、ブレット・ゴスパーCEO、嶋津昭事務総長、日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ、東京都の小池百合子知事、スポーツ庁の鈴木大地長官、ラグビーワールドカップ2019アンバサダーの大畑大介氏、俳優の舘ひろし氏、アイドルグループ嵐の櫻井翔氏などが出席しました。
一人ひとりがコメントをし、来年開催されるラグビーワールドカップについてPRをしました。さて、あと1年を迎え、いよいよ盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ日本大会。日本の観光業界や経済にはどのような影響を及ぼすのでしょうか?
ラグビーワールドカップは3,000億円以上の経済効果も?
2015年の前回大会はイングランドで開催され、海外から40万人の観戦客を集めました。計247万枚のチケットが売れ、テレビでの視聴者数は40億人とされています。
その経済波及効果は、約3,300億円と算出され、開催国であったイングランドはラグビーワールドカップにより約407億円の税収増を記録。観戦客数・テレビでの視聴者数、開催による莫大な経済波及効果からラグビーワールドカップは、開催国側にとっても稀に見るビジネスチャンスであるということができるかもしれません。
3,300億円の経済波及効果に期待:ラグビーワールドカップ
以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの前哨戦として、インバウンド市場にとって2019年のラグビーワールドカップは注目のイベントです。開催を2年後に控えたラグビーワールドカップですが、前回のイングランド大会はどの程度の経済効果があったものなのでしょうか。 アーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young、略称EY) による大会後のレポートの概要を確認してみましょう。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいイン...
40億人が視聴するラグビーワールドカップ!インバウンド市場との関係性は?
「インバウンド需要の喚起」という観点からもラグビーワールドカップは大きな利点があります。2019年に開催されるラグビーワールドカップは、1会場のみではなく、日本の各都市で開催されます。
前回大会では、全世界で40億人が大会を視聴したとされており、世界中でのラグビーに対する関心の高さが把握できます。この視聴者数のボリュームの大きさは、インバウンドプロモーションにも結びつくと考えられます。
そのため、今まで地方や訪日旅行さえも検討してこなかった外国人観光客にとっても、このイベントが訪日目的になりうるため、インバウンド市場にとって大きなチャンスを与えてくれるのです。
加えて、2019年のラグビーワールドカップは、日本のインバウンド業界にとって一つの区切りとされる2020年のオリンピックの前哨戦であるという見方もでき、インバウンド業界全体で注視していくべきスポーツイベントだといえるでしょう。
40億人が視聴
日本代表の活躍が世界中のメディアを賑わせた2015年のラグビーワールドカップから2年が経過しました。2015年のラグビーワールドカップにおける日本代表の活躍は、一時的に 日本にラグビーブームを引き起こし、 2015年の日本ラグビー最高峰リーグ「ジャパンラグビー トップリーグ」の観客動員数は 49万人 を記録しました。これは、歴代最多の数字 です。しかし、昨シーズンにあたる2016年には再び観光客は、前年比3万人ほど落ち込みました。また、未だに日本人の90%がラグビーを観戦したことがないとの...
ラグビーワールドカップは地方創生の切り札に?
日本国内12都市でラグビーワールドカップが開催されます。下記が開催地になります。
- 北海道札幌市:札幌ドーム
- 岩手県釜石市:釜石鵜住居復興スタジアム
- 埼玉県熊谷市:熊谷ラグビー場
- 東京都調布市:東京スタジアム(別称:味の素スタジアム)
- 神奈川県横浜市:横浜国際総合競技場(別称:ニッサンスタジアム)
- 静岡県袋井市:小笠山総合運動公園エコパスタジアム
- 愛知県豊田市:豊田スタジアム
- 大阪府東大阪市:東大阪市花園ラグビー場
- 兵庫県神戸市:神戸市御崎公園球技場
- 福岡県福岡市:東平尾公園博多の森球技場
- 大分県大分市:大分スポーツ公園総合競技場
- 熊本県熊本市:熊本県民総合運動公園陸上競技場
これらの12都市の周りでは選手村も用意され、ラグビーワールドカップ開催期間中は交流人口も増えることが予想されます。
定住人口を増やすよりも交流人口を増やすことにより、地方創生を図ろうと考えている日本政府からするとラグビーワールドカップは大きな起爆剤になると考えられます。
なぜ地方創生にインバウンドが重要なのか?交流人口から考える訪日客地方誘致の重要性
2017年7月19日の観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、2017年前半期のインバウンド消費額は史上初めて 2兆円 を突破しました。また、2017年に入ってからも 7カ月連続で前年を上回る訪日外国人観光客数を記録 しており、日本国内で「インバウンド誘致」はホットなキーワードになっています。加えて、インバウンド誘致は地方の過疎化・人口減少など 日本の抱える諸問題を解決する手立てとしても注目を集めています。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが...
まとめ:ラグビーW杯は日本に多大な経済効果を及ぼす!後1年で受け入れ体制の整備をすることが重要
3,000億以上の経済効果をもたらす可能性があるラグビーワールドカップ。さらに、ラグビーワールドカップは1地域だけの開催ではなく、全国12都市での開催になるため、地方へ訪れる観光客も増えると考えられます。地方へ観光客が増えることで交流人口が増え、その地方での消費も増加し、地方経済が豊かになる可能性があります。
しかしながら、まだまだ地方では訪日外国人の受け入れ体制が整っていないケースがほとんどです。ラグビーワールドカップ開催まで残り1年。早急に各地方での訪日外国人受け入れ体制の強化をすることが重要になるでしょう。
訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションを資料で詳しくみてみる
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