現在、マスク着用に関する規則が世界的に厳格になりつつあり、一部の航空会社では布製マスクを禁止する動きが出ています。
これは運輸保安局(以下、TSA)による、公共交通機関におけるマスク着用の義務期間を2022年1月末まで延長したことを受けたものとみられ、今後も動きが拡大していくと考えられます。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)一部の航空会社では布製マスクの着用が禁止に
各国の航空会社では、世界的なマスク着用の義務化の流れを受けてか、布製マスクの着用を禁止する動きが出ています。
これは医学的な観点からみて、布製マスクがサージカルマスクやN95規格のマスクと比較し、ウイルスを遮断する効果が低いことが理由だと考えられます。
以降、布製マスクを禁止している各航空会社の対応です。
Swiss International Air Lines(スイス)
Swiss International Air Linesによると、2021年2月1日以降、全てのフライトでFFP2、KN95、またはN95規格のフェイスマスク、およびサージカルマスクの着用を搭乗、および航空機からの退出時に義務付けています。
また米国へのフライトでは、2歳以上を対象に全ての乗客がマスクを着用する必要があるとしています。
一方、12歳未満の子供と医療上の理由でマスクの着用が難しい人は例外としています。
FINAIR(フィンランド)
FINAIRによると、フィンランド国内の空港、他の空港のFINAIR全サービス窓口で、機内への搭乗時および搭乗中にマスクを着用し、口と鼻を覆うことを求めています。
サージカルマスク、バルブなしFFP2、FFP3、N95規格をマスクとみなしており、フェイスシールド、バルブ付きのマスク、布製マスク、スカーフ類は、空気が漏れてマスクと同等の保護効果を得られないため、マスクとは見なされないとしています。
一方で7歳未満の子供は、マスクの着用義務はないものの、FINAIRのアメリカ発着便では、2歳を超える乗客のマスク着用が義務となっています。
マスクを着用できない身体疾患のある乗客は、搭乗の72時間前までにその旨を伝える必要があり、マスクなしで搭乗する際は、往路便と復路便の両方でPCR検査結果が陰性である必要があるとしています。
Croatia Airlines, Croatian air transport company Ltd.(クロアチア)
Croatia Airlines全てのフライトでは、鼻と口を完全に覆う医療用マスクの持参と着用が義務付けられています。
上記の防護マスクは、サージカルマスクやフィルター付きハーフマスク(FFP2、N95、バルブなしのKN95マスク)などを対象としており、口と鼻のカバーの代わりにフェイスシールドの着用は不可としています。
一方、6歳までの子供はマスクの着用義務を免除されます。
また、医療上の理由でフェイスマスクを着用できない場合は、PCR検査の陰性証明書(出発前48時間以内に発行されたもの)と医師の診断書を提示する必要があります。
Deutsche Lufthansa AG(ドイツ)
ドイツでは2021年1月19日に決議された法律により、公共交通機関や店舗での医療用マスク(OPマスク,KN95/N95マスクまたはFFP2マスク)の着用が義務付けられているため、Lufthansaでは搭乗から降機までの間、医療用マスクの着用を義務付けています。
健康上の理由により、マスクの着用義務が免除される場合があるとしており、最新の(48時間以内)PCR検査の陰性結果証明書と、医師の署名が入ったLufthansaグループのフォームを提示した場合のみ、免除を受け付けるとしています。
上記で挙げた、マスクの着用義務はほんの一例ですが、ワクチン接種率の進展度合いによる今後の航空会社の動きは変化していくものと思われます。
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<参照>
在ドイツ日本国大使館:ドイツにおける防疫措置(各種制限措置の再延長等)
Croatia Airlines, Croatian air transport company Ltd.:Important information about COVID - 19
FINAIR:Checklist for safe travelling
Swiss International Air Lines:FAQ about the mouth-nose-cover
TSA:TSA extends face mask requirement through January 18, 2022
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