Meta社は4月22日(米国時間)、Instagramの動画編集アプリ「Edits(エディッツ)」をリリースしました。Editsでは、長時間のカメラ撮影や高度な編集、データ分析などが可能となります。
本記事では、Editsの概要と、訪日ラボが実際に使ってみた様子についてご紹介します。
撮影から投稿、分析までアプリ内で完結
Editsとは、Meta社が提供する動画編集アプリです。このアプリ一つで、動画の撮影、編集、Instagram・Facebookへの投稿、データ分析まで一貫して行うことができます。
また動画をエクスポートすることで、ほかのプラットフォームにも投稿が可能です。Meta社は、クリエイターがより自由に表現できるよう、魅力的なツールの提供を目指していると言います。
アプリはiOS・Android版に対応しており、利用にはInstagramのアカウントが必要です。
CapCutに対抗?無料で使える点は大きなメリット
本アプリが注目されている背景には、TikTokを運営するバイトダンスが提供する動画編集アプリ「CapCut」があります。
CapCutは、トランプ政権下でのTikTok規制に関する動きから、今年初めには一時的に米国のアプリストアから削除されました。そのため、Meta社はこの機会を捉えてEditsをリリースし、乗り換えユーザーを獲得しようとしていると考えられます。
これは2023年7月に、Meta社が当時のTwitter(現X)に対抗する形で、テキスト主体のSNS「Threads」を公開した出来事を思い出させます。
また、CapCutはさまざまな機能の有料化が進んでおり、ユーザーが気軽に利用しづらくなっています。Editsは今のところ全ての機能が無料であるため、その点はユーザーにとって大きなメリットと言えるでしょう。
関連記事:"TikTok騒動"の裏で、米国人のDL数が急増した中国SNSとは
訪日ラボが実際に使ってみた
今回は、実際にSNS運用のコンサルティングを行う訪日ラボメンバーが、Editsを利用してみました。
【撮影】最大10分まで撮影可能
Editsでは、アプリ内で直接動画撮影が可能です。かつ、最大10分という、Instagram内よりも長い撮影時間に対応しています。

【編集】機能は最低限だが、4Kにも対応
編集画面はCapCutと似ているものの、現状の機能は最低限という印象。ただ、やはり全ての機能が無料で使えるのは魅力的な点と言えます。
編集では、動画のトリミングや並び替え、音楽やテキストの挿入、グリーンスクリーン(背景の合成)といった基本的な編集が行えます。テキストのフォントはInstagram以上に充実しているものの、日本語対応のものはまだ少ないようです。
またメモ機能もついており、動画のアイデア出しなどに利用できます。

音声から自動で字幕を生成する「自動キャプション」も搭載されています。

今までは、高画質な動画をInstagramに投稿しようとすると画質が劣化してしまいましたが、Editsでは4Kに対応しているため、元の美しさを保ったまま投稿できそうです。
また動画を保存する際、CapCutは無料版だと完成動画にアプリのロゴ(ウォーターマーク)がつきますが、Editsではつかないという点もポイントです。


【分析】Instagramより詳細なインサイト
特に注目したいのが、インサイト機能です。Meta社の公式発表によると、Instagramユーザーは利用時間の半分近くをリール視聴に充てており、SNS運用においてリール動画の分析はますます重要になっています。
Editsでは、7日、14日、30日、60日間の期間で、投稿したリール動画のインサイトを見ることができます。
平均再生時間やいいね率といったエンゲージメントの細かなデータはInstagram上では確認できないため、これはEditsを利用する大きなメリットと言えそうです。

今後も新機能が実装予定
Meta社は今後、AIエフェクトを使って動画の雰囲気を変える機能や、豊富なフォント・アニメーション・エフェクトなどのオプション、さらには共同編集機能などを追加する計画を発表しています。そのほかにも、利用者の意見を取り入れながら改善を続けていくとしています。
また今後はEditsにおいても、有料のプレミアム機能がつく可能性もあります。
Editsが今後どのような進化を遂げるのか、その動向に注目です。
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<参照>
Meta:
Instagram’s @Creators:Threads投稿
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