ラグビーワールドカップ(以下、W杯)2019釜石開催実行委員会は、訪日外国人観光客の受け入れ対策の1つとして「いわて・かまいしラグビー10手ユニークアイコン」を32個制作しました。
地方自治体のインバウンド対策の中でもユニークな例として話題となっています。オール岩手で訪日客のおもてなしを目指す、岩手県の「いわての10手」を紹介し、多言語対策だけに頼らない新たなコミュニケーション対策を見ていきましょう。
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“明日からできる10の対策”でオール岩手のインバウンド対策を

「いわての10手」では、便利かつユニークなデザインのアイコンを利用した、”明日からできる10の対策”を紹介しています。言葉だけでなくアイコンや行動で示すおもてなし術からは、訪日客とのコミュニケーションへのハードルを下げる狙いがうかがえます。”明日からできる10の対策”のそれぞれの狙いやポイント・キャッチフレーズは、以下の通りになります。
- 文字よりも、絵で示そう:アイコン/ピクトグラムの活用促進
- 「ようこそ」を表現しよう:店頭に掲げるウェルカムサインで訪日客誘致
- 自分から話しかけよう:「世界でもっとも話されているのはブロークンイングリッシュ」
- 写真はタテ・ヨコ両方で:SNSでの拡散を狙ったおもてなし術
- 一緒に写真に収まろう:リピーター獲得に向けたSNSでの繋がり作り
- 基本は「そこまで一緒に」:道を聞かれたら言葉だけでなく行動で示す
- 一所懸命さを伝えよう:言葉ができなくてもジェスチャーで伝える
- 何かに書いてあげよう:メモ帳の用意は立派なインバウンド対策
- 荷物を手伝ってあげよう:”オール岩手”で最後までとことん親切に!
- 世界にお礼を伝えよう:お礼メッセージのテンプレートの活用
「いわての10手」ユニークなアイコンで訪日客をおもてなし

Facebookページでアイコンの活用方法を発信

実際に店頭でアイコンを活用している例を紹介することで、インバウンド対策に取り組もうとしている店舗や施設もイメージが湧き、活用しやすくなる効果が期待されます。アイコンの活用以外にも、Wi-Fiの普及やブロークンイングリッシュでもいいから話しかけようといった、訪日客の受け入れ態勢整備に効果的な情報も発信しています。
Facebookからもオール岩手でおもてなしをしようといった姿勢がうかがえ、県のインバウンド対策をPRする上でも効果的なプラットフォームと言えるでしょう。
まとめ:「いわての10手」県全体で取り組むインバウンド対策として注目
訪日客とのコミュニケーションの課題において、多言語対策だけに頼るのではなく、「いわての10手」のようなアイコンの活用も1つの手段として効果的と言えるでしょう。
訪日客へのおもてなしは言葉の壁もありハードルが高いといった、地元民が持つ不安を払拭することが期待されます。オール岩手で取り組む岩手県のインバウンド対策が、来年のラグビーW杯で訪日客からどのような反応を得るのか、今後も目が離せません。
<参考>
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