中国最大級規模の口コミサイト「大衆点評」は、中国人向けのプロモーションができると注目されています。
特に訪日中国人の誘客を狙う企業や店舗から注目されている大衆点評ですが、どのようなサイトなのでしょうか。
この記事では、大衆点評の概要、読み方、大衆点評を利用したマーケティングやインバウンド対策について解説します。
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大衆点評の読み方は?どんなサイトなのか?
大衆点評は2003年にサービスを開始した口コミサイトで、現在では中国国内において最大級規模の口コミサイトとも言われています。
以下では、大衆点評の読み方やコンテンツ内容について解説します。
大衆点評の読み方
大衆点評は中国で「ダージョンディエンピン」と呼ばれており、日本語読みでは「たいしゅうてんぴょう」や「たいしゅうてんひょう」となります。
英語では中国読みを反映して“Dianping”(ディエンピン)や“Dianping.com”(ディエンピンドットコム)と呼ばれるのが一般的です。
中国最大手口コミサイト「大衆点評(たいしゅうてんぴょう/ダージョンディエンピン)」とは
大衆点評には、中国国内の店舗に加えて、世界中の店舗についての情報や消費者から寄せられた口コミを掲載しています。
サービスのジャンルは生活情報アプリです。掲載店舗は飲食店をはじめ、ショッピングセンター、エンターテインメント施設、宿泊施設、医院など、多岐にわたります。
大衆点評の日本公式パートナーであるJC connectによれば、2019年時点において3,300万以上の店舗が大衆点評に登録しており、世界中の1,000を超える地域をカバーしています。
大衆点評は6億人もの登録ユーザーを抱えており、月間アクティブユーザーも約2.5億人と多くのユーザーから支持されています。
訪日中国人FIT旅行者の約45%が利用
中国政府がJC connectに提供したデータによれば、個人旅行で日本を訪れた中国人のうち、約45%が大衆点評から情報収集をしています。
大衆点評は中国人が海外へ旅行する際の情報収集手段としてメジャーとなっており、GoogleマップやWeChatと並び旅行に必須のアプリです。
大衆点評では、世界中の店舗についての情報や口コミが閲覧できるだけでなく、割引情報も多数掲載されており、大衆点評を利用することでよりお得に旅行を楽しむことが可能です。
大衆点評に登録するメリットは?
中国最大級規模の口コミサイトである大衆点評ですが、店舗は大衆点評に登録することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下では、大衆点評に登録した店舗が得られるメリットについて解説します。
訪日中国人の約半数にアプローチ可能
前述の通り、個人旅行で日本を訪れる中国人のうち、約半数が大衆点評を利用しています。
つまり、大衆点評に店舗情報を掲載することで訪日中国人の約半数に対してアプローチできます。
また、中国人は口コミを重視する傾向にあり、特に訪日中国人のうちでも多くの割合を占める30代の人々は、テレビ、ラジオ、新聞などのマスメディアよりもインターネット上の口コミを信頼しやすいというデータも出ています。
ターゲットを絞った広告配信ができる
大衆点評では、店舗情報を掲載してユーザーの目にとまる機会を増やすだけでなく、広告を配信することも可能です。
さらに、大衆点評の広告機能では広告を表示するターゲットをあらかじめ設定できるため、取り込みたい客層に対してダイレクトにプロモーションをかけられるというメリットがあります。
来店前のサービスの販売・決済が可能
近年では飲食店やその他サービス業において、予約した顧客の無断キャンセルによる店舗の損失が問題化しており、悪質な無断キャンセルなどにより逮捕へと至るケースも発生しています。
特に海外からの予約客では無断キャンセルされた場合に連絡や請求の手段がなくなってしまい泣き寝入りを余儀なくされるリスクもありますが、大衆点評ではリスクヘッジとして事前決済でのサービス提供も可能です。
マーケティングツールとしても使える
大衆点評では、店舗が掲載しているそれぞれのサービスについて閲覧数やユーザー属性を知ることが可能です。
そのため、それぞれのサービスの人気の有無、売れ筋ランキング、メイン客層の分析に役立つマーケティングツールとして活用できるでしょう。
また、大衆点評を通じてリサーチした情報をもとにサービスの改善や売上アップのための施策を編み出すことができれば、より効果的な運用につながります。
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大衆点評を活用したインバウンド対策事例3選
大衆点評への登録によって店舗がさまざまなメリットを得られることは前述の通りですが、大衆点評に登録している店舗はどのようにサイトを活用しているのでしょうか。
以下では、大衆点評に登録している日本の店舗の運用事例について解説します。
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1. うなぎ料理専門店「鰻将本店」売上が前年比約15%アップ
新宿のうなぎ料理専門店「鰻将本店」では大衆点評に登録してから中国人顧客の来店が増加し、当初は中国人顧客の来店が年に1~2組であったのに対し、多いときには店舗の売上の約3割を中国人顧客が占めるようになりました。
大衆点評では、クーポンの配信によって店舗ページの閲覧数が伸びるよう取り組んでおり、登録後3カ月で前年比1.5倍もの中国人顧客売上を記録しました。
2. 「焼肉とワイン 醍醐」月の売上が20%増に
銀座の飲食店「焼肉とワイン 醍醐」では、2019年2月に大衆点評への掲載を開始し、月間の店舗売上全体に占める中国人顧客売上を10%から20%へと増加させました。
銀座という土地柄、外国人顧客をいかに集客できるかが店舗の課題であった同店では、中国人顧客の集客に成功したことにより右肩上がりに売上を伸ばしています。
また、大衆点評への登録がしっかりと結果につながっていることについても好印象を抱いており、今後はさらにプロモーションに注力していくと明らかにしています。
3. 美容室「BULB」中国人来客数が月10人以下から50人へ、売上も月60万以上アップ
代官山の美容室「BULB」では、2018年3月に大衆点評を導入し、導入の前後では月に10人にも満たなかった中国人顧客を50人ほどにまで伸ばすなど、大きな集客成果をあげています。
中国語のホームページを用意し、大衆点評の店舗ページから中国語版ホームページへと遷移させる導線を確保したことが、同店の大衆点評の運用におけるポイントです。
同店では、来客数の増加に伴い、売上を伸ばすことにも成功しており、大衆点評の導入によって月額60万円~100万円ほど売上を伸ばしています。
中国最大規模の口コミサイト「大衆点評」訪日中国人の利用率も高く、インバウンド対策に効果大
大衆点評は、個人旅行で日本を訪れる中国人の約半数が情報収集手段として利用している口コミサイトです。口コミを重視する中国人にとって、登録店舗数も口コミの数も多く、使い勝手の良さで支持を集めています。
インバウンド対策においても、訪日前に情報収集をしている段階の客層にアプローチできることがデータからわかっており、来店への動機付けに活用できます。
ターゲットとする客層にダイレクトに広告を表示する機能、閲覧数や予約数を比較できる機能などが実装されており、オンラインマーケティングに活用しやすいツールといえるでしょう。
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<以下、「大衆点評の教科書」の目次を一部ご紹介>
21. 大衆点評でできる投稿などの情報発信まとめ
64. 広告運用とコツ:広告予算の考え方
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