予算なんと数千万円!3日間続くインド人富裕層の結婚パーティを沖縄へ誘致するヒント

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オーシャンビューのリゾート婚は、世界中で人気があるウェディングスタイルです。日本で海辺のチャペルがある沖縄のリゾートウェディングも人気があり、国内外に向けて多様なウェディングスタイルが提案されています。



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注目!インバウンドの日本婚、人気ナンバーワンは沖縄

自然が美しい沖縄でのリゾートウェディングは人気があり、国内外の利用者は年々増加しています。外国人の利用は全体の約11%香港・台湾・中国・韓国のアジアの近隣国が上位を占めています。

こうした地域と比べると、比較的沖縄から距離のあるインドですが、同国でも海のリゾートウディングは人気で、近隣国のインドネシアタイといった国でリゾートウェディングを行うカップルもいるといいます。こうした層をターゲットに、日本ではインバウンドウェディングへの誘客を行っています。

日本は少子化と晩婚化により国内の結婚式は減少する傾向にあり、日本の特色を利用した訪日インバウンドウェディングを提案して行く必要があります。通年を通して気温が暖かい沖縄は薄着で行う結婚式に適した気候です。

海外ウェディングに興味があるインドの富裕層

2018年に行われた日本政府観光局(JNTO)のデリー事務所がインドの富裕層をターゲットにした調査では、リゾート地で行う結婚式の「デスティネーションウエディング」に80%が興味があると回答しています。

また、沖縄のリゾートウェディングはインド人カップルから注目度が低いこともわかり、沖縄の自然オーシャンビューのチャペルの美しさを伝える対策が必要なことがわかっています。

インドの結婚式は人生最大の儀式

家族を大切にするインド人は家族旅行が基本で、リゾートウエディングの場合は親戚を含めた大所帯での移動となります。リゾートウエディングは移動時間や費用がかさむという懸念がありますが、そもそも富裕層では問題になりません

インド富裕層では結婚式に数千万円を使うとのデータもあり、中間層であっても年収の4倍を使い3日間祝うのが通例と言われています。一生に一度の結婚式を盛大に行うことは、その後の社会的地位にも影響すると考えられているそうです。

こうしたインド人の挙式の常識をまずは整理してみます。

豪華な結婚式

こうしたインドの結婚式では、普段利用するホテルよりランクの高いホテルを選び、招待客を宿泊させます。家族と友人以外にビジネスパートナーを家族で招待する文化があり、大人数の受け入れを想定した準備が必要です。

招待客は好きな時間にパーティーに参加し、立食で好きな料理を楽しみ疲れたら部屋へ戻るということを何日も楽しみます。常に会場にいることはないので、来客が大人数でも一斉に収容できる会場が必要かというと、必ずしもそうではないようです。夜はダンスパーティーが行われ、音楽が流されます。

インド料理は必須

インド人の大多数がヒンドゥー教やイスラム教であり食生活に大きく影響しています。牛肉と豚肉を食べず、鶏肉・羊肉・魚・卵・根菜・海の食材を食べる基準は人それぞれです。日本食は食べられないものもあり、インド人をもてなす場合にはインド料理の準備が欠かせません

アルコールは禁止ではないのですが、幼少期に良くないと教育をするのが一般的なため、ネガティブなイメージから飲酒はしない人が多くいます。しかし、インドにはインド産のワイン「SULA」とビール「Kingfisher」がありますので、全く飲まないというわけでもないようです。インドの映画ボリウッドでも飲酒シーンがあり、飲酒をする市内の判断は個々にゆだねられていると考えられるでしょう。

沖縄で人気のリゾートウェディング

2011年から結婚式件数が増え続け、沖縄の結婚式場数は年々増加しています。現在では30件を超える多様な特徴を持つ施設があり、挙式希望のスタイルに応じた様々な選択肢があると言えるでしょう。自然環境を利用したウェディング施設もあります。代表的ないくつかを紹介します。

1. オーシャンビューのチャペルウェディング

海外ドラマで使われた沖縄の海のチャペルは、作品への起用をきっかけに年々人気となっています。チャペルと沖縄の自然が組み合わさり、ここでしか撮影できない構図の写真が撮れると評判です。

2. 海が見えるリゾートホテルでガーデンウェディング

海が見える会場で行うガーデンウェディングも人気です。美しい自然の中で親族と撮影する写真は雰囲気が良いと評判で、もちろんSNSにアップするにも適しています。自然環境に恵まれた沖縄なので、椅子やテーブルの配置が自由だったり、オープンカーを使用した入場や、水や花火を使用した派手な演出もできる施設が多くなっています。

3. 沖縄文化の琉球神前式

沖縄では、伝統ある琉球王朝の正装をまとって琉球王座に願いを込めて行う婚姻の儀式も体験できます。こうした挙式の場合、沖縄伝統の儀式を体験することができます。世界遺産に指定された琉球王国の別邸の「識名園(しきなえん)」で行うこともできます。

4. フォトウェディング

沖縄は海以外にも撮影に適したロケーションが多く、フォトウェディングの利用も人気が高い傾向があります。都会での撮影よりも割安な場所もあります。インバウンドの場合、沖縄の自然をバックにした写真を、帰国後の結婚式で使うこともでき、撮影だけ行う場合も増えているようです。

美しい海が魅力のインバウンド婚、インド市場開拓へ

インド以上に広大な土地を持つ中国の場合、海を見たことがない人もおり、美しい日本の海と空に囲まれた沖縄での挙式を夢見る人もいます。また海に囲まれた台湾でも、日本へのあこがれから京都での挙式を行う人もいます。

今回紹介したように、インド人の結婚式はゲストへのおもてなしを通じて一族や自分の素晴らしさを伝えるイベントです。結婚式は細部にいたるまで、豪勢でサービスのいきわたったものでなければなりません。

すでに沖縄の美しい海と空はインド富裕層の関心を得つつあります。今後は特に食事の不安を解消して、彼らが期待する日本らしさとリゾートウェディングを訴求していくことが、新たなインバウンド需要の喚起につながっていくはずです。


【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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