スカイトラックス(Skytrax)は世界中の空港や航空会社を対象に、様々な指標からランキング発表している企業です。
スカイトラックスでは上記のようなサービスリサーチ業務はもちろん、サービスを改善するためのアドバイザーとしての業務も並行して行っており、世界中の空港および航空会社の品質向上に貢献しています。
2019年ワールド・ベストエアライントップ20には3位にANA、11位に日本航空がランクインしています。
この記事では、スカイトラックスの概要、業務内容について解説します。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
スカイトラックスって??
スカイトラックスは航空会社や空港に特化したサービスリサーチ会社で、イギリスに本社を構えています。
スカイトラックスでは世界中の航空会社や空港についてサービスの質や乗客満足度をリサーチしており、時にはアドバイザーやコンサルタントとしての業務にも取り組んでいます。
スカイトラックスの評価基準は幅広く、機内におけるエンターテインメント設備や空港ラウンジにおけるサービス、客室乗務員の質、期待メンテナンスの充実度など多岐に渡ります。
世界中とつながる会社
スカイトラックスは世界中の航空会社や空港についてのサービスをリサーチしており、その業務規模は世界的です。
サービスリサーチという業務の性質上、公平な業務の遂行という点には力を入れて取り組んでおりスカイトラックスの公正公平な評価は各航空会社からも信頼を得ています。
世界中の航空会社や空港の顧問役
各航空会社や空港のサービスの質、社員のレベル、実務について評価を与えるスカイトラックスはいわば世界中の航空会社や空港の顧問役のような存在です。
スカイトラックスの社員は、各航空会社について年間数十万エアマイルともいわれるほどの距離を記録した上で「公平性」を尊重しつつ評価を決定します。
航空運輸業界の専門家集団
スカイトラックスの社員には航空運輸業界についての経験や知識を身につけたエキスパートが揃っています。
スカイトラックスが取り扱う業務の8割は既存顧客からの紹介によって成立しており、これはスカイトラックスがビジネスパートナーから高い評価や信頼を得ていることの表れでもあります。
航空産業におけるアカデミー賞
スカイトラックスによって高く評価されたことを示す「スカイトラックス・ワールド・エアライン・アワード」は航空産業におけるアカデミー賞と称されています。
世界中の航空会社が賞の獲得を目指しており、スカイトラックスのアワードを受賞することは優秀な航空会社であることを証明する1つの基準となるでしょう。
世界の航空会社ランキング2019、世界3位にANA/スカイトラックスが格付け、部門別も
イギリスの航空関連のコンサルティング企業で格付け会社でもあるスカイトラックス(Skytrax)は、2018年9月から2019年5月の間に300社以上の航空会社を利用する2,100万人以上の投票データから算出した世界の航空会社ランキングを発表しました。今回はスカイトラックスによる世界の人気航空会社ランキングを部門別で紹介し、さらにスカイトラックスとは別で作成しているトリップアドバイザーによる航空会社ランキングも併せて紹介します。最新航空ランキングはこちらSKYTRAX 世界空港ランキング20...
世界中の旅行者が、世界最大規模の航空旅客満足度調査に参加
ワールド・エアライン・アワードは、スカイトラックスのコンセプトでもある「公平性」を保つために非営利部門によって運営していることを公表しています。
アワードにおいてもモラルと独立性を重視した立場を取っていることが、スカイトラックスがこれほどの信頼を集めている要因であるといえるでしょう。
スカイトラックスのCEOであるエドワード・プレイステッド氏はワールド・エアライン・アワードについて、「エントリーや受賞に際して金銭の授受が伴う、商業性を有するアワードとは一線を画すもの」であり、スカイトラックスはあくまでも独立的に監査する立場であることを表明しています。
各航空会社の意見
スカイトラックスの業務に対する取り組みは評価を受ける立場である各航空会社からも高く評価されています。
以下では、航空会社からの意見としてエミレーツ航空代表のティム・クラーク氏、エアアジアCEOのトニー・フェルナンデス氏、カタール航空CEOのアクバル・アル・バク氏によるコメントを紹介します。
- Sir Tim Clark, President, Emirates Airline(ティム・クラーク氏、エミレーツ航空)
“these awards are widely regarded as the industry’s benchmark for Excellence.”
