5月1日は、中国の祝日である「労働節」です。中国では、労働節当日とその後数日間が法定休日と定められ、今年は5月1日〜5日が5連休となります。
労働節は、上半期において春節に次いで長い連休となっており、旅行需要の集中が予想されます。
本記事では、2025年の労働節の旅行トレンドについて解説します。
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労働節は春節に次ぐ旅行シーズン 海外旅行の需要も高まる
労働節は、上半期において、春節に次ぐ重要な旅行シーズンと位置づけられています。特に今年は、4日休暇をとって11連休にする(5月1日〜11日)方法が主流となり、長期旅行を計画する人が増加しました。
4月4日〜6日にあった清明節の連休に比べても、観光需要は大幅に増加しています。4月17日時点のCtripのデータによると、清明節が終わった直後から労働節の旅行需要は高まり、1週間の中国国内ホテルの検索は前週比100%増加。航空券の検索も80%上昇しました。
海外旅行でも、同様に需要の高まりが見られます。
Airbnb中国(愛彼迎)が発表したレポートによると、今年の労働節期間に海外旅行を計画している中国人ユーザーの検索数は、前年比で2倍以上に増加しました。
4月9日時点の航旅縦横(umetrip)のデータを見ても、労働節期間の出入国路線の航空券予約は75万件以上で、前年比で約28%増加しました。
労働節も日本人気が続く 万博や瀬戸内国際芸術祭も影響
海外旅行の中でも、特に日本の人気は高くなっています。
Airbnb中国によると、労働節期間の日本の検索数は前年比で約3倍となり、引き続き人気の旅行先として首位を維持しています。
人気の理由としてまず挙げられるのは、地理的な近さです。5連休を利用して気軽に訪問できる点が、会社員や家族連れといった層のニーズに合致していると言えるでしょう。
また、大型イベントの開催も人気を後押ししています。 Airbnb中国によると、大阪・関西万博の影響で大阪の宿泊検索は前年比約5倍。また瀬戸内国際芸術祭の影響で、高松は80倍以上、小豆島は約14倍に増加しました。
旅行先は多様化 ヨーロッパも人気
このように、中国の海外旅行市場において日本の人気は根強い一方、旅行者の関心は多様化しています。
Qunarのデータによると、労働節期間の旅行先は世界1,303都市にまで広がり、前年から290都市増加しています。観光客はより遠くまで旅行するようになり、選択肢も多様化しているようです。
Airbnbのレポートでも、ヨーロッパでのハイキングやドライブ旅行、島巡りなど、自然の中で心身をリフレッシュできる旅行が人気であることが報告されています。
大きく盛り上がる中国市場 今後も注目
このように、今年の労働節は中国の旅行市場が盛り上がりを見せ、多くの観光客が日本に訪れることが予想されます。
さらに労働節が終わった後も、一年のなかで訪日中国人がもっとも増加する夏休みシーズン前後(7〜8月)がやってきます。
国内の事業者は、今後さらなる活況が予想される中国のインバウンド市場に、より注目する必要があるでしょう。
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<参照>
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中国网旅游:报告:五一出境游日本霸榜,欧洲海岛游出圈
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