イギリス人観光客向けキラーコンテンツは「日本産ウィスキー」ラグビーW杯のチャンスを最大限活かす3つのヒント

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JTBロンドン支店は、2019年のインバウンドのイギリス市場の攻略ポイントについて、現地レポートを公表しました。9月に開催されるラグビーワールドカップをきっかけに、観戦目的でイギリスから多くのインバウンド客が訪れることが予想されます。

ワールドカップ観戦と合わせて、訪日旅行の満足度を向上させる上で、イギリス人観光客はどのような嗜好を持っているのか、3つの項目に着目し効果的な対策について見ていきましょう。


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1. イギリスで人気の日本食や日本産ウィスキーが魅力的なコンテンツに!?

▲イギリス人が好みやすいウィスキー(イメージ)

イギリス人は保守的かつ島国根性など、日本人と似ていると言われるところが多く、比較的控えめで列にしっかり並ぶといった傾向が見受けられます。一方で、戦後以降に移民が増え、現在は多民族および社会の多様化が進んでいる状況です。

イギリスでは、ロンドンを中心に、イギリス人による日本風チェーンレストランが増えており、日本食に対する関心が拡大したことから、日本食の質も上がっています。近年は、一風堂やCoCo壱番カレーといった日本のチェーン店も進出し、日本文化への関心が高まる欧州の拠点「JAPAN HOUSE LONDON」で高品質な日本食が味わえるなど、日本食の需要の高まりが顕著です。

イギリス人が好んで飲むものとして、ビール・ワイン・ジン・ウィスキーなどが挙げられます。日本の酒蔵に興味を持つイギリス人は多い傾向にあり、ウィスキー好きの間では日本産ウィスキーの質の高さに定評があります。ターゲットを正しく絞り日本産ウィスキーを訪日旅行のコンテンツとしてPRすることで、ウィスキーをきっかけとした観光の促進も期待できるでしょう。

2. キャッシュレス決済が主流のイギリス人観光客

▲キャッシュレス決済が主流のイギリス人観光客(イメージ)

イギリスで人気のあるスポーツは、第一位サッカー、第二位クリケット、第三位ラグビーとなっていることから、9月に日本で開催されるラグビーワールドカップの注目度の高さが予想できます。

現在JTBロンドン支店に来ているイギリス人からの問い合わせとしては、スポーツバーのどこで他の試合が観戦できるか、居酒屋以外で遅くまで飲めるバーはあるか、準々決勝が行われる大分県の宿泊施設の空き状況が挙げられます。多くのイギリス人が日本での観光ではなく、観戦をメインの目的としているため、訪日旅行に関する質問は多くはないのが現状です。

また、訪日イギリス人観光客に日本での滞在をより快適に楽しんでもらうために、キャッシュレス決済対応は重要な受け入れ対策と言えるでしょう。イギリスにおけるクレジットカード利用率は日本に比べると高く、カード社会が浸透しています。ロンドンの市内交通やサッカースタジアムまで、カード対応のみの場所も増えているのが現状です。

Apple Payなど、スマートフォン内のカード決済機能を使うケースも同様に多い傾向にあります。ラグビーワールドカップ開催時も、キャッシュレス決済の需要は高まることが予想されるでしょう。

3. 日本文化の体験でイギリス人観光客の満足度向上へ

▲イギリス人が求める非日常的な日本文化体験(イメージ)
イギリス人にとって人気の海外旅行先は、距離的に近く言語や文化の相違が少なくストレスがあまりかからない一方で、イギリスとは異なる気候や食事が楽しめるフランス・スペイン・イタリアなどが挙げられます。

日本は、イギリス人にとっては距離の問題もあるため、一生に一度の一大旅行として計画される例も少なくありません。定番観光ルートゴールデンルートを巡るスタイルが主流ですが、近年は現地旅行会社で認知度の高い金沢や高野山・熊野といった紀伊半島の人気も高まっています。

2019年春から10年ぶりにブリティッシュエアウェイズの直行便が大阪に就航したこともあり、関西を拠点にした観光の需要拡大が見込まれるでしょう。

イギリス人が旅行で求めるのが、神社仏閣といった歴史的建造物や新幹線など、普段の生活では体験できないもの、特に東洋的なものに魅力を感じる傾向にあります。アウトドア好きな人も多く、ウォーキングやハイキングツアーに興味がある人も見受けられます。

宿泊施設においても、大型ホテルは避け日本的な旅館等が人気です。日本ならではのお茶体験、相撲観戦、着物の着付けなどの注目も高まっており、リピーターには陶芸や歌舞伎観賞についての問い合わせも来ています。ラグビーワールドカップの観戦目的で訪れたイギリス人に観光も楽しんでもらうためには、日本ならではの特別な体験をPRすることが効果的と言えるでしょう。

まとめ:「典型的日本文化」のPRとキャッシュレス対応がマスト

ラグビーワールドカップの開催に合わせて増加が期待される、イギリス人観光客の旅行の嗜好や期待される受け入れ態勢について見てきました。

観戦目的で訪日したイギリス人観光客を日本ファンとしてリピーターを進めていくためには、インバウンドのイギリス市場の動向をキャッチし効果的なプロモーションが求められます。キャッシュレス決済対応でストレスフリーに滞在を楽しめる環境を整備するとともに、ウィスキーをはじめイギリス人に特化した観光コンテンツや、日本ならではの伝統文化体験のPRが効果的な対策の例として挙げられるでしょう。


<参考>

・JTB INBOUND SOLUTION:英国市場 攻略法2019

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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