「これらのアワードは航空業界において優秀さを示すベンチマークとして広く認められています」
- Mr Tony Fernandes, Group CEO, AirAsia(トニー・フェルナンデス氏、エアアジア)
“the Skytrax Best low-cost airline award is the only award to be conferred based on independent judgments of our very own guests.”
「スカイトラックス・ベストローコスト・エアラインアワードは乗客や顧客の独立した評価に基づいて与えられる唯一の賞です。」
- Mr Akbar Al Baker, Group CEO, Qatar Airways(アクバル・アル・バク氏、カタール航空)
“I am immensely proud and it is an honour on behalf of my workforce and my country to collect this prestigious award.”
「全従業員、国に代わってこのような名高い賞を得られるのは名誉なことであり、私は非常に誇りに感じています。」
認定航空会社格付「認定航空会社スター格付けプログラム」
スカイトラックスでは、特に優れた航空会社を表彰するワールド・エアライン・アワードの他に、認定航空会社スター格付けプログラムにおいて、航空会社の格付けを行っています。
同プログラムでは世界中の航空会社について実務のレベルや提供するサービスの質を5つの星で評価して、ランキングの形で発表しています。
スカイトラックスの統一された基準に基づいて決定されるため、ユーザーの口コミや評価に比べて、客観性が担保され説得力のあるデータとなります。
世界航空会社監査
世界航空会社監査はスカイトラックスの重要な任務の1つです。各航空会社の現場レベルでのサービスやパフォーマンスを分析し、より質の高いサービスを提供するためのアドバイスやコンサルティングを行っています。
長い業務経験や豊富な実績を持つスカイトラックスのアドバイスは、実現可能なものとして各社に支持されています。
ワールド・エアポート・アワード
ワールド・エアポート・アワードはワールド・エアライン・アワードと同様にスカイトラックスが運営するアワードで、その名の通り空港が表彰対象です。
ワールド・エアポート・アワードは世界トップクラスの機能やサービスを提供している空港であることを示すものです。さまざまな基準を高いレベルでクリアしている空港がアワードに選出されます。
認定空港格付
スカイトラックスでは世界空港スター格付プログラムによって世界の空港を評価しています。
格付けの方法については航空会社に対する格付け評価と同様に、多くの基準に基づき多角的に評価を行った上で1つ星から5つ星までの評価を付す形式でランキングを付けています。
また、スカイトラックスでは新たな空港をプログラムに加えることで評価対象を常にアップデートしています。
今や、世界空港スター格付プログラムは国際的な指標を示す上での1つの基準として考えられています。
世界空港監査
世界空港監査もスカイトラックスが果たすべき業務の1つであり、スカイトラックスでは世界中に数多く存在する空港について設備やサービス、スタッフの対応などの品質分析を行います。
また、分析にとどまらず品質向上の余地があるポイントについては適宜指摘やアドバイスを行うことによって、国際的なレベルでの空港の品質向上に努めています。
アドバイスやコンサルティングによって直接的な品質向上が行われるだけでなく、スカイトラックスという外部で独立して監査する存在があることによる意識の向上にもつながっています。
人気の空港、航空会社が一目でわかる!
スカイトラックスでは航空会社や空港についての監査やアドバイス、コンサルティングの提供、ランキング評価やアワードの授与を行なっています。
どの分野においても公平性を重視した業務を心がけており、世界各地の航空会社、空港から厚い信頼を得ています。
また、豊富な知識や業務経験を持つエキスパートによって決定された評価は、人気の空港や航空会社を判断する上でも役立つことでしょう。
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!