昨日21日(木)夜から、「バス停、道路が消えた」「湖の中電車が走っている」「路線がGoogleマップから削除されている」などのGoogleマップが劣化について、ネット上で不満の投稿が相次いでいます。大手地図メーカー・ゼンリンのデーターを契約解除について言及する声が多く上がっています。
Twitter:Googleマップの不具合に関する投稿(https://twitter.com/rin_kawakoubou/status/1108881621711650816)
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原因はゼンリンとの契約解除か?
ゼンリンは、住宅地図の制作・販売、およびデジタル地図やカーナビゲーションなどへの地図情報を提供している日本国内最大手の地図会社です。ゼンリンは、約1000名以上の調査スタッフ(2018年時点)が全国各地へ徒歩で確認しながら地図データーを収集していることが特徴で、2005年7月のGoogleマップ日本向けサービス開始時に、同社へのデータ提供契約していました。
しかし、今月6日(水)Google日本法人はブログ上で、数週間内に「新しいGoogleマップの提供開始する」と発表しています。実際に21日更新されたGoogleマップでは、地図右下にあったゼンリンのコピーライトが表示されなくなったことから、ゼンリンとの契約解除された可能性が高いようです。
今回の地図不具合の原因は、国内のgoogleマップデータがゼンリンの地図データから、自社独自データへと切り替えられたためとみられています。なお、ゼンリンは20日(水)に地図サービス提供会社Mapbox(米国)と新たに提携すると発表しています。
過去iPhone地図で不具合「スターバックス駅」(2012)
地図アプリの不具合として代表的ニュースになった、iOS地図アプリ「マップ」の不具合をご存知でしょうか。
同地図アプリ内で、2012年9月〜翌年3月の間、存在しない駅「スターバックス駅」など不正確な情報が多数表示されていました。2012年9月のiOSアップデートの際、iOS標準地図アプリ「マップ」は、これまでGoogleマップの地図データを使用していましたが、自社のアップル開発データに変更しました。その後すぐに、地図上で誤表示やバグ・エラーが多数確認され、各国のユーザーやメディアから大量の指摘を受けました。
Googleマップ切替、 インバウンドへの影響は?
不満の声が上がる「Googleマップの不具合」については、今月6日(水)Google日本法人のブログ上で「新しいGoogleマップの提供開始する」と発表されていたと上述しましたが、そのブログ内には、新機能「オフラインマップ」を実現させることも記載されています。これは、地図の事前ダウンロードを可能として、インターネット環境がないオフライン状態でも地図を利用できます。地図をダウンロードができれば、訪日外国人客(インバウンド客)にとっても大きなメリットになります。
また、Google日本法人の同ブログで、下記のようにユーザーからのフィードバックを強く求める内容を出しています。
“地域のユーザーからのフィードバックというのは、とても大事なポイントです。Google はテクノロジーを得意としますが、それぞれの場所を一番熟知している各地のユーザーから提供される情報は地図を作る上で欠かすことができません。新しい地図では、ユーザーの皆さまがより簡単にフィードバックを送れるようになり、いただいた情報を元に Google は地図を最新の情報にアップデートすることができます。情報の更新や修正が必要な場合、ぜひマップの 「フィードバックの送信」 ツールからお知らせください。”
今後の改善に期待です。
<引用>
Google Japan Blog:日本の Google マップが変わります!(近日公開予定)
海外の反応は?
海外からの反応を見ると、「マップの質が落ちている」「マップを信じすぎないように気をつけて」「二重のチェックをしたほうがいい」と注意を促す声や、ゼンリン契約解除の情報を知らせる投稿が見受けられますが、大きな動揺は今のところ確認できていません。
Twitter:Googleマップの不具合に関する英語の投稿(https://twitter.com/GearoidReidy/status/1108936702192607233)
Twitter:Googleマップの不具合に関する英語の投稿(https://twitter.com/xk0sm0sx/status/1108915642806104065)
Twitter:Googleマップの不具合に関する英語の投稿(https://twitter.com/Eix____/status/1108908884515868672)
インバウンド重要キーワード!「MEO」とは?
MEOとは、Map Engine Optimizationの略で、主にGoogleマップにおける地図エンジンでの最適化を図ることを言います。
このMEO対策は、情報露出・集客に大きな影響を及ぼすとされています。
実際に、Google検索エンジンで「地域+検索キーワード」で調べた際に、検索結果にページ上位にGoogleマップの枠が表示され、そこには該当する店舗情報(店舗名・評価・営業時間など)が地域とキーワードにあう検索結果(ローカル検索順位)出ています。
一般的に聞く、SEO対策は「Google検索エンジンへの最適化し、自社サイトを上位表示させること」であり、このMEO対策は「Googleマップにおいて、Googleマイビジネスのローカル検索順位を最適なキーワードで上位表示させること」を目的としています。
このGoogleマイビジネスとは、会社情報(住所・電話番号・営業時間・写真画像など)を登録し、Google検索やマップに除法を掲載、管理することができるサービスです。この登録をすることで、基本情報のみならず、内観・外観やサービス商品の写真を掲載できたり、アクセス解析や口コミの管理もできたり、必ず抑えるべきツールです。
インバウンド集客の新常識「ローカルSEO(MEO)対策」とは?GoogleマップやGoogleマイビジネスを活用して訪日外国人を無料で集客す
ローカルSEOこと「MEO」は、Map Engine Optimizationの略称です。主にGoogle マップに対する地図エンジン最適化(マップ検索エンジン最適化)の事を意味します。ローカルSEO(MEO)対策は、まずはGoogleマイビジネスに登録するだけで無料で始められます。今回は、インバウンド集客の新常識「ローカルSEO(MEO)対策」について、Googleマイビジネスでできること、掲載順位がどのようにきまるのかのアルゴリズムの概要、そして掲載順位をあげるために必要な施策などを解...
口コミ蓄積が重要!
Google検索は、世界各国でも大きな割合を占めていますので、MEO対策は非常に重要です。
- ユーザーが検索した情報「地域+キーワード」と自社サービスの関連性は高いか
- 検索地域との距離は適切か
- 知名度はあるか(多くの人に認知されているほど上位表示)
距離を除いては、「口コミ対策」「写真数を増やす」「知名度向上」などの対策が可能です。
特に訪日外国人客にとって、多言語(母語)で書かれた口コミの信用度は高いはずです。また、メニューや商品サービスを想像することが難しいため、視覚で理解できる写真も意思決定に多く影響を与えます。写真は、自分たちで増やしていくこともできますが、口コミを増やす、特に外国語で増やしていくことはすぐに蓄積できるものではありません。今からMEO対策を考え、今年のラグビーW杯や来年の東京五輪を控えるこの時期をチャンスに、多言語の口コミを蓄積していきましょう。
まとめ:GoogleがMEOに舵取り?
今月3月6日(水)のGoogle日本法人ブログでリリースがあったように、Googleマップに新しい動きが出始めています。外部からのデータ提供提携を辞め、自社データで完結させようとしている中、よりこのMEO対策が重要になってきます。位置情報を利用したサービスやマップ内を利用したビジネス戦略が重要になりそうです。
<参考>
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8. ローカルSEO・MEOで陥りやすい罠
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