新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年3月13日から非常事態宣言が発令されたスペインでは、人々は外出を厳しく制限された中で暮らしています。
スペイン政府は5月1日に、この外出制限を段階的に解除するためのスケジュールを発表しました。人々の生活全般を対象に、スペインの基幹産業である観光や商業活動がいつどのような形で再開するのかの見通しも出されています。
日本でも5月5日、大阪府は緊急事態宣言の延長を受けて、自粛解除に向けた独自の“大阪モデル”を公表し話題になっています。
今回の記事では、スペインの新型コロナウイルス拡大防止態勢から、社会の平常運行に向けての復帰スケジュールを紹介します。
3月から始まったスペインの外出制限、現在の状況は?
3月12日にスペイン政府が発令した非常事態宣言(Estado de Alarma)により、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、スペイン国内に住む人は不急不要の外出が禁止されることになりました。経済活動も警察・消防・スーパーマーケット・銀行等必要最小限の経済活動だけが認められ、幼稚園から大学までの教育機関はすべて閉鎖されました。
この時、正当な外出の理由として認められていたのは、通勤や通院、銀行やスーパーマーケットに行くこと、犬の散歩等となっています。
基本的に外出できるのは大人だけで、子供や、感染の結果死亡する危険性の高い高齢者は家にいることが義務付けられました。
4月26日から大人同伴での子供の外出が認められるようにはなりましたが、高齢者が外出できるようになるのはもう少し先のことになりそうです。
新型コロナ感染者数6万人超のスペイン「ロックダウン」の現状:日本が学ぶべき「引きこもり」を楽しみ・楽しませる国民性
3月13日、スペイン政府はコロナウイルスによる非常事態宣言(Estado de Alarma)を発令しました。これによりスペイン国内に住む人々には自由な外出が制限されると同時に、基本的に自宅待機が義務付けられることになりました。29日の報道では、スペインでは新型コロナウイルスに感染して死亡した人が5,000人を超えており、イタリアに次いで多くなっています。28日夜、サンチェス首相はテレビ演説を行い、感染拡大を目的に、必要最低限の仕事以外での通勤の禁止と外出制限の厳格化について発表しています...
外出制限の解除へ…理由は?
上記のような外出制限が7週間続いた5月1日、スペイン政府は条件の段階的な緩和を発表しました。
この発表の背景には、スペインでの新型コロナウイルスの感染者数および死亡者数の減少傾向が明らかになったことに加えて、感染経験者でも入院治療の後に退院する人が増えてきたことが挙げられます。
また、スペインの国内総生産の12%は観光産業によって支えられています。スペイン政府は、なるべく早く観光産業を通常に近い状態に戻し、夏のバカンスシーズンでの経済回復を狙いたいと考えているようです。
自宅待機の解除スケジュールは4つのフェーズ(段階)に分かれる
5月1日にスペイン政府が発表した外出制限条件の緩和は、4つのフェーズに分けられます。
各フェーズの移行タイミングは、市町村ごとに決定され、隣同士の街であってもフェーズが異なる状況が起こります。![▲[外出禁止令の解除の段階別を示す図]:現地メディアEL PAISコロナウイルス関連情報ページ ▲[外出禁止令の解除の段階別を示す図]:現地メディアEL PAISコロナウイルス関連情報ページ](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/6469/main_FireShot_Capture_641_-_Gu%C3%ADa_de_la_desescalada__consulte_en_qu%C3%A9_fase_est%C3%A1_su_provincia_y_cu%C3%A1l__-_elpais.com.png?auto=format)
各フェーズにおいて許可されている主な活動は以下の通りです。
フェーズ0(2020年5月2日~同年5月3日)
- ウォーキング・ランニング・自転車等の個人でスポーツをすること(実施時間は年代によって異なる)
- 小規模商店での予約による営業をすること(料理のテイクアウトなど)
フェーズI (2020年5月11日から)
- 10人以下の会合を開催することが可能に。ただし、ソーシャルディスタンスを守ることが必要。
- 小規模商店の通常営業が可能に。
- バルやレストラン等のテラス席では、通常の定員の50%までが利用可能に。
- ホテルでは、共用部分(レストラン等)に宿泊客の立ち入りを禁止にした上での営業が可能に。
- プロスポーツ選手による、身体的接触を含まないトレーニングが可能に。
- 教会など宗教施設では、 定員の30%までに入場の制限をかけて、利用が可能に。
- 美術館や博物館では、通常の3分の1に入場人数を制限して開館。
- 屋外のマーケットは、ソーシャルディスタンスを維持した状態での営業が可能に。
フェーズII
- レストラン・バール等では、屋内での営業が可能に。ただし、テーブル席のみ、入店できる人数に制限を設けることが必要。
- 幼児向けの教育機関を再開。
- ショッピングモールの営業再開。ただし、ソーシャルディスタンスを確保するため、共有エリアの使用などを制限。
- 屋内では観客50人以下、屋外では観客400人以下のイベントの開催が可能に。
- 狩猟・釣り
- 高齢者の自宅へ訪問することが可能に(状況により、フェーズIIIの段階となる場合も考えられる)
フェーズIII
- レストランやバルでは、屋内で通常営業が可能に。ただし、キャパシティは通常の3分の1まで、カウンター席での飲食は禁止。
- 観光地をはじめとするビーチも営業を再開。ソーシャルディスタンスについて制限を設ける方向。
それぞれのフェーズを進行するスパンは?
各フェーズは最低でも2週間は維持される予定で 、状況次第ではどこかのフェーズが延長される可能性もあります。
この続きから読める内容
- 経済の回復とさらなる感染拡大の防止策の綱引き
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