四国が外国人に人気/インバウンド対応に底力、その秘訣は?【ロンリープラネットBEST IN ASIA PACIFIC】

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英語の旅行ガイドブックのシェア世界一を誇るロンリープラネットが毎年7月に発表するランキング「BEST IN ASIA PACIFIC」にて、2019年の旬な目的地として四国が第2位にランクインしました。

日本からは唯一の選出となっており、今後海外からの注目度の高まりが期待されます。今回は、本ランキング結果から四国の評価ポイントをふまえ、四国エリアにおけるインバウンド対策について見ていきましょう。

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世界的に影響力「ロンリープラネット」2位に四国/2019年の旬な目的地

これまで本ランキングは、アジアのみを対象としていましたが、2019年よりオーストラリアやニュージーランドを含むアジア太平洋地域に拡大されました。

世界120以上の国と地域で旅行ガイドブックを発行し、ウェブサイト上でも旅行情報を発信するロンリープラネット」の影響力は絶大で、上位にランクインした四国は、今後さらなる海外からの注目度の高まりが期待できるでしょう。

2019年の旬な目的地10選は以下の通りです。

  1. マーガレットリバーと西オーストラリア州南部
  2. 四国
  3. ニュージーランドのアイランズ湾と北島
  4. シンガポール
  5. クック諸島
  6. ベトナム中部
  7. フィジー
  8. パラワン島(フィリピン)
  9. 北京(中国)
  10. カンボジア

1位にランクインしたオーストラリア西部のマーガレットリバーと西オーストラリア州南部は、ワインとサーフィン、美しい海岸線が有名です。

3位のニュージーランドのアイランズ湾と北島や7位のフィジーなど、豊かな自然が評価されている目的地がランクインしています。

特にフィジーは、持続可能な取り組みが注目され、太陽光発電のリゾート、サンゴ礁の再生プロジェクト、プラスチック利用の制限など、エコツーリズムの推進が評価されました。

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四国の豊かな自然温泉などを評価

ランキング結果が掲載されている「ロンリープラネット」のウェブサイトでは、四国の評価ポイントとともに、四国の魅力が掲載されています。

まず有名な観光コンテンツとして、四国八十八箇所の四国遍路に触れた上で、高松や松山に国際線が就航し始めたことで、インバウンド客も多く訪れるようになったと紹介されました。

訪日欧米人観光客の間で人気が高い直島をはじめ、瀬戸内の島々を巡る瀬戸内国際芸術祭が、2019年11月に開催されることにも触れています。さらに秘境と呼ばれる祖谷渓谷や鳴門の渦潮、高知城、ひろめ市場、松山の道後温泉、神道の総本山・石鎚山、1,400kmに渡って巡礼道を歩く四国遍路も紹介しました。

香川県のおすすめポイントを5つ、瀬戸内国際芸術祭、道後温泉について紹介する記事のリンクも合わせて掲載しており、四国に興味を持った読者がさらに情報収集できるような導線となっています。

四国インバウンド対策:秘境・祖谷における取り組み

路線バスが1日4本のみと、日本三代秘境の1つとして数えられる徳島県三好市の祖谷ですが、2017年の訪日外国人宿泊客数は、10年前の34倍、18,847人となりました。

祖谷地区の人口は約2.300人で住民の大半が高齢者となっており、農林業や建設業を営んでいる状況です。

決してアクセスが良いとは言えませんが、豊かな自然と日本の原風景とも言える古い茅葺き屋根の民家が残り、人懐こい住民によるおもてなしインバウンド客にも魅力的に映っています。

祖谷では交通の便が悪い点を逆手に取り、誰も見たことのないような自然が楽しめることをPR材料とした上で、中心部には緑が少なくビル群が印象的な香港富裕層にターゲットを絞り、インバウンド誘客活動を開始しました。

訪日外国人観光客の増加に伴い、古民家ゲストハウスなどが開設されたり、バス会社が停留所の多言語表記を実施したりするなど、インバウンドの受け入れ態勢の整備を進めています。

「田舎暮らし体験を実施し住民とインバウンド客が交流できる場を設けることで、リピーターの獲得にも効果があったとのです。

ターゲットを明確に設定し、そのターゲットに響く観光素材をPRしたことで、2018年には『TRAVEL+LEISURE』の「THE 50 Best Places to Travel in 2018」には日本から唯一祖谷渓が選出されています。この受賞は、さらなる知名度向上に繋がりました。

四国は知名度アップでインバウンド市場盛り上がりに期待

世界的に有名な出版社「ロンリープラネット」が発表したランキング「BEST IN ASIA PACIFIC」において、日本で唯一2位にランクインした四国には、山・海・温泉・芸術など、さまざまな角度から楽しめる魅力があり、この点が評価されました。

またターゲットを見極め適切なプロモーションを実施したことにより、インバウンドの宿泊客数が10年で34倍にも成長した祖谷は、海外メディア掲載により世界での知名度が向上しました。今回のランキングで上位にランクインした四国も、さらなる知名度向上とインバウンド誘客の促進が期待されます。

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<参考>

LONELY PLANET:BEST IN ASIA PACIFIC

Travel vision:2019年の旬な目的地の2位に「四国」ロンリープラネットが選出

JTB INBOUND SOLUTION:年間2万人の訪日旅行客が訪れる 徳島県三好市の祖谷

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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