【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
岩手県二戸市「フードダイバーシティ宣言」
1月24日、岩手県二戸市の事業者団体らが、国内では初となる「フードダイバーシティ宣言」を行いました。ヴィーガンやハラールなど、世界の人々の食の多様性に関する対応を推進し、今後さらなる増加が見込まれる訪日外国人から選ばれる街づくりを目指すとしています。
世界には、宗教上の理由から口にできるものが限られていたり、自らの生を全うする上での食に対する哲学などから、食べることができないものがあったりする人々が少なくありません。そうした人々の存在や守られるべき尊厳には、注目が集まり始めていますが、一方で“食”は、地域が世界の人々と生きたコミュニケーションをとるための重要なツールやきっかけであり、観光の魅力要素としても、非常に大きなウェイトを占めるものです。
そのため、世界標準の多様性に対応できるかたちでの地域グルメの提供や食産品展開が求められるものの、個々の企業や店舗では対応が困難であることもあり、必要性が意識されても取り組みが十分には広がっていかない状況があります。
こうした現状に対し、二戸市は、市や岩手県北広域振興局、JETROといった行政と、地域経済を牽引する市内民間事業者らでタッグを組み、団体として“フードダイバーシティ(食の多様性)”を進めていくことを宣言しました。このように食の視点から世界標準の街づくりを目指す、市全体での取り組みは異例で、今後の展開が期待されるものとして、全国からも注目されています。
日本酒や南部せんべいなど特産品をPR
参加する事業者には、日本酒蔵元の株式会社南部美人や、テレビ東京「カンブリア宮殿」の出演でも脚光を浴びた南部せんべいの老舗、株式会社小松製菓、上質なブランド豚「折爪三元豚 佐助」や親鶏の鶏肉「熟レ鶏」を飼育・販売する久慈ファームといった顔ぶれがそろっています。
南部美人では2013年にコーシャ認証を取得、2019年1月に全商品でヴィーガン認証を国内外で取得し、誰もが美味しく味わえる地元の日本酒を提供し始めました。小松製菓の南部せんべいも5商品が2019年12月にヴィーガン認証を取得し、ヴィーガンの人もオリジナルの味を楽しめるようにしています。
久慈ファームは豚と鶏の飼育を完全別地域とし、「熟レ鶏」で今後ハラール認証を申請する予定です。イスラム教の戒律に従って処理された鶏肉となれば、安心して口にできる人が増え、名産品ファンを増やすこともできるでしょう。
「SDGs」の理念にも則った活動で街を活性化!
こうしたフードダイバーシティを街全体の取り組みとして推進することは、特定の国や思想、主義、文化、宗教などにとらわれず、世界のさまざまな人々を受け入れることができる都市を目指しているという点を国内外にアピールでき、より魅力を増した地域として、安心して訪れられる環境の地域として、認識してもらえるようになる大きな一歩と考えられます。
取り組みを進める「二戸フードダイバーシティ宣言」事務局では、インバウンドの取り込みと輸出推進につながることを期待するほか、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の「誰も置き去りにしない」理念に則った活動にあたるとも考えているといい、大いに意義のあるものとして、今後さらに拡大させるなど、積極的に推進していきたい方針を示しています。
世界標準で選ばれる商品づくり、街づくりによる地域振興の新たな動きとして、さらなる波及が期待されます。
(画像はプレスリリースより)
インバウンド受け入れ環境整備を資料で詳しくみてみる
▼外部リンク
「二戸フードダイバーシティ宣言」事務局によるプレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/202278
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
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- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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