日本では20歳以上でなければ飲酒もお酒の購入も禁止されており、居酒屋やお酒を扱うお店では販売の際に年齢確認が必須となっています。
外国人観光客にもこの法律が適用されますが、自国では16歳から飲酒を合法と定めている場合もあり、勘違いで「違法飲酒」をしてしまう危険があります。
この記事では世界での飲酒可能年齢についてまとめました。
関連記事
英国人観光客に刺さる「日本産ウィスキー」
渋谷区路上での飲酒規制がインバウンドに影響?
訪日客の8割は「日本酒を飲む」ことが判明
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
未成年の訪日外国人に酒類を販売すると罪に問われる
外国人観光客が対象である場合も、「属地主義」という考えのもと、日本国内の法律を遵守する必要があります。
日本には「未成年者飲酒禁止法」というものがあり「20歳」未満へのお酒の提供・販売が禁止されています。違反した場合厳しい罰則を受けます。
日本で外国人観光客にアルコールを販売するには、日本の法律を理解してもらう必要があります。
未成年者飲酒禁止法は、営業者であって業態上酒類を販売又は供与する者が未成年者に対し、未成年者が飲用に供することを知りながら酒類を販売又は供与した場合には、50万円以下の罰金に処す旨を定めています。
※詳しくは、専門家にご相談ください。
アジア・オセアニア地域でのお酒は何歳から?
アジアとオセアニア地域での合法飲酒年齢を紹介します。
中国:お酒は18歳以上から
中国ではお酒の購入・飲酒ともに「18歳」以上から可能となります。
韓国:お酒は年年齢19歳以上から
韓国でお酒の購入や飲酒ができるのは、年年齢(現在の年度から出生年度を引いた年)で「19歳」以上からです。
台湾:お酒は18歳以上から
台湾では「18歳」以上からお酒の購入と飲酒が可能となります。
シンガポール:お酒は18歳以上から
シンガポールでは「18歳」以上から公共の場での飲酒が可能になり、お酒の購入もできるようになります。しかし私有地での飲酒に関する取り決めはありません。
インド:地域により法令が異なる
インドでは住んでいる地域により法令が異なり、主に「18歳から25歳」の間で飲酒が可能となります。マニプールをはじめとする一部の地域では飲酒自体「違法」とされています。
オーストラリア:お酒は18歳以上から
オーストラリアでは「18歳」以上からお酒の購入と飲酒が可能となります。
ヨーロッパ地域でのお酒は何歳から?
ヨーロッパ地域での合法飲酒年齢をご紹介します。
イギリス:公共の場でのお酒は18歳以上から
イギリスでは「18歳」以上から公共の場での飲酒と購入もできるようになります。しかし、私有地での飲酒は「5歳」から可能です。
フランス:お酒は18歳以上から
フランスでは「18歳」以上からお酒の購入や飲酒が可能となります。
ドイツ:お酒は14歳以上段階的に可能
ドイツでは14歳以降、段階的に飲酒が可能になる点が特徴的です。
ビール・ワインの飲酒に限り保護者(法定後見人)の前であれば「14歳」から飲酒が可能です。「16歳」になるとビール・ワインの飲酒が許され、「18歳」以上でアルコール度数の高い蒸留酒も飲めるようになります。
イタリア:お酒は18歳以上から
イタリアでは「18歳」以上からお酒の購入と飲酒が可能となります。
スウェーデン:お酒は18歳以上から
スウェーデンでは「18歳」以上からお酒の購入や飲酒が可能となります。
デンマーク:お酒の購入は16歳以上から
デンマークでは飲酒可能年齢に関する取り決めがありません。「16歳」以上でアルコール度数16.5%未満の酒類を購入できます。「18歳」以上で16.5%以上の酒類も購入とレストランやバーなど公共の場で注文することが可能です。
フィンランド:お酒の購入は18歳以上から
フィンランドではアルコール度数1.2%〜22%までの酒類を「18歳」で購入することができ、レストランやバーなどで飲酒ができます。「20歳」以上になるとアルコール度数が23%〜80%までの酒類も購入することができます。
北米とその他地域でのお酒は何歳から?
北米とその他地域での合法飲酒年齢をご紹介します。
アメリカ:お酒は21歳以上から
アメリカでは法律で飲酒可能年齢が定められており、基本的に「21歳以上」でなければ飲酒とお酒の購入ができません。まれに、一部地域や例外となる場合があります。
カナダ:お酒は19歳以上から
カナダでは「19歳」から飲酒が可能となりますが、一部地域では「18歳」より合法で飲酒が可能となっています。
イエメン:お酒は違法
イエメンでは飲酒自体「違法」となります。
外国人にお酒をふるまうときは年齢に注意を
紹介したように、国によって飲酒可能年齢が違うだけでなく、場合によってはアルコール度数による制限も設定されています。こうした常識に基づき、日本旅行時にもアルコール飲料を楽しめると誤解している外国人観光客も、時には飲食店に来店するかもしれません。
近年、外国人観光客の誘致を目的に、その地特産の日本酒をPRする動きも活発になっています。日本酒は海外でも非常に人気で、これを目当てに来日する人もいるでしょう。日本国内での飲酒可能年齢である20歳以上という条件に合致しているのかどうか、提供する店舗側は年齢確認に注意が必要です。
<参照>
tripsavvy:Alcohol Drinking Ages Around the World
ALCOHOL.ORG:Is It Ever Legal for Minors to Consume Alcohol?
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!