来年夏に開催を控えた東京オリンピック・パラリンピックを機に、地域を盛り上げる施策の一つとして、ホストタウンが注目されています。
ホストタウンに登録された各自治体が、ホストタウン事業を推進するなか、愛知県ではどのような取り組みを行っているのでしょうか。
今回は愛知県内でホストタウンに登録された自治体や、相手国との交流やスポーツを活かした地域活性化の方法について紹介します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)愛知県のホストタウンは?
2020年4月18日時点で、国内の424の地域がホストタウンとして登録されています。愛知県では9地域が登録されており、相手国選定の経緯や取り組みは同じ愛知県内でも地域によってさまざまです。
そもそもホストタウンとは?
ホストタウンとは、東京オリンピック・パラリンピックに参加する外国の選手や訪日観光客と、地域の住民がスポーツ、文化、経済等を通じて交流を深め、地域の活性化に活かす取り組みです。
ホストタウンとして登録を希望する自治体は内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局へ申し出て、どの国とどのような交流を図るのか、計画を提出します。登録された自治体は、特別交付税措置として交流活動の1/2の支援が得られます。
内閣官房の資料によると、ホストタウンは下記のような交流を実施するように求められています。
◆⼤会参加者との交流
⼤会前後で⼤会に参加した外国⼈の選⼿(オリンピアン・パラリンピアン)と交流
◆⼤会参加国の⽅々との交流〜外国を知り⽇本を伝える
相⼿国からゲストを招き、歴史や⽂化を知る 児童・⽣徒同⼠の交流(お互いの⽂化を紹介) お互いの祭りやイベントに参加し合う
◆⽇本⼈オリンピアン・パラリンピアンとの交流
▲[ホストタウンの推進について 〜2020年東京オリンピック・パラリンピック競技⼤会に向けて〜]:首相官邸HP
ホストタウンって何する?東京オリンピック・パラリンピックに向けた各自治体の取り組みとは
ホストタウンとは、東京オリンピック・パラリンピック通じてスポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興などに資する観点から、参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流をはかる地方公共団体のことを指します。オリンピックはスポーツ競技が大きな目玉となっていますが、本来は「平和の祭典」といわれ、スポーツを通じて国を超え平和を体現するお祭りです。それを成功させるために一役買っているのがホストタウンであり、地域の活性化やグローバル化の推進のため、ホストタウンの全国的な広がりを目指してい...
愛知県のホストタウンを紹介
2020年4月18日時点では、424の地域がホストタウンとして登録されています。愛知県内では9地域が対象になっています。
- 名古屋市:フランス・カナダ・ウズベキスタン
- 豊橋市:ドイツ・リトアニア
- 岡崎市:中国・モンゴル
- 半田市:中国
- 刈谷市:カナダ
- 豊田市:イギリス
- 稲沢市:ギリシャ
- 美浜町:シンガポール
- 幸田町:ハイチ
首相官邸の公式ホームページでは、ホストタウンの一覧を公開しています。一覧表には各地域と相手国だけではなく、どのような交流を図る予定なのか、相手国とどのような関係があるのかが記載されています。
どのようなきっかけでホストタウンになる?
ホストタウンになるためには相手国が必要です。外国とオリンピックやスポーツに関連するつながりがなければ、ホストタウンにはなれないのでしょうか。
実は、ホストタウンと相手国の関係性はさまざまです。オリンピックやパラリンピック、スポーツ関連のつながりだけではなく、姉妹都市や友好都市提携をしている、歴史的なつながりがある、地元企業の工場があるなどが挙げられます。
また、相手国と直接的な交流がなかったとしても、地域を代表する花や地域名が同じだった、またはたまたま紹介された、などというケースもあります。ここでは愛知県内のホストタウンの例を紹介します。
- 名古屋市:フランスの美術館と交流が名古屋市の美術館の交流があり、フランス柔道選手団の事前合宿の誘致に成功。
- 美浜町:同町出身の幕末の船乗り「音吉」の縁からシンガポールとの交流がある。
- 半田市:中国徐州市と1993年に友好都市提携を締結しており、青少年を中心としたスポーツ交流や文化芸術交流を20年以上継続している。
愛知県ホストタウンの取り組みを紹介
愛知県の各自治体はどのような取り組みをしているのでしょうか。ここでは稲沢市と名古屋市の事例について紹介します。
稲沢市:オリンピア市の中学生がホームステイ
愛知県の北西部に位置する稲沢市は、姉妹都市であるギリシャ共和国オリンピア市のホストタウンとして登録しています。ホストタウンの活動として、2018年2月28日に開催された「国府宮はだか祭」に駐日ギリシャ特命全権大使ルカス・カラツォリス氏を招待し、稲沢市とギリシャ共和国の交流が円滑に進むよう協力要請をしました。その後、2018年7月5日〜10日の6日間、ギリシャ共和国オリンピア市の中学生をホームステイとして受け入れ、文化交流を図りました。
また、同年8月には駐日ギリシャ大使館の協力の下、オリンピック聖火トーチの展示会を開催し、合計36本のトーチを見るために多くの住民が会場に足を運んでいます。
この続きから読める内容
- 名古屋市:事前キャンプ
- 地域活性化につなげるためには
- 1. 競技・選手の特徴を生かした消費喚起
- 2. 大会と観光資源との連動
- 3. 関連イベント等の開催・PR
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