株式会社JTB総合研究所と市場調査事業を展開するCint Japan株式会社は、「旅マエ~旅ナカにおける訪日旅行者の行動変化と持続可能な観光への意識調査」の結果を発表しました。
これによると、訪日外国人旅行者の8割が旅行前に旅程をほぼ決定しており、また旅先での優先事項には国・地域ごとに違いがあることがわかりました。
8割の訪日外国人旅行者は旅マエに旅程をほぼ決定している
市場調査事業を展開するCintの日本支社Cint Japan株式会社と株式会社JTB総合研究所は23日、「旅マエ~旅ナカにおける訪日旅行者の行動変化と持続可能な観光への意識調査」の結果を発表しました。
これによると、約8割の訪日外国人旅行者が「旅マエ(旅行前)」に旅程をほぼ決定していることがわかりました。旅行期間が長くなるとこの割合は若干少なくなりますが、1か月以上の旅行でも7割弱が旅マエに旅程を決定しています。

日本でしたいことは国・地域ごとに違いあり
訪日外国人旅行者が日本でしたいことについては、地域ごとに違いが見られました。アジアからの旅行者は、自国内や家族、友人など身の回りで話題になっていることに魅力を感じ、それを実現したいと考える傾向があります。一方、欧米からの旅行者は、海外で話題になっていることに興味を持つ傾向が強いようです。
旅行先として選ばれるためには、旅行者の特性に合わせた旅マエの情報提供が重要であることが改めて示されています。

中国人旅行者の移動パターンに変化、ゴールデンルート以外も
さらに、日本国内での移動パターンについては、首都圏に滞在する「首都圏滞在型」、あるいは近畿地域に滞在する「近畿滞在型」が多いことがわかりました。ただし、国・地域によって滞在型が異なり、例えば、タイや台湾の旅行者は「北海道滞在型」が多い一方、韓国の旅行者は「九州滞在型」が目立ちます。
また以前は、中国からの訪日外国人は、首都圏・中部・近畿を周遊する、いわゆる「ゴールデンルート」を旅行しているイメージがありましたが、今回の調査結果では、他の国と比べても訪問する地域に偏りが少なく、万遍なく訪れている様子がみられました。

旅ナカの情報収集内容が旅程の段階によって異なることが明らかに
訪日外国人旅行者の情報収集行動については、旅程の段階によって異なることがわかりました。旅の序盤では、「朝食を食べる場所」「ランチを食べる場所」「夕飯を食べる場所」「日用品を購入する場所」などの情報が重要視されています。
一方、旅行の中盤に差し掛かると、「スポーツ観戦やイベントなどの参加」や「数時間程度で体験できる現地ツアー」など、短時間で楽しめるアクティビティに関する情報を探す傾向があります。
旅の終盤になると、旅行者は「土産物を購入する場所」や「食事をする場所」、そして「滞在場所から飛行機で移動できる範囲」についての情報を探す傾向が見られます。特に「飛行機で移動できる範囲」については、旅の終盤であることを考慮して、帰国前に訪れられる場所を調べているようです。

持続可能な観光のために今後気をつけたいこと:EV車の利用・環境負荷が高い交通手段を使わない
調査結果からは、持続可能な観光への意識も浮かび上がっています。旅行者の中で最も実践されている環境保護活動は「食品ロスの削減」でした。一方、最も実践できていないこととしては「スプーン、フォーク、箸など自分で使うカトラリーを持参する」が挙げられました。
将来的には、「EV車の利用」や「環境負荷が高い交通手段を使わないこと」に気をつけたいと考えている人が多いようです。旅行者の環境への意識が高まっており、持続可能な観光に寄与する方向に進んでいることを示しています。


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<参照>
株式会社JTB総合研究所プレスリリース:株式会社JTB総合研究所・Cint Japan株式会社 共同調査「旅マエ~旅ナカにおける訪日外国人旅行者の行動変化と持続可能な観光への意識調査」
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