国内最大級のブランド品買取・販売サービス「Brandear(ブランディア)」を運営する株式会社デファクトスタンダードが、2024年夏の「インバウンドに人気の中古ブランド品ランキング」を発表しました。
今回の発表では、ブランディア銀座店を訪れた外国人観光客による購入データをもとに、国別の購入ランキングや人気アイテム、購買傾向などが紹介されました。
中古ブランド品に対する外国人観光客の関心がますます高まっていることが明らかになり、特に10月1日には中国の国慶節が始まることもあり、さらなる盛り上がりが予想されるとしています。
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インバウンドに人気の中古ブランド、1位は「シャネル」
昨今のインバウンド需要の拡大により、ブランディア銀座店には1日平均50〜60組の外国人観光客が訪れているといいます。さらに売上の約95%は外国人観光客が占めているそうで、インバウンドにおける日本のブランド中古品市場の盛り上がりがうかがえます。
そんな中で、ブランディアは以下のデータ・時期を対象とし、インバウンドに人気の中古ブランドなどを調査しました。
- 対象データ:ブランディア銀座店の中古ブランド品販売データに基づき算出
- 対象時期:2024年6月7日~2024年8月31日
これによると、銀座店で最も購入されたブランドは「シャネル」で、続いて「ルイ・ヴィトン」と「エルメス」がランクインしました。
シャネルの人気アイテムはバッグ・サングラス・靴・アパレルなど多岐にわたり、エルメスの「バーキン」など100万円を超える高級バッグも購入されているといいます。
新品では手に入らない商品や良好な状態の中古品の多さが、外国人観光客の購買意欲を高める要因となっているようです。

国別の購入ランキングは中国が1位
購入金額の国別トップ10は以下の通りです。
- 中国
- アメリカ
- 台湾
- 香港
- フィリピン
- カナダ
- タイ
- メキシコ
- シンガポール
- インドネシア
中国人観光客の特徴として、気に入った場合は価格を気にせず、欲しい商品は複数でも即購入する傾向があるほか、テレビ電話を使ってリアルタイムで商品を紹介しながら代理購入する姿がみられるといいます。

サングラスとバッグが人気アイテム
アイテム別の購入数においては、「サングラス」と「ショルダーバッグ」が同率1位(全体シェア各19%)であり、2位が「ハンドバッグ」(16%)、3位が「トートバッグ」(6%)と続きます。中古品として定番アイテムのバッグ類と並び、夏ならではのアイテムであるサングラスが1位にランクインしました。
また中国人観光客には、サングラスのほかにスニーカーや帽子といった比較的安価で購入できるファッション小物も好評だといいます。

ブランディアはインバウンド対応強化へ。今後も中古市場の盛り上がりに注目
ブランディア銀座店では、今後さらに外国人観光客向けの対応強化を予定しているといいます。具体的には商品ラインナップの拡充や内装の工夫、外国語対応が可能なスタッフの増員などを行い、インバウンド需要の取り込みと消費拡大に向けた取り組みに注力していく予定です。
そのほかの中古市場の状況としては、メルカリの越境取引事業においても高級ブランドの中古品は人気を博しており、ファッションブランドの取引件数の上位を占めています。また全国的にも免税店は拡大傾向にあり、百貨店においても免税品の売り上げが好調となっています。特に円安を背景に、ハイブランドをはじめとする高級品が人気を集めています。
昨今の円安傾向の後押しもあり、インバウンドからの人気が拡大する中古市場。今後もその動向に注目していく必要がありそうです。
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