InstagramはMeta(旧Facebook)が手がけるSNSで、これら2つのSNSを連携させることで、投稿の手間を軽減できるだけでなく、両方で広告を出稿できたりショッピング機能を活用できたりなど多くの利点があります。
近年インバウンド需要の増加に伴い、InstagramやFacebookを活用して、より多くの人に自社の商品やサービスを広める企業が増えています。
本記事ではFacebookとInstagramの連携について、そのメリットや注意点、連携の方法を詳しく解説します。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
FacebookとInstagramはインバウンド集客に効果的
インバウンド対策のひとつがSNSアカウントの運用です。FacebookとInstagramは多くの国で利用されていて、外国旅行の情報収集ツールとしても重宝されています。
JNTOの「訪日旅行ハンドブック」によれば、たとえば台湾では45.9%、香港では46.5%、タイでは61.7%が外国旅行の情報収集をする際に使うオンライン媒体としてFacebookを挙げています。Instagramの利用率も高く、台湾では25.4%、香港では28.9%、タイでは28.9%が挙げています。
これらはあくまでも一例で、さまざまな国で情報収集ツールとしてFacebookやInstagramが利用されています。
FacebookとInstagramを連携するメリット
2012年にMeta(旧Facebook)がInstagramを買収したことで、2つのSNSを連携できるようになりました。以下ではFacebookとInstagramを連携するメリットを5つ紹介します。
メリット1:投稿の負担を軽減できる
同時投稿機能を使って投稿の手間を削減できる点が連携による大きなメリットです。連携せずに両方に投稿する場合はそれぞれのSNSに文章を入力して投稿する必要がありますが、連携すれば、たとえばFacebookで投稿した内容が、同時にInstagramでも投稿されます。
SNSは長い間投稿せずにいるとほかのアカウントの投稿などに埋もれてしまい、ユーザーに向けて届けたい情報が届かなくなるためこまめな投稿が大切です。
投稿するには写真の選択や文章を考えて打ち込むなど時間がかかりますが、2つのSNSを連携させればその手間を大幅に削減させられます。
メリット2:Facebookに投稿する画像のクオリティが高くなる
Instagramのメインコンテンツは文章ではなく写真や動画です。フィルタなどを活用すれば、素人の写真であっても工夫次第で雰囲気のある写真に変化します。
Facebookでも写真や動画の投稿はできるものの、メインコンテンツはむしろ文章であり、ユーザーが投稿する画像のクオリティはそれほど重視されていない傾向にあります。
文章よりも写真のほうが人の目に留まりやすいため、クオリティの高いInstagramの写真投稿をそのままFacebookにも連携投稿することで、Facebookユーザーからも注目を集めやすい投稿になる可能性があります。
メリット3:多くのユーザーに広めやすくなる
2つのSNSを連携させることで、多くのユーザーに見てもらいやすくなります。
InstagramはFacebookやTwitterのように1タップで手軽に投稿をシェアする機能がなく、フォロワーが少ないと投稿を広めづらい側面があります。一方、FacebookはInstagramよりも拡散性が高く、2つのSNSを連携することでFacebookでのシェアが期待できるほか、FacebookからInstagramへの流入が増加し、結果的により多くのユーザーに情報を届けられるようになります。
さらにFacebookは40~50代の男性が多く利用している一方で、Instagramのユーザーは20代から30代の女性が多い点が特徴です。そのため商品やサービスのターゲットが広い場合は、2つのSNSを同時に運用することでより多くの人にリーチさせられます。
メリット4:2つの媒体に広告を出稿できる
Instagram広告を出す際にFacebookと連携しておくと、どちらのSNSに広告を出すかを選べるようになります。商品や広告内容に応じて、より効果的なプラットフォームを選んでアプローチができます。
メリット5:Instagramのショッピング機能を利用できる
Instagramには、投稿をタップするとECサイトの商品詳細ページに移動できるショッピング機能があります。FacebookとInstagramを連携することで、このショッピング機能の商品管理をFacebook上でも行えるようになります。
Instagramのショッピング機能については、「越境ECにも使えるInstagramのショッピング機能のはじめ方とは?設定方法を画像つきで解説」で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
FacebookとInstagramを連携する際の注意点
2つのSNSを連携すると多くのメリットが得られますが、気を付けなければならない点もあります。メリットが多いからと安易に連携して投稿を続けるのではなく、注意点を考慮してユーザー目線に立った運用が必要不可欠です。
注意点1:フォロワーが減る可能性も
連携投稿でFacebookとInstagramの内容がまったく同じになってしまうと、「わざわざ同じ情報を2つのSNSで見る必要がないから」という理由でフォロワーが離れていくおそれがあります。
連携投稿ができる機能は便利ですが、フォロワーに長く興味を持ち続けてもらうためにはいつも同じ内容を両方のSNSに投稿するのではなく、それぞれで別のキャンペーンを実施したり、投稿内容を変えたりといった工夫が必要です。
注意点2:同じ投稿が両方のユーザーに刺さるとは限らない
2つのSNSではユーザー層が異なります。たとえばFacebookに投稿した内容だと、Instagramではユーザーの共感を得にくい場合もあります。2つのSNSを連携したあとにどちらかのSNSに偏った内容ばかりを投稿していると、ユーザーが離れていく可能性があります。
SNSマーケティングの効果を最大限まで得るためには、連携機能を利用した投稿ばかりではなく、それぞれのSNSのユーザー層に合わせた内容を投稿することが大切です。
FacebookとInstagramの連携手順とシェアの方法
実際に2つのSNSを連携して同時投稿機能を利用するためには、事前にFacebookとInstagramの連携設定をしなければなりません。連携設定は以下の方法でできます。
- Instagramのプロフィール画面から「プロフィールを編集」をタップ
- 「ページ」をタップ
- シェアしたいFacebookページを選び、「リンクする」をタップ
InstagramからFacebookとの連携を設定する手順
FacebookとInstagramの投稿を連携させるには、まずInstagramの投稿画面に進み、「詳細設定」をタップします。次の画面に表示される「自動シェア」のFacebookの部分をオンにすれば完了です。
これでInstagram上でのFacebookへの自動投稿の設定は完了です。Instagramのすべての投稿を自動でFacebookに同時に投稿できますが、なかにはFacebookでは同時投稿したくない内容もあるはずです。
その場合は自動シェアをオフに戻し、Instagramの投稿画面で個別にシェアするかしないかを選択します。
FacebookとInstagramそれぞれの特徴をふまえた運用を
2012年にFacebookがInstagramを買収したことで、2つのSNSを連携して投稿をシェアできるようになりました。投稿を連携させる機能を利用すれば、それぞれに同じ投稿する手間が省けるだけでなく、多くのユーザーに投稿をリーチさせられます。
ただしそれぞれのユーザー層は異なるため、同じ投稿をそのままシェアするとユーザーに内容が刺さらなかったり、飽きられてユーザーが離れたりする可能性もあります。
投稿内容がそれぞれのSNSに適しているかを考慮するほか、2つのSNSで同じ投稿ばかりにならないように工夫することが重要になります。FacebookもInstagramも多くの国で利用されていて、日常的に情報収取ツールとしても重宝されています。
どちらも無料で運用できることから、インバウンド集客をアップさせたい事業者にとっては有効なツールといえそうです。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!