ラグビーワールドカップ(以下、W杯)2019釜石開催実行委員会は、訪日外国人観光客の受け入れ対策の1つとして「いわて・かまいしラグビー10手ユニークアイコン」を32個制作しました。
地方自治体のインバウンド対策の中でもユニークな例として話題となっています。オール岩手で訪日客のおもてなしを目指す、岩手県の「いわての10手」を紹介し、多言語対策だけに頼らない新たなコミュニケーション対策を見ていきましょう。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
“明日からできる10の対策”でオール岩手のインバウンド対策を

「いわての10手」では、便利かつユニークなデザインのアイコンを利用した、”明日からできる10の対策”を紹介しています。言葉だけでなくアイコンや行動で示すおもてなし術からは、訪日客とのコミュニケーションへのハードルを下げる狙いがうかがえます。”明日からできる10の対策”のそれぞれの狙いやポイント・キャッチフレーズは、以下の通りになります。
- 文字よりも、絵で示そう:アイコン/ピクトグラムの活用促進
- 「ようこそ」を表現しよう:店頭に掲げるウェルカムサインで訪日客誘致
- 自分から話しかけよう:「世界でもっとも話されているのはブロークンイングリッシュ」
- 写真はタテ・ヨコ両方で:SNSでの拡散を狙ったおもてなし術
- 一緒に写真に収まろう:リピーター獲得に向けたSNSでの繋がり作り
- 基本は「そこまで一緒に」:道を聞かれたら言葉だけでなく行動で示す
- 一所懸命さを伝えよう:言葉ができなくてもジェスチャーで伝える
- 何かに書いてあげよう:メモ帳の用意は立派なインバウンド対策
- 荷物を手伝ってあげよう:”オール岩手”で最後までとことん親切に!
- 世界にお礼を伝えよう:お礼メッセージのテンプレートの活用
「いわての10手」ユニークなアイコンで訪日客をおもてなし

Facebookページでアイコンの活用方法を発信

実際に店頭でアイコンを活用している例を紹介することで、インバウンド対策に取り組もうとしている店舗や施設もイメージが湧き、活用しやすくなる効果が期待されます。アイコンの活用以外にも、Wi-Fiの普及やブロークンイングリッシュでもいいから話しかけようといった、訪日客の受け入れ態勢整備に効果的な情報も発信しています。
Facebookからもオール岩手でおもてなしをしようといった姿勢がうかがえ、県のインバウンド対策をPRする上でも効果的なプラットフォームと言えるでしょう。
まとめ:「いわての10手」県全体で取り組むインバウンド対策として注目
訪日客とのコミュニケーションの課題において、多言語対策だけに頼るのではなく、「いわての10手」のようなアイコンの活用も1つの手段として効果的と言えるでしょう。
訪日客へのおもてなしは言葉の壁もありハードルが高いといった、地元民が持つ不安を払拭することが期待されます。オール岩手で取り組む岩手県のインバウンド対策が、来年のラグビーW杯で訪日客からどのような反応を得るのか、今後も目が離せません。
<参考>
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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