日本政府観光局(JNTO)が1月17日に発表した訪日外客統計(2023年12月および年間推計値)によると、2023年の訪日フランス人数は27万7,400人でした。
同日、観光庁は2023年訪日外国人消費動向調査の結果を公表し、訪日フランス人旅行消費額は897億円で、2019年比112.5%でした。
訪日ラボでは、各データをもとに、国別に訪日客数、消費額、消費傾向などをまとめています。本記事では、フランス市場のインバウンド動向について、最新データを交えて解説します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)2023年の訪日フランス人数は28万人。コロナ禍前の8割
日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計によると、2023年に訪日したフランス人客数は27万7,400人でした。コロナ禍を経て堅調に回復しているものの、ピークとなった2019年の8割程度にとどまっています。

年間推移を見ると4月と10月、次いで7月に客数が増加していることから比較的過ごしやすい季節が人気のようです。コロナ禍前の2019年も同じように推移しています。

キリスト教の人口が多いフランスではクリスマスを家族で過ごす人が多いため、冬季の訪日客は少なくなる傾向にあります。
2023年の訪日フランス人消費額は897億円。2019年比112.5%
観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査によると、2023年における訪日フランス人の旅行消費額は897億円で、コロナ禍前の2019年から約100億円増加しています。
2023年の年間推移を見ると7-9月が286億円と最も消費が多く、次いで10-12月という結果になりました。冬季は客数が減少する一方、消費額は261億円をキープするなど消費が活発化する傾向にあります。

訪日フランス人の支出において最も大きな割合を占めたのが宿泊費で386億円でした。次いで飲食費が198億円、買物代が143億円、交通費が137億円、娯楽等サービス費が34億円でした。
欧米豪は日本からの距離が遠く、滞在日数が比較的長くなる傾向にあるため宿泊費の占める割合が高くなります。

2023年における一人あたりの旅行支出は平均32万4,092円で、2019年の支出平均から約8万7,000円増加しています。今後、継続的な円安の影響も受けてさらに訪日需要が伸びると、消費額の増加も期待できそうです。
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<参照>
JNTO:訪日外客数(2023年12月および年間推計値)
観光庁:訪日外国人消費動向調査
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