日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年年間の訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の中東地域からの訪日客は16万6,300人でした。
なお中東市場については、観光庁の「インバウンド消費動向調査」で消費額が公表されていないため、本記事では主に訪日外客統計のデータを扱います。
※ここでの中東地域とは、JNTOが重点対象国とするサウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、オマーン、カタール、クウェート、イスラエル、トルコの8か国を指します。
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中東地域からの訪日客数最新データ:年間16.6万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の中東地域からの訪日客数は16万6,300人でした。コロナ前の2019年比で74.8%増、前年比では51.8%増となり、過去最高を記録しました。

JNTOは訪日客数が増加している状況について、イスラエルとパレスチナの情勢悪化などがあるものの、直行便数が2019年の水準を上回っていることなどが影響しているとしています。
富裕層比率が高い市場
中東地域(GCC*)は、世界でも有数の富裕層比率の高さを誇り、旅行消費額も大きいことが特徴です。
現状、訪日旅行経験者は少ない状態ですが、日本ブームを受けて訪日旅行商品を取り扱う現地の旅行会社が増加しつつあるようです。
また、直行便数も2019年比で1.5倍に増加していることも踏まえると、今後拡大が見込める市場といえるでしょう。
*GCC…湾岸協力理事会(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、オマーン、カタール、クウェート)
関連記事:【アジア編】インバウンド市場の最新動向、今後の取り組みは?:JNTO「インバウンド旅行振興フォーラム」(2日目)
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以上、中東地域の最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、中東地域のインバウンド動向や中東からの訪日外国人の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、日本政府観光局(JNTO)*を用いて記事内容・グラフを作成しています。
*速報値を含む
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<参照>
訪日外客統計(JNTO):訪日外客統計
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