X(Twitter)は、FacebookやInstagramと並んで3大SNSのひとつとされています。ほかのSNSと比べて拡散されやすいX(Twitter)は、個人ユーザーだけでなく、政治家や著名人、企業なども利用しており、ビジネスにおいて重要なツールとなっています。
訪日旅行の情報収集にXを活用する訪日客もいることから、インバウンド客の集客アップが期待できるSNSのひとつといえます。とはいえ、X(Twitter)を使って自社のPRや集客にどうつなげるか悩む事業者も少なくありません。
この記事では、X(Twitter)を効果的に活用し、口コミを集めて集客を成功させる方法を解説します。
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X(Twitter)とは?
X(Twitter)は、まさに「今」起きている出来事を140文字のテキスト(ポスト)で発信できるSNSです。世界中の政治家や有名人、企業などさまざまなユーザーが情報発信(情報収集)のために利用しています。
ユーザーは投稿されたツイートから最新情報を得られるほか、写真やGIF画像、動画を投稿できるだけでなく、ライブ放送配信もできます。
趣味や興味でユーザー同士がつながりを持つことができるため、まったく知らない人とも交流できる点がX(Twitter)の魅力です。
X(Twitter)の機能
X(Twitter)を開くと、最初に「タイムライン」という画面が表示されます。このタイムラインでポストを確認できます。X(Twitter)では、ほかのアカウントをお気に入り登録することを「フォロー」と呼び、自分のアカウントをフォローしているアカウントを「フォロワー」といいます。
またフォローされたアカウントをフォローすることを「フォロー返し」や「フォローバック(フォロバ)」などといいます。
ツイートに返信する「リプライ」や、気に入ったポストをほかのユーザーに共有する「リポスト」といった機能があります。
自分が共感したツイートに気軽に気持ちを表せる「いいね!」や、単語の前に「#」を付ける「ハッシュタグ」というSNSお馴染みの機能もあります。ハッシュタグは、ポストの内容を端的に表すキーワードであり、X(Twitter)上でのリンクの役割があります。
SNSを利用する上では「炎上」に気をつけなければいけません。炎上とは、不用意なポストなどによって投稿者本人が非難に晒されたり、消費者のポストをきっかけに企業や店舗が予期せぬ非難に晒されることを指します。
炎上をさせない方法や、もしも炎上してしまった場合の対処法などを予めオペレーションしておくと良いでしょう。
X(Twitter)と他のSNSとの違い
X(Twitter)とほかのSNSとのおもな違いを解説します。
文字を中心にした投稿
X(Twitter)は文字を中心にした投稿が特徴で、対してInstagramは画像の投稿が中心のSNSです。
従来は1投稿にポストできる文字数は140字と制限がありましたが、有料サービスの「Twitter Blue」に加入すると全角で2000字、半角で4000字までの長文投稿が可能になりました。
拡散性が高い
X(Twitter)は「リポスト」という機能により、最初に発信されたポストがほかのユーザーへ次々に拡散されていく特性があるため、FacebookやInstagramに比べると拡散力が強いSNSといえます。
1件のポストで圧倒的な集客につながることもあり、なかにはひと晩で在庫が切れたという報告も少なくありません。
トレンドを掴みやすい
「ハッシュタグ」と「トレンド」機能により、その時のトレンドがすぐわかるのもX(Twitter)の特徴のひとつです。この2つを上手く取り入れたツイートをすることで、情報を拡散できるというメリットがあります。
X(Twitter)で口コミを集める3つのメリット
この章では、X(Twitter)を活用した口コミ収集について解説していきます。
1. コストをかけずに集客できる
X(Twitter)をはじめとするSNSでは商品やお店、サービスに関する口コミを顧客が投稿し、その投稿が拡散されればコストをかけずに集客できます。
通常、集客するためにはコンテンツの制作や掲載に高額な費用が必要になります。しかしその効果は保証されておらず、必ずしも良い結果が出るとは限りません。X(Twitter)で口コミを集められればそれが宣伝となり、多額の広告費をかけずに集客が可能になります。
2. 不特定多数に拡散されやすい
