東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム「Shopee」が、シンガポール在住者を対象に購買動機から意思決定までの消費行動についての調査を行いました。
調査から、シンガポールのオンラインで買い物をする人は4タイプに分類できること、また、消費者にとって最も重要な要素は「価格」であることがわかりました。
またオンラインショッピングでのエンターテイメント性を重視する買い物客も増えており、今ではエンターテインメント性がオンラインショッピングの鍵となっていることがわかります。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)シンガポールのオンライン消費者を4タイプに分類
越境ECプラットフォームサービス・事業を展開するショッピ―ジャパン株式会社は、シンガポールで1,000人以上を対象に調査を行いました。調査期間は2021年6月4日から6月11日で、結果からシンガポールのオンラインショッピング利用者を4つのタイプに分類しました。
シンガポール人のオンラインショップ利用者の主な4つのタイプとしては、「ショップ&セーブ」、「ウィンドウ・ショッパー」、「コンビニエンス・ショッパー」、「ゲーマー・ショッパー」が挙げられています。
「ショップ&セーブ」:忍耐強く、決断力があり、お得な情報を探し求める
はじめに、調査から、回答者の5人に2人は「ショップ&セーブ」ショッパーとの結果が出ました。
「ショップ&セーブ」ショッパーとは、オンラインで購入する前に、最もお得な情報や価格を見つけることを最も優先する人の事です。つまり、シンガポールでオンラインショッピングを楽しむ人の約40%は価格を重視しているということです。
また、そのうち57%が男性で、ショッピ―ジャパンは、「男性は女性と比べて価格を気にしないという固定観念を覆す結果となりました。」とコメントしています。
なお、「ショップ&セーブ」ショッパーは、忍耐強く計画を立て、セールの時期に合わせて買い物をする一方で、気に入った商品のお買い得情報を見つけたらすぐに購入する傾向にあるそうです。
主な特徴としては、「ショップ&セーブ」ショッパーのうち77%が、少なくとも月1回はオンラインで買い物をすることが挙げられています。
また、65%の人が事前計画無しで購入をすること、46%の人は、購入前に検討する商品は5つ以下で、商品の比較検討時間が短いことなども特徴だということです。
「ウィンドウ・ショッパー」:検討期間が長いものの、購入は衝動的に行う
次に示されたのは、回答者の15%は、「ウィンドウ・ショッパー」であることです。「ウィンドウ・ショッパー」は、特徴として、商品の多様性と選択肢の多さを重視し、「ショップ&セーブ」ショッパーに比べると、平均してより多くの商品を検討します。実際に、「ウィンドウ・ショッパー」の57%が、購入前に5点以上の商品を見ているということです。
一方で、気になった商品をすぐにカートに入れる衝動性もあり、これは「ショップ&セーブ」ショッパーと共通する部分といえます。「ウィンドウ・ショッパー」の 56%が、その場の気分で商品を購入することがわかりました。
「コンビニエンス・ショッパー」:配達の利便性を求める
多くのシンガポール人にとって、利便性は生活の中で最も重要です。
それを反映するかのように、今回の調査では、調査対象の15%の買い物客が「簡単で安全」という理由でオンラインショッピングを選ぶということがわかりました。このような消費者を、ショッピージャパンは「コンビニエンス・ショッパー」と呼んでいます。
「コンビニエンス・ショッパー」の3分の2以上は35歳以上となっています。彼らは、自分の欲しいものがすでに決まっており、アプリの閲覧に余分な時間はかけないものの、お得な情報があった際は、よく衝動買いをする傾向にあるそうです。
以上の事から、特徴としては、迅速な意思決定、買い物の積極性、頻繁な買い物が挙げられます。
「コンビニエンス・ショッパー」の56%が、最大5つの商品の比較から探しているものを見つけるほか、3人に1人はネット上で検索したり、販売者と直接コンタクトするなどして、商品について調べます。
そして、74%の買い物客が月に2回のペースでオンラインショッピングをしており、最も頻繁に買い物をするタイプとなっています。
「ゲーマー・ショッパー」:特典とエンターテイメント性を求める
また、シンガポール人の中には、オンラインショッピングをより楽しもうとする人もいます。最後の消費者タイプとして示されたのは、「ゲーマー・ショッパー」でした。これは、調査対象となった買い物客の10%が該当するタイプで、ショッピングをより楽しむためのエンターテイメントと様々な買い物特典を探している消費者のことです。
