観光庁は6月27日、宿泊旅行統計調査(2025年4月・第2次速報、2025年5月・第1次速報)を公表しました。5月の延べ宿泊者数は5,638万人泊で、前年同月比3.7%増となりました。
外国人宿泊者数は、前月から157万人減の1,572万人泊(前年同月比15.6%増)でした。
また4月の国籍別延べ宿泊者数も発表され、中国が1位であることがわかりました。
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5月の延べ宿泊者数は5,638万人泊、外国人は1,572万人泊
観光庁は、2025年5月の延べ宿泊者数(第1次速報)を公表しました。
5月の延べ宿泊者数は全体で5,638万人泊、外国人延べ宿泊者数は1,572万人泊でした。訪日外客数と同じく前月から減少が見られましたが、5月としては過去最高を記録しました。

客室稼働率は全体で61.6%で、前月と同じ水準を維持しました。前年同月比では3.2ポイント増加しました。
最も稼働率が高かったのはシティホテルで、76.0%となっています。
また、都道府県別の稼働率(4月)を見ると、大阪が81.3%と、全国で最も高い値でした。
4月の国籍別延べ宿泊者数、豪州が前年比34%増
また、4月の国籍別延べ宿泊者数も発表されました。国籍別では、3月に引き続き中国が1位となっています。

上位5か国は、中国に続いて米国、台湾、韓国、オーストラリアの順となりました。
前月に引き続き、中国が前年同月比36.1%増、米国が同37.6%増と高い成長率を見せたほか、オーストラリアも同33.8%増と大きく成長しました。
4月の地方部における外国人延べ宿泊者数、前年の約1.25倍
4月の外国人延べ宿泊者数を三大都市圏と地方部で比較すると、2024年同月比で三大都市圏が18.3%増であったのに対し、地方部では25.4%増となり、地方部の伸長が見られました。
4月の外国人延べ宿泊者数における三大都市圏と地方部の割合は、69.8% / 30.2%となっています。

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