X(Twitter)はリポスト機能により、FacebookやInstagramより拡散力が強いといわれています。X(Twitter)でポストされた口コミが拡散されると、一気に情報が広まり、多くの人に見てもらえる可能性があります。
3. 若年層にアプローチできる
令和5年に総務省が発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、X(Twitter)はとくに若年層の利用率が高いことが明記されています。
年代別利用率を見ると、10代54.3%、20代78.8%、30代55.5%、40代44.5%、50代31.6%となっており、X(Twitter)は若年層へ効果的にアプローチできるSNSと言えます。
X(Twitter)の口コミを集める3つの方法
実際にX(Twitter)で口コミを集める方法を3つ紹介します。
1. 口コミ投稿をお願いする
ユーザーがお店や商品、サービスを決める際に欲しい情報はその感想です。顧客に口コミの投稿をお願いすることが口コミポストを集める方法のひとつといえます。
来店や商品の購入、サービスの利用から時間が経つにつれ、口コミが投稿されづらくなります。口コミを投稿してもらえるように、利用直後に口頭でお願いするのが口コミを集める方法のひとつです。
口コミしたポストにハッシュタグを付けてもらうと、あとから確認しやすくなります。口コミを依頼する際には、ハッシュタグについても伝えるとよいでしょう。
ただし、良い口コミを投稿してもらうように促すことは控えましょう。口コミは本来、自分の購入した商品やサービスを人と共有したいという欲求から自然発生するものです。それを人為的に良い口コミを投稿するように促すことは、事実とは異なる内容となる可能性が高くなります。
実際に商品やサービスを受けた顧客の感想と口コミ内容にギャップが生じてしまい、口コミの信頼性が低下するとともに、自社の信頼も低下してしまうので注意が必要です。口コミの内容はあくまでも、投稿者に任せましょう。
2. 口コミに返信する
口コミが明記されたポストに返信することは、新規顧客の獲得と新たな口コミを増やすことにつながる場合があります。店舗名や商品名で「エゴサーチ」をすることで、簡単に見つけられます。
X(Twitter)上でエゴサ―チを実施し、自店舗に関する口コミを見つけたら返信していきます。返信をしながら丁寧なコミュニケーションを重ねることで徐々に顧客からの信頼感が高まり、新しい顧客の獲得につながるケースもあります。
時には悪い口コミもありますが、そのような口コミには商品やサービスの改善ヒントが隠されていることがあります。悪い口コミにも感謝の気持ちを述べ、改善策を伝えるなど真摯に対応することで印象をよくできる場合もあります。
3. 話題性のある投稿をする
FacebookやInstagramよりも拡散力が強いX(Twitter)では、投稿された内容に話題性があれば一気に拡散される可能性があります。元々のフォロワーが少ない場合は、爆発的な拡散はあまり期待できませんが、可能性はゼロではありません。
拡散された投稿に顧客以外からのリプライなどがあれば、できるだけ返信し、新しい顧客の創出や口コミの獲得など良い循環を作っていければよいでしょう。
X(Twitter)の口コミ集めには地道な運用が必要
X(Twitter)は世界中で3億人のユーザーがいるといわれています。JNTOの「訪日旅行データハンドブック(2023年版)」によれば、外国旅行の情報収集をする際に使うオンライン媒体として、たとえばタイではX(Twitter)が24.6%と6番目、フィリピンでは23.7%と7番目に位置していることから、多くの訪日客がX(Twitter)を参考に情報収集していることが推測できます。
X(Twitter)は基本的に無料で運用ができ、うまく拡散されれば多くの新規顧客を獲得することも可能です。海外で拡散されれば、インバウンド集客につながる可能性も考えられます。運用当初は反応がなく挫折しがちですが、アナリティクスを確認しながらPDCAを繰り返すことで、少しずつ効果を感じられるはずです。
X(Twitter)のアナリティクスの使い方などについては、「X(Twitter)のアナリティクスをスマホで使う方法!インバウンドを集客するためのポイントも紹介」の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
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