「ゲーマー・ショッパー」の3分の1以上は35歳以下だということで、若い買い物客がオンラインのエンターテインメント機能や買い物特典を求めていることが表れています。
さらに見ていくと、「ゲーマー・ショッパー」の半分以上が、買い物をしながら新たな商品を発見すること、また、商品レビューを読む傾向があり、レビューは57%の「ゲーマー・ショッパー」の購入判断に影響を与えるとわかりました。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
ショッピ―ジャパン株式会社:プレスリリース
【10/21開催】今こそ見直したい、EC・店舗のカスタマージャーニーの重要な3つのフェーズ 〜集客・購買・リピート施策をアップデート〜
顧客が商品を知り、購入し、継続的に選び続けてもらうまでの一連の体験(カスタマージャーニー)には、フェーズごとに異なる課題と有効なアプローチがあります。
本ウェビナーでは、「実店舗・ECへの集客」「シームレスな購買体験の提供」「ロイヤル顧客の育成」の3つの重要フェーズに着目。小売企業が今注力すべき施策と、その成果につなげるためのポイントをわかりやすく解説します。
マーケティング・販促・デジタル推進に携わる皆さまにとって、課題解決のヒントとすぐに実践できるアイデアが得られる内容です。ぜひご視聴ください!
<セミナーのポイント>
- Googleサービスと在庫情報を連携させ、“実店舗・ECどちらにも送客できる最新手法”が学べる!
- 実店舗とECの購買データを統合し、“チャネルをまたいだシームレスな購買体験”の設計方法がわかる!
- 購入者を“ロイヤル顧客”へと育てるための、導線設計とコンテンツ施策が学べる!
詳しくはこちらをご覧ください
→【10/21開催】今こそ見直したい、EC・店舗のカスタマージャーニーの重要な3つのフェーズ 〜集客・購買・リピート施策をアップデート〜
【10/24開催】インバウンド好調の流れはこのまま続くのか?今後の見通しと、今やるべきこと
かつてない好調ぶりを見せているインバウンド。2025年の訪日外国人客数は4,000万人超と予測されていますが、「今後もこの流れは続くのか」「今と同じ戦略でビジネスを伸ばせるのか」懸念を抱いている人は少なくないでしょう。
そこで本セミナーでは、これまでのデータからインバウンド市場の今後を予測し、いま取るべき行動や準備すべきことを解説します。
インバウンド事業に携わる皆さまにとって、ご自身のビジネスに役立つヒントが得られる内容です。ぜひご視聴ください!
<セミナーのポイント>
- 最新のインバウンド動向と今後の見通しがわかる
- 専門家3名による議論から、インバウンドの今後の動きに対してやるべきことがわかる
- 短期的に役立つ施策の話から、中長期的に考えていかなければならない戦略の議論まで、幅広く聴くことができる
詳しくはこちらをご覧ください。
→【10/24開催】インバウンド好調の流れはこのまま続くのか?今後の見通しと、今やるべきこと
訪日ラボ主催「THE INBOUND DAY 2025」アーカイブ配信中!
訪日ラボを運営する株式会社movが8月5日に開催した、日本最大級のインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」のアーカイブ動画が公開中です。
アーカイブ配信では、元大阪府知事の橋下 徹氏と大阪観光局理事長の溝畑 宏氏による基調講演のほか、脳科学者の茂木 健一郎氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏、アパグループ 社長兼CEOの元谷 一志氏などの貴重な講演の様子を一挙公開(一部を除く)。
参加できなかった方はもちろん、もう一度議論を見直したい方も、ぜひご覧ください。
【インバウンド情報まとめ 2025年10月前編】中国の大型連休「国慶節」8日に終了、2025年も日本人気が続く ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に10月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国の大型連休「国慶節」8日に終了、2025年も日本人気が続く ほか:インバウンド情報まとめ【2025年10月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!