旅行予約サイトExpediaは、旅行予約を通じてワクチン供給を支援するプログラムを発表しました。「1回の旅行で1回分のワクチンを」としており、利用者が1回旅行を予約するごとに利益の一部をUNICEFに寄付するということです。
Expediaは最大1,200万米ドル(約13億2,000万円)を投じて世界の保健衛生分野における格差是正に取り組みます。国際社会が一体となってパンデミックという難局を乗り越ええるとともに、旅行回復にもつなげていきたい考えです。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
旅行予約を通して「平等なワクチン供給」を実現
Our World in Dataによれば、世界のワクチン接種完了率は8月10日時点で15.84%となっています。
日本でも半年間でワクチン接種数が1億回を超えるなど接種が進んでいますが、その進捗状況には世界各国で差があることも事実です。
そうした中、Expediaは「パンデミックからの脱却には世界規模での協力が必要」という姿勢を示し、UNICEFと連携して「旅行を予約すればワクチンを寄付できる」という取り組みを始めました。
ワクチン支援で旅行回復も後押し
Expediaが発表したプログラムは、UNICEFが世界180ヶ国以上で行っている世界の人々にワクチンを届ける活動を支援するものです。1回の旅行予約につき2米ドルがUNICEFに寄付される仕組みで、総額で最大1,200万米ドル(約13億2,000万円)、最低でも1,000万米ドル(約9億9,000万円)の寄付を約束しています
プログラムは8月5日から開始しており、利用者はExpediaのグループアプリを介して旅行を予約することで自動的に取り組みに参加できます。
Expedia®、Hotels.com®、Vrbo®、Orbitz®、Travelocity®、Hotwire®などが対象となるアプリです。
Expediaは、世界のワクチン接種状況と効果について、8月1日時点で以下のデータを示しています。
- ワクチン接種が完了した人は世界人口の15%未満 (Our World in Dataより)
- 低所得層のうち、1 回以上のワクチンを受けた人は1% (国際連合より)
- ワクチン接種により、世界経済は毎月最大3,750 億ドルの損失を防ぐことができる(世界保健機関より)
- 世界の低所得国94か国でワクチン接種に1ドル投資されるたびに、医療費、賃金および生産性低下による損失が16ドル軽減されると見込まれている(ジョンズ・ホプキンス大学より)
- ワクチン接種により、毎年 200~300 万人の命が救われている (世界保健機関より)
エクスペディア・グループの副会長兼 CEO のピーター・カー氏は、「世界における格差を是正し、人々が再び自由に旅行できる日々を取り戻すことは、エクスペディア・グループの責任であると考えています。」とコメントしました。
世界各国へのワクチンの平等な供給を支援することで、長期的には旅行業界の回復にもつながるとみているようです。
また、今回のプログラムは現在の旅行需要への対応も実現しています。感染症対策と経済活性化を同時に後押ししていくことができると考えられます。
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<参照>
Expedia:Expedia and UNICEF want you to give the world a shot
Our World in Data:Coronavirus (COVID-19) Vaccinations
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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