2023年の訪日マレーシア人数は42万人。コロナ後の回復にやや遅れ:マレーシア最新インバウンドデータを徹底解説!

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日本政府観光局JNTO)が1月17日に発表した訪日外客統計(2023年12月および年間推計値)によると、2023年の訪日マレーシア人数は41万5,700人でした。

同日、観光庁は2023年訪日外国人消費動向調査の結果を公表し、訪日マレーシア人旅行消費額は931億円という結果でした。

訪日ラボでは、各データをもとに、国別に訪日客数、消費額、消費傾向などをまとめています。本記事では、マレーシア市場のインバウンド動向について、最新データを交えて解説します。


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2023年の訪日マレーシア人数は41万5,700人。冬季に伸び悩み

日本政府観光局JNTO)の訪日外客統計によると、2023年に訪日したマレーシア人数は41万5,700人で、コロナ禍前の2019年から17%減少しています。

▲訪日マレーシア人客数 10年間の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人数 10年間の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

年間推移を見ると、3月から4月の春季に増えて夏季は落ち込むものの、10月から12月にかけて増加する傾向にあります。

この傾向は2019年とおおむね同様ですが、とくに11月から12月にかけて客数の伸びが鈍く全体にも影響しているようです。

▲訪日マレーシア人客数の年間推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人数の年間推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

旅行代金の高騰やLCCの地方路線の回復の遅れが客数の伸び悩みの原因として考えられる一方、日本への直行便の復便や増便が少しずつ回復傾向にあるため、今後の伸びに期待できます。

2023年の消費額は931億円。一人あたりの消費は東南アジアで高水準

観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査によると、2023年における訪日マレーシア人の旅行消費額は931億円で、コロナ禍前の2019年から1.4倍に増加しています。訪日客数は伸び悩むものの、消費額は直近10年間で最高を記録しています。

▲訪日マレーシア人消費額 10年間の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人消費額 10年間の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

3か月ごとの推移を見てもいずれの時期も2019年を上回るなど、日本のインバウンド市場においてマレーシアの存在感が大きくなっていることは明らかです。

▲訪日マレーシア人消費額の年間推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人消費額の年間推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

費目別に見ると、マレーシア人が最も予算をさく傾向にあるのは宿泊費で318億円でした。次いで買い物代が266億円、飲食費が202億円、交通費が108億円、娯楽等サービス費が37億円でした。

▲費目別 訪日マレーシア人消費額:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成
▲費目別 訪日マレーシア人消費額:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成

訪日マレーシア人一人あたりの旅行支出は22万4,013円で、2019年比168%と大きく増加しています。東南アジア諸国のなかでも高い水準を誇るものの、全体平均が21万2,193円であることを考えると決して大きい数字ではありません。

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<参照>

JNTO:訪日外客数(2023年12月および年間推計値)
観光庁:訪日外国人消費動向調査

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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