日本政府観光局(JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日マレーシア人数は2万8,100人でした。
また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日マレーシア人旅行消費額は283億円となっています。
本記事では、マレーシア市場のインバウンド動向について解説します。
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訪日マレーシア人客数最新データ:6月は2.8万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日マレーシア人数は2万8,100人で、前年同月から27.5%増加しました。

上半期の推移を見てみると、前年を上回る水準で推移しています。特に特に1月は、旧正月やマレーシアの通貨・リンギットの高騰などの影響により、前年同月比133.8%増と大きく伸長しました。
例年、マレーシア人の訪日旅行は12月頃にピークを迎える傾向にあります。そのため下半期も引き続き好調を維持すれば、2025年の訪日マレーシア人数は過去最高を更新することも十分考えられます。
関連記事:マレーシアと日本の関係は?政治・経済のつながりや日本へのイメージなど徹底解説

訪日マレーシア人消費額最新データ:4-6月期283億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。
2025年4-6月の訪日マレーシア人旅行消費額は283億円(前年同期比38.1%増)でした。訪日客数と同様に、前年の水準を上回って推移しています。

1人当たり消費額は21万7,784円
1人当たり消費額を見てみましょう。
2025年4-6月の訪日マレーシア人の1人当たり消費額は、21万7,784円でした。全市場の1人当たり平均消費額(23万8,693円)と比較すると2万909円少なくなっています。

1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で7万7,775円でした。次いで買物代が6万5,718円、飲食費が4万5,630円、交通費が2万3,407円、娯楽等サービス費が5,255円でした。
2024年と比較すると、1人当たり消費額は2万円以上増加しました。5つの費目のなかでは、宿泊費、飲食費、買物代が前年より増加しており、特に買物代は、前年から1万円以上増加しています。
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以上、マレーシアの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、マレーシアのインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:インバウンド消費動向調査
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