アドベンチャートラベル業界、コロナ禍を経て2024年に安定化 トレンドのトップはグルメ旅行(ATTAレポート)

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

国際的なアドベンチャートラベルの業界団体、アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション(ATTA)は6月24日、「2025年版アドベンチャー旅行トレンド&インサイトレポート」を発表しました。

レポートでは、主に2024年の世界のアドベンチャートラベル業界における市場動向や旅行者の特徴などが記されました。

なお同レポートは、2025年2月19日から4月16日までの期間で、英語スペイン語、ポルトガル語、フランス語、イタリア語、ドイツ語の多言語調査を通じて収集されました。

関連記事アドベンチャーツーリズムとは?概要から成功事例まで徹底解説

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

2024年、旅行需要は前年から減少もコロナ前と同水準に

同レポートでは、コロナ後の不安定な状況を経て、2024年はアドベンチャートラベル業界が安定化したと示されました。

調査に回答した企業は、2024年に平均で4,141人の旅行者に対応しており、2023年の6,553人と比較すると37%減少しているものの、コロナ前の2019年と同水準となりました。

2024年における旅行の充足率は、2022年および2023年と同様の65%で安定しており、引き続きアドベンチャートラベルの需要の高まりが見られるとしています。

また8泊の旅程の場合、旅行価格の中央値は3,000ドルに上昇し、そのうち76%(約2,280ドル)が地元のサプライヤーに支払われていることがわかりました。レポートでは、地域に根ざした経済効果への業界の長年の取り組みを裏付けていると述べられています。

「お手頃価格」「文化体験」「探索」が人気に

2024年に人気が高かったアドベンチャートラベルの共通点として、「手頃な価格」「文化体験型」「アクティブな探索」が挙げられています。

アドベンチャートラベルは、主に米国やブラジル、西ヨーロッパからの旅行者を対象としており、目的地として米国やブラジル、イタリア、日本などが挙げられています。

またアドベンチャートラベルの旅行者の特徴として、資金力や旅行への意欲が高い45歳から64歳が主となっているとしています。

特に、カスタマイズされた旅行や少人数グループ向けの旅行が多く、専門のガイド付きや美食、自然写真、女性向けなど、旅行者の好みに合わせた旅行商品が多く企画されていたとしています。

関連記事アドベンチャートラベルの可能性と今後の課題とは?「AdventureWeek 2024 沖縄」実施報告会を取材

注目のトレンドは「グルメ旅行」

2024年のアドベンチャートラベルにおけるトレンドとして、以下の項目が挙げられました。特にグルメ旅行は、過去5年間で着実に増加してトレンドアクティビティのトップを占めています。

  • グルメ旅行
  • サファリ/野生動物観察
  • ハイキング/トレッキング
  • 電動自転車でのサイクリング
  • 野生動物/自然写真
  • 文化活動

旅行者の主な動機として、「新しい体験への欲求」「人里離れた場所への旅」「地元の人のように旅をしたい」という欲求などが挙げられています。

また、気候変動などの影響によって変化や消滅する恐れがある場所を旅行する、「ラストチャンス旅行」が再び注目を集めているようです。

ほかにも、暑さから逃れるための避暑地として、北東アジアやスカンジナビア、地中海、南極などの涼しい気候の目的地も人気を集めています。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

ADVENTURE TRAVEL:ATTA Releases 2025 Annual Adventure Travel Trends & Insights Report

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに