中国で「労働節」連休スタート 大阪万博や瀬戸内国際芸術祭が日本人気を後押し

THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ- アーカイブ無料配信中
完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

5月1日は、中国の祝日である「労働節」です。中国では、労働節当日とその後数日間が法定休日と定められ、今年は5月1日〜5日が5連休となります。

労働節は、上半期において春節に次いで長い連休となっており、旅行需要の集中が予想されます。

本記事では、2025年の労働節の旅行トレンドについて解説します。

関連記事:【中国春節2025振り返り】過去最高の延べ90.2億人が移動!人気旅行先1位は日本、人気急上昇スポットは「長崎」

訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)

労働節は春節に次ぐ旅行シーズン 海外旅行の需要も高まる

労働節は、上半期において、春節に次ぐ重要な旅行シーズンと位置づけられています。特に今年は、4日休暇をとって11連休にする(5月1日〜11日)方法が主流となり、長期旅行を計画する人が増加しました。

4月4日〜6日にあった清明節の連休に比べても、観光需要は大幅に増加しています。4月17日時点のCtripのデータによると、清明節が終わった直後から労働節の旅行需要は高まり、1週間の中国国内ホテルの検索は前週比100%増加。航空券の検索も80%上昇しました。

海外旅行でも、同様に需要の高まりが見られます。

Airbnb中国(愛彼迎)が発表したレポートによると、今年の労働節期間に海外旅行を計画している中国人ユーザーの検索数は、前年比で2倍以上に増加しました。

4月9日時点の航旅縦横(umetrip)のデータを見ても、労働節期間の出入国路線の航空券予約は75万件以上で、前年比で約28%増加しました。

労働節も日本人気が続く 万博や瀬戸内国際芸術祭も影響

海外旅行の中でも、特に日本の人気は高くなっています。

Airbnb中国によると、労働節期間の日本の検索数は前年比で約3倍となり、引き続き人気の旅行先として首位を維持しています。

人気の理由としてまず挙げられるのは、地理的な近さです。5連休を利用して気軽に訪問できる点が、会社員や家族連れといった層のニーズに合致していると言えるでしょう。

また、大型イベントの開催も人気を後押ししています。 Airbnb中国によると、大阪・関西万博の影響で大阪の宿泊検索は前年比約5倍。また瀬戸内国際芸術祭の影響で、高松は80倍以上、小豆島は約14倍に増加しました。

旅行先は多様化 ヨーロッパも人気

このように、中国の海外旅行市場において日本の人気は根強い一方、旅行者の関心は多様化しています。

Qunarのデータによると、労働節期間の旅行先は世界1,303都市にまで広がり、前年から290都市増加しています。観光客はより遠くまで旅行するようになり、選択肢も多様化しているようです。

Airbnbのレポートでも、ヨーロッパでのハイキングやドライブ旅行、島巡りなど、自然の中で心身をリフレッシュできる旅行が人気であることが報告されています。

大きく盛り上がる中国市場 今後も注目

このように、今年の労働節中国の旅行市場が盛り上がりを見せ、多くの観光客が日本に訪れることが予想されます。

さらに労働節が終わった後も、一年のなかで訪日中国人がもっとも増加する夏休みシーズン前後(7〜8月)がやってきます。

国内の事業者は、今後さらなる活況が予想される中国インバウンド市場に、より注目する必要があるでしょう。

関連記事:中国人の海外旅行、2025年末に完全回復へ?中国企業のレポートから最新事情を解説

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

澎湃新闻:五一出境游火爆
上上签同业签证平台:五一出境游要井喷?这些爆款目的地,旅游行业连夜加急!
中国网旅游:报告:五一出境游日本霸榜,欧洲海岛游出圈
携程研究院:五一跨境游“双向狂飙”:入境游激增173% 中日游客黄金周“互访热”

日本の魅力ある商品や体験を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」

日本の魅力ある商品や体験を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォームです。インバウンド向け外国人インフルエンサー施策を、煩雑な交渉やスケジュール調整などの手間なくすぐに始められます。従来のインフルエンサー施策より、低コストで運用負担を抑えられるため、継続的なインバウンド市場への認知拡大を実現します。

詳しくはこちら をご覧ください。

【12/25開催】2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略


2025年もいよいよ終わりに近づいてきました。今年の訪日外国人数は、10月までの累計ですでに3,500万人を超えており、過去最高だった2024年を上回ることが確実視されています。

来たる2026年は、インバウンドにとってどのような年になるのでしょうか。

本セミナーでは、観光業やインバウンド誘客に関わるスペシャリストの方々をお招きし、2026年以降のインバウンドについて見通します。

さらに、東北地方でのインバウンド誘客を事例としながら、今後の「地方×インバウンド」にとって重要な考え方や、今やるべきことについても徹底議論します。

東北地方で観光業界に関わる方はもちろん、それ以外の地域の方でも参考になる議論をお届けします!

詳しくはこちらをご覧ください。

2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略【12/25開催】

【インバウンド情報まとめ 2025年12月前編】観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 ほか

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 / 東京23区のホテル開発がV字回復 ほか:インバウンド情報まとめ【2025年12月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!

その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに