日本政府観光局(JNTO)が1月17日に発表した訪日外客統計(2023年12月および年間推計値)によると、2023年の訪日シンガポール人数は59万1,300人でした。
同日、観光庁も2023年における訪日外国人消費動向調査の結果を公表し、2023年の訪日シンガポール人旅行消費額は1,687億円で、コロナ禍前の2019年から約2倍に増加しました。
訪日ラボでは、各データをもとに、国別に訪日客数、消費額、消費傾向などをまとめています。本記事では、シンガポール市場のインバウンド動向について、最新データを交えて解説します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)2023年の訪日シンガポール人数は59万1,300人。12月が最多
日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計によると、2023年に訪日したシンガポール人数は59万1,300人で、コロナ禍の落ち込みはあったものの、客数は堅調に推移しています。

年間の推移としては、夏季期間に落ち込むものの、10月から12月にかけて増加する傾向にあります。コロナ禍前の2019年とおおむね同じように推移していますが、とくに9月以降の客数の伸びが大きくなっています。

東南アジア諸国は冬季に客数が伸びる傾向にあり、シンガポールも同様のようです。
2023年の年間消費額は1,687億円。一人当たりの消費は東南アジア最大
観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査によると、2023年における訪日シンガポール人の旅行消費額は1,687億円で、コロナ禍前の2019年の852億円から約2倍に増加しています。

消費額の年間推移では、訪日数が増える10-12月期の消費額が最も多く、年間の消費額のうち4割以上を占めています。コロナ禍前の2019年と比較するといずれの時期も消費が拡大しており、1.8〜2倍近い増加額となりました。

費目別では、宿泊費643億円、買い物代424億円、飲食費357億円、交通費199億円、娯楽等サービス費63億円となっています。
最も大きな割合を占めるのが宿泊費で、2019年から332億円増加しています。次いで買い物代、飲食費、交通費の割合が高く、娯楽等サービス費の割合は4%と一番低くなっています。

シンガポール人の一人当たりの旅行支出は28万5,241円で、東南アジアで最高額となっています。訪日シンガポール人の滞在日数は平均9.3日で、ほかの東南アジア諸国と比較して滞在日数が長いことも背景にあると考えられます。
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<参照>
JNTO:訪日外客数(2023年12月および年間推計値)
観光庁:訪日外国人消費動向調査
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