清明節(せいめいせつ)とは、中国において先祖を敬い平和を祈る日として、春分の日の15日後に定められた祝日です。
2024年の清明節は4月4日で、5日、6日と合わせて3連休となっています。
この連休を利用して国内外へ旅行に出かける人も多く、今年は旅行予約が大幅に増加しているようです。
中国の連休「清明節」とは
清明節は毎年4月上旬に設定される祝日です。先祖を祀る日としてお墓参りをする人も多く、日本でいうお彼岸やお盆のような季節行事となっています。
お墓参りの際には、お酒や食べ物のお供え、紙幣を模した「紙銭(ジーチェン)」を燃やす風習があり、紙銭を燃やす行為には先祖が死後の世界でお金に困らないようにという願いが込められているそうです。
他の多くの節句と同様に、清明節の日にも食事に関する慣習があるものの、どんなものを食べるかについては地域によって異なり、代表的なものとしては、「青団(チントゥアン)」や「閏餅(ルンビン)」などがあります。
唯一共通する点としては、「冷たい食べ物」ということであり、これは同時期に寒食節のお祝いがあるためです。
清明節の旅行予約が大幅増
今年の清明節は3連休。この休みを利用して旅行に出かける中国人も多いようです。
携程(Trip.com)が発表した「2024年清明節観光予測インサイト」レポートによると、清明節期間中の中国国内ホテルの検索数は前年比67%増加、航空券の検索数は前年比80%増加すると予想されています。
また、同レポート内の旅行関連の予約データをみると、清明節休暇中の景勝地のチケット予約は、前年比で6倍以上に増加。国内の自動運転車レンタル予約は、前年比240%増加したとのことです。
中国当局はこうしたデータを引用し、国内旅行需要の盛り上がりを強調。旅行トレンドとしては漢服を着ての外出が流行しているほか、サイクリング、ウォータースポーツ、ハイキングなどのアウトドアスポーツが人気になっていると伝えています。
清明節に向けた向けたマーケティング戦略は:やるなら2月末には始めるべき…REDレポート
訪日ラボが入手したRED(小紅書)のレポートでは、清明節に向けたマーケティング戦略として、
- 2月末〜3月10日ごろまでに検索や広告からの流入を見据えた事前準備を開始
- 3月11日〜清明節当日までが検索のピーク。準備期間の結果を踏まえて予算追加をしていく
の流れを推奨しています。
すでに清明節は始まってしまっているため、今からでは間に合いません。ただし、その先に向けて継続的な取り組みを行うことをREDは推奨しています。
このあと中国では労働節の休暇が控えており、2024年は5月1日(水)〜5日(日)の5日間。これに向けた旅行予約のプロモーション競争も、すでに始まっていると考えられます。
なお、訪日旅行については、その後7〜8月の夏季休暇期間が1年のピークとなります。訪日までのリードタイムを考慮し、1~2か月先を見越して今からプロモーションの準備を始める必要があるでしょう。
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