観光庁は3月31日、宿泊旅行統計調査の1月第2次速報、2月第1次速報を発表しました。
2020年1月の全体の延べ宿泊者数は前年同月比9.6%増で、このうち外国人は前年同月比16.9%増となりました。一方、2月は新型コロナウイルスの影響で、特に外国人宿泊者が前年同月比40.4%減と大幅なマイナスになっています。
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1月はプラス/2月はコロナ影響し外国人4割減
1月の延べ宿泊者数は4,316万人でした。うち日本人延べ宿泊者数は3,345万人で前年同月比7.7%増、外国人延べ宿泊者数は970万人で前年同月比16.9%増という結果になりました。
一方2月は、全体延べ宿泊者数が3,812万人、うち日本人が3,320万人、外国人が492万人でした。特に外国人は前年同月比40.4%マイナスで、全体では4.3%のマイナスになりました。
この結果には、新型コロナウイルス感染症の影響が顕著に表れています。現在世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスは、昨年12月に中国国内において最初の感染者が確認されました。その後1~2月にかけてアジアで感染が拡大し、2~3月にかけては欧米諸国でも急速に感染者が増えていきました。
外国人延べ宿泊者数もそれに呼応するように、1月はほぼ影響がなかったものの、2月になると一気に減少しました。3月はさらに減ることが予想されます。
2月の客室稼働率8%マイナス
客室稼働率は、1月が54.0%で前年同月比0.8%のプラス、2月は53.0%で8.0%のマイナスとなりました。このうち、2月のシティホテルの客室稼働率が前年同月比マイナス19.2%と、大きく下がりました。
1月の外国人延べ宿泊者数:ベトナム8割増、韓国6割減
1月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国、2位が台湾、3位が香港、4位が韓国、5位がアメリカで、これら上位5か国・地域で全体の70.7%を占めています。
なかでも韓国は4位に入ったものの、前年同月比61.5%マイナスという結果になりました。
6位以下の国々では、特にベトナムやマレーシアがそれぞれ前年同月比86.3%、61.5%増と大幅に拡大しました。ほか、イタリア、フィリピン、カナダ、スペインなどが前年同月比を大きく上回りました。
<参照>
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