6月の訪日台湾人数は58.5万人、消費額も前年超えの水準:台湾市場の最新インバウンドデータを解説【2025年上半期】

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日本政府観光局JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日台湾人数は58万5,000人でした。

また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日台湾人旅行消費額は2,915億円となっています。

本記事では、台湾市場のインバウンド動向について解説します。

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訪日台湾人客数最新データ:6月は58.5万人

日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日台湾人数は58万5,000人となり、前年同月から1.8%増加しました。

2025年のこれまでの推移を2024年と比較してみましょう。

▲訪日台湾人客数2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日台湾人客数2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

2025年上半期は、2024年上半期を上回る水準で推移しています。

例年、台湾人の訪日ピークは、端午節休暇のある6月から夏休みシーズンの7〜8月に迎える傾向があります。下半期も引き続き好調に推移すれば、過去最高を記録した2024年を上回ることは十分に考えられるといえるでしょう。

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▲訪日台湾人客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日台湾人客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

訪日台湾人消費額最新データ:4-6月期2,915億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。

2025年4-6月期の訪日台湾人旅行消費額は2,915億円(前年同期比10.8%増)となり、順調に推移していることがわかります。

訪日台湾人の旅行消費額は、2024年に初めて1兆円を超えました。2025年の下半期も順調に推移すれば、前年を超えることも期待できそうです。

関連記事:2024年、訪日台湾人消費額は初の1兆円超え【2024年インバウンドデータを解説】

▲訪日台湾人旅行消費額2024年と2025年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日台湾人旅行消費額2024年と2025年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たり消費額は18万4,546円

次に、1人当たり消費額を見てみましょう。2025年4-6月期の訪日台湾人の1人当たり消費額は、18万4,546円(前年同期比2.2%増)でした。全市場の1人当たり消費額(23万8,693円)と比較すると、5万4,147円少なくなっています。

1人当たり消費額の構成を見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で6万1,049円でした。次いで買物代が6万837円、飲食費が3万7,327円、交通費が1万7,970円、娯楽等サービス費が7,285円でした。

▲訪日台湾人の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日台湾人の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

5つの費目のうち、宿泊費と交通費、娯楽等サービス費は前年同期より増加しました。一方で、買物代は前年同期から約7,000円減少しました。

直近の円高傾向などが原因で買物代の微減が見られるものの、平均泊数は6.1泊と前年から1.1泊増加しており、1人当たり消費額としては前年より微増する結果となりました。

関連記事:5月の百貨店免税売上、前年比4割減 購買客数も38か月ぶりに減少

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以上、台湾の最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、台湾インバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。

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※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)

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<参照>

日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

観光庁:インバウンド消費動向調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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