観光庁は3月18日、サステナブルな観光に関する旅行商品向け認証ラベルのインデックスを更新したと発表しました。
サステナブルな観光への注目が国内外で高まるなか、認証ラベルは観光客や旅行業者がサステナブルな商品素材を選択するために役立つものです。
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観光庁、旅行業者向けのラベルインデックスを更新
観光庁は3月18日、サステナブルな観光にかかる旅行商品造成に向けたラベルインデックスを更新したと発表しました。
サステナブルな観光における認証ラベル
SDGsへの取り組みが世界的に進むなか、観光産業においてもサステナブルな旅行への対応が求められています。
サステナブルな観光にかかる旅行商品を造成するためには、地域の文化や自然環境を保全し活用しながら、観光業を活性化するとともに、地域の暮らしも良くしていくことが重要です。
認証ラベルは、観光客や事業者がサステナブルな商品素材を選択するための一助となるものです。国際基準に準拠した取り組みや宣言、第三者機関の認証を示すことにより、観光客やビジネスパートナーの信頼を得やすくなります。
過去には海外で認証ラベルが乱立し混乱していたことから、2007年に国際基準の策定と管理を担うGSTC(lobal Sustainable Tourism Council:グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)が設立されました。GSTCによる国際基準は、多くの認証ラベルの中から、適切なものを選ぶ際の判断基準として役立ちます。
「食事」「宿泊施設」など6つのカテゴリ別に掲載
観光庁は2022年3月、旅行業者がサステナブルな観光にかかる旅行商品を造成を検討する際に、持続可能性に配慮した素材が分かるよう、認証ラベル等をまとめていました。今回は、その内容が更新された形です。
観光庁がまとめているラベルインデックスは、「第三者機関や団体が関与し認めている」「国内で流通している(または流通させる価値があると考えられる)」という2つの要件を考慮したうえで、選定した認定ラベルや表彰制度、取組となっています。
「観光地、観光資源」「食事」「宿泊施設」「旅行会社」「ガイド」「脱炭素の取組」の6つのカテゴリに分けられており、目的のラベルを探しやすくなっています。
またGSTCの国際基準に準拠した基準を使用しているラベルは、ラベル名が黄色のハイライトで示されています。
認証ラベルを活用し、効果的なPRを
国内外で注目が高まるサステナブルな旅行について、実現にはいまだ多くの課題がありますが、すでに日本国内で認証ラベルを活用し成功している事例もあります。
サステナブルツーリズムの先進事例として知られる岐阜県では、認証ラベルGSTCが認定している第三者認証機関「グリーン・デスティネーションズ」が選ぶ「サステイナブルな観光地」に、白川郷など県内の地域が3年連続で選出されています。
この選出実績をもとに「サステナブルツーリズムのメッカ」として欧米豪へPRし、世界的な旅行雑誌「Travel + Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」で8ページにもわたり岐阜県の特集記事を組んでもらうことにも成功しています。
関連記事:「低予算」でも自治体ブランディングに成功したワケ 世界が認めるサステイナブルな観光地・岐阜県の挑戦
他にも、熊本・人吉の老舗温泉旅館・あゆの里では、ハラール認証を取るなどして「食の多様性」対応をアピール。
決してアクセスが良いとは言えない立地でありながら、多くの訪日外国人客が訪れる旅行の目的地となっています。
急速に回復するインバウンド需要に対応するには、こうした認証も活用しながら、効果的に地域の魅力をPRしていくことが有効となるでしょう。
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<参照>
観光庁:「持続可能な観光にかかる旅行商品の造成に向けたラベルインデックス」を更新しました!
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