日本を訪れる外国人からも人気の高いうどん。うどんを提供する店舗のなかには、インバウンド客を集客したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで役立つのがGoogleビジネスプロフィールです。Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップ上で店舗情報を表示・管理できる無料ツールで、飲食店をはじめとするさまざまな業種で広く利用されています。
本記事ではうどん店におけるGoogleビジネスプロフィール活用のメリット、事例について紹介します。
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うどん店がGoogleビジネスプロフィールに登録するメリット
GoogleビジネスプロフィールはGoogleが提供している無料ツールです。
Googleは世界中にユーザーが存在し、Googleの発表によると世界で月に20億人のユーザーがGoogleマップを利用しているといいます。GoogleビジネスプロフィールはGoogle検索やGoogleマップとも密接に連携しています。そのため、Googleを利用してうどん店を探すユーザーに対する集客対策として有効といえます。
まずは、Googleビジネスプロフィールを導入するメリットを紹介します。
1. 低コストで店舗集客の体制を整えられる
飲食店で口コミ集客をはじめる際に検討されやすい方法のひとつが「グルメサイト」です。
うどん店が口コミ集客をはじめるにあたってグルメサイトの導入はひとつの手段ですが、有料プランへの加入が必要になることが多く、手数料の負担が大きくなることがあります。大手グルメサイトにも無料のプランは存在しますが、機能は有料プランと比べると限定的なものになっています。
一方Googleビジネスプロフィールは無料で利用でき、オンラインで公開する店舗の情報を常に最新かつ正確なものに更新できたり、ユーザーと交流したりすることが可能です。
Google検索やGoogleマップで店舗を探す訪日外国人も多く、新規顧客の流入も期待できます。
2. ユーザーとコミュニケーションが図れる
Googleビジネスプロフィールの特徴のひとつが、双方向での交流が可能な点です。
ユーザーから店舗に対しては口コミの投稿や質問ができる一方、店舗からはユーザーの口コミや質問に回答したり、店舗情報の更新や写真の投稿、イベント開催情報の掲載などを行ったりできます。
店舗からの積極的な情報発信だけでなく、ユーザーから店舗へのアクションが可能かつ、それらが可視化されており、他のユーザーの参考になる仕組みとなっています。
3. 予約ページに誘導できる
予約ページに誘導できるのも、うどん店がGoogleビジネスプロフィールを利用するメリットのひとつといえます。予約ページに誘導する方法は2つあって、1つは予約リンクを貼って遷移させる方法で、もう1つは「Googleで予約」を活用する方法です。
「Googleで予約」は、Google検索やGoogleマップ上から直接予約ができる機能です。飲食店以外にもイベントやヘアサロン、フィットネスジムなどの予約が可能です。
飲食店の場合、コースや席、支払いまでを一貫してGoogl マップや検索画面から行えるため、ユーザーにとって別サイトを経由する手間などを省くことができ利便性が向上します。
Googleから直接予約できるという利便性は来店機会の損失を防ぐ効果が見込まれ、来店数の向上が期待できます。
うどん店がGoogleビジネスプロフィールで意識すべき3つのポイント
Googleビジネスプロフィールを活用して集客力を高めるには、ユーザーの目にとまる機会を増やす施策が必要です。認知されやすくなることで、見込み顧客の母数を増やす効果が見込めます。
ここではうどん店がGoogleビジネスプロフィールを活用するうえで意識すべき3つのポイントを紹介します。
1. 店舗情報を確認・更新し、検索需要に応えられるよう正確に保つ
店舗情報を常に正確なものに保つためにはビジネスのオーナーであることを認証する必要があります。
Googleビジネスプロフィールでは、Googleアカウントを持っている人が誰でも情報の変更をリクエストできます。これらのリクエストはたとえ間違った情報だとしても、Googleが承認すると変更されてしまう仕組みになっています。
このような事態を防ぐために、店舗のオーナーであることをGoogleに登録、情報をこまめに確認しつつ営業時間などの変更があれば常に最新の情報に変更し、維持することが求められます。
2. 写真掲載で料理の魅力や店内外の様子を伝える
Googleビジネスプロフィールでは写真を掲載することができます。
たとえば店舗の外観を投稿すると、ユーザーに自店舗を認識してもらいやすくなります。また、うどん店などの場合、看板メニューや人気料理などの写真を投稿することで魅力がダイレクトに伝えられます。内装やスタッフの様子もあわせて掲載すると、店舗の雰囲気がより伝わりやすくなります。
Googleから提供されている情報によると、掲載できる写真の形式はJPGまたはPNGで、サイズは10KB~5MBとされており、推奨解像度は縦と横ともに 720ピクセルで最小解像度は縦と横ともに250ピクセルです。
3. ネガティブな口コミへの対応を怠らない
口コミを集めることで来店や利用を促進するだけでなく、キーワード対策にもつながります。たとえばうどん店の場合、「天ぷらうどんがおいしかった」という口コミが寄せられた場合、Google検索やGoogleマップで「天ぷらうどん」と検索されたときに検索結果に表示されやすくなります。
また、口コミの返信も集客するには重要な要素のひとつです。悪い口コミを放置してしまうと、かりに事実無根の内容でも第三者から見たら事実と認識され、来店機会の損失につながる可能性があります。目を背けたくなる気持ちもわかりますが、返信することで今後の集客にポジティブな影響を与えられるのです。
うどん店のGoogleビジネスプロフィール活用事例
うどん店がGoogleビジネスプロフィールを活用して集客していくうえで、押さえておくべき3つのポイントについて紹介しました。
ここからは実際のうどん店ではどのようにGoogleビジネスプロフィールを運用しているか、事例を写真とともに紹介します。
1. 写真を投稿し、うどん店の魅力を発信している
あるうどん店では期間限定の料理の写真を投稿するなど、季節を感じられる運用が印象的です。キャンペーンや新メニューなどをこまめに投稿することで、常連客にも飽きを感じさせないだけでなく、新規顧客にとっても魅力を伝えることができます。
また、店内の様子がわかる写真を投稿することで、店舗の雰囲気やイメージと合致しているか判断でき、店舗選びのミスマッチを減らすことができます。外観の写真を投稿することでユーザーに現地で見つけてもらいやすくなります。
ストリートビューから見た店舗の外観も登録できるため、近隣の地理情報と合わせて認識しやすくなっています。
2. 口コミに対して適切に返信している
あるうどん店では、投稿された口コミに対してこまめに返信し、ユーザーと適切にコミュニケーションをしています。人手不足などで口コミへの返信ができない場合は、ネガティブな口コミに絞って返信するのも一案です。
ネガティブな口コミへの返信の際に気を付けるべきポイントは、口コミ投稿者だけでなく口コミを見ている人(検索者)を意識すること。お店の情報を見ているたくさんの人に、悪い印象を与えないようにすることが重要です。
投稿者を煽ったり否定したりする返信ではなく、謝罪の気持ちや店舗の考え方を真摯に伝えましょう。
うどん店もGoogleビジネスプロフィールを使ってインバウンド集客を
Googleビジネスプロフィールは無料で利用できるうえ、集客効果も期待できることから多くの事業者が理代うしています。
うどん店がGoogleビジネスプロフィールを活用する際には、こまめで正確な店舗情報の更新や口コミの管理、うどん店らしい写真の投稿などの施策が口コミ集客成功の鍵となるでしょう。
まずはオーナー確認を完了させ、店舗情報に誤りがないかこまめに確認しつつ自店舗に合った運用方法を見つけていきましょう。
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