日本が世界に誇る文化「クールジャパン」の一角を担う「アニメ・漫画」などのサブカルチャー産業。日本のアニメや漫画は、世界から高い評価を受けており、最近では多くの旅行代理店で訪日外国人観光客向けの「聖地巡礼ツアー」が企画されています。
人気アニメや漫画に登場する街や場所は、ファンの間で「聖地」と呼ばれており、モデルとなった土地を訪れる人が急増しています。世界でも名の知れた日本の漫画やアニメを活用した地方のインバウンド誘致は、全国で旋風を巻き起こしています。
そこで今回は、訪日外国人観光客に人気の聖地巡礼スポット5選と、その詳細についてご紹介します。
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ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
訪日外国人に人気のアニメ聖地巡礼スポット5選
『君の名は。』/聖地巡礼スポット:岐阜県飛騨地方
2016年8月公開の大ヒット映画『君の名は。』。興行収入250億円を突破し、歴代4位となる記録を打ち立てた超大ヒット作なのです。
『君の名は。』の聖地巡礼スポットは、東京は新宿、四谷周辺、そして劇中内の『糸守湖』のモデルと言われる長野県諏訪湖、そして『糸守町』の存在する地方とされる岐阜県飛騨地方など日本各地に点在しています。特に人気があるのは岐阜県飛騨地方で、飛騨高山周辺は『君の名は。』に限らず観光資源が豊富なことから、訪日外国人の周遊も期待されます。
長野・岐阜でインバウンド需要3倍増見込み!? 映画「君の名は。」が海外でも大躍進
今年8月26日に公開された新海誠監督のアニメーション映画「君の名は。」。10月21日の台湾での配給開始を皮切りに、海外での配給が続々とスタートしています。中国では日本映画新記録を樹立しており、昨年100万人が実施した聖地巡礼に拍車がかかることが推測されます。 目次映画「君の名は。」の日本での興行収入、反響「君の名は。」の海外での公開状況:11月以降、主要訪日国で次々と公開「君の名は。」の海外での躍進:米映画賞受賞、中国では新記録インバウンドビジネスへの影響は?昨年は100万人弱の訪日外国人...
なぜ飛騨高山に外国人観光客が殺到するのか?背景にはインバウンド黎明期からの地道な努力があった…高山市の観光担当者が語る高山の底力とは
まだインバウンドということばが一般的でないころから訪日外国人をもてなす取り組みを続けてきた岐阜県高山市。今、その努力が花開き、多くの訪日外国人が高山を訪れています。高山市が行っているインバウンドの取り組みについて、高山市東京事務所所長代理の江尻英夫氏と海外戦略部海外戦略課の森由貴氏にお話を伺いました。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次英語の観光パンフレットは3...
『ちはやふる』/聖地巡礼スポット:滋賀県大津市
『ちはやふる』は、末次由紀による日本の少女漫画。2016年には映画も公開され、シリーズ3作目となる『ちはやふる -結び-』は、土日2日間で動員21万人、興収2億5700万円を記録。第7回ロケーションジャパン大賞も獲得しています。
聖地巡礼スポットとなっている、滋賀県大津市は、近江神宮を「かるたの聖地」として地元のPRにつなげているのです。訪日外国人観光客向けの多言語マップをつくるなど、地方創生の戦力となっています。
『ユーリ!!! on ICE』/聖地巡礼スポット:佐賀県唐津市
『ユーリ!!! on ICE』は、久保ミツロウと山本沙代の原案による日本のテレビアニメ作品。アニメの中に登場する長谷津という地名は実在しませんが、モデルとなっているのは佐賀県唐津市が濃厚だと言われています。
このチャンスを逃すまいと佐賀県もイベントを主導するようになり、唐津を中心に『ユーリ!!! on ICE』の聖地を巡るイベントを開催しています。『ユーリ!!! on ICE』のほか、2014年公開のタイのヒット映画「タイムライン」が佐賀県をロケ地にした影響もあり、佐賀県唐津市には連日多くの訪日外国人観光客が殺到しています。
訪日外国人の年齢によってインバウンド需要は全然違う!年齢別訪問先データから見える訪日観光に求めるものの違い
どの国籍の訪日外国人がどこを訪れているのかを把握することは、インバウンドマーケティングにおいて最重要といっても過言ではありません。訪日ラボにおいても、観光庁が発表する「訪日外国人消費動向調査」平成27年のデータを用いて、国籍別の各都道府県別訪問率をお伝えしました。今月初め、8月5日にNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が「訪日アジア観光客の東京の街に対するイメージ」調査結果に関するプレスリリースを発表しました。この調査は、同社が運営するインターネットアンケートサー...
『らき☆すた』/聖地巡礼スポット:埼玉県久喜市
『らき☆すた』は、2007年の4月から放映がはじまったアニメ。同年5月頃からは、埼玉県鷲宮町を訪れる若者の姿が見受けられるようになり、「聖地」をひと目見ようと足繁くファンで賑わっています。ちなみに、埼玉県久喜市は『らき☆すた』効果によって、鷺宮神社の初詣の来客数が7万人から47万人に増加したといいます。
地元商工会が、聖地巡礼を目的に訪れる訪日外国人観光客が多いことに着目。『らき☆すた』のキャラクターが描かれた絵馬型携帯ストラップを販売するイベントを開催したのです。キャラクターが描かれた絵馬型携帯ストラップは、町内17の店舗で販売したのにも関わらず、オープンから30分足らずで完売したほどの売れ行きだったようです。
アニメの経済効果とは?聖地巡礼で町おこし/らき☆すた・ガルパン・ラブライブなどコンテンツツーリズム成功事例に学ぶ
日本を代表する文化であるアニメは、メディアでのコンテンツ展開に加え、ライセンスの付与という形で市場を形成しています。 近年では作品ゆかりの地域への観光旅行もみられ、関連市場はさらに成長の余地があると見られています。 アニメ等の映像作品ゆかりの土地やスポットを訪れることは「
『ガールズ&パンツァー』/聖地巡礼スポット:茨城県東茨城郡大洗町
『ガールズ&パンツァー』、通称『ガルパン』は、アクタス制作による日本のオリジナルテレビアニメです。茨城県東茨城郡大洗町は、地元の「大洗あんこう祭り」に出演声優を招待し、トークショーや関連グッズの販売などを開催。来場者数が3万5,000人程度であったのが、開催した年は6万人にものぼる来場者数を記録したのです。
茨城県東茨城郡大洗町では、聖地巡礼スポットからほど近い商店街と協力し合い、店先に登場人物の等身大パネルや戦車のパネルを設置しています。また、キャラクターのイメージに合った商品を販売するなど、町中をあげてインバウンド招致を底上げしているのです。
まとめ
「聖地巡礼」を用いたインバウンド誘致は、今後もさらなる需要が期待されます。そのため、地元の自治体や商店街で協力し合うことで、インバウンド市場で勝ち残る強い武器となるのではないでしょうか。
大阪府のバス会社WILLER TRAVEL 株式会社では、2016年8月に公開した新海誠監督の最新作『君の名は。』の舞台となった、東京都内の交差点や駅などをバスで巡るツアー商品を発売するなど、多くの旅行会社でもさまざまな取り組みをおこなっています。
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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