日本政府観光局(JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日インド人数は2万8,600人でした。
また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日インド人旅行消費額は285億円となっています。
本記事では、インド市場のインバウンド動向について解説します。
※なお、訪日インド人客は業務目的である場合も多いため、1人当たり消費額などのデータを見る際には注意が必要です。観光庁のインバウンド消費動向調査を確認すると、2024年年間の場合は、観光・レジャー目的が41.8%、業務目的が44.4%となっています。
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訪日インド人客数最新データ:6月は2.9万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日インド人数は2万8,600人となり、前年同月から43.8%増加しました。
上半期の推移を見ると、すべての月で前年を上回っており、特に4月以降の伸びが顕著です。海外旅行需要の高まりや航空便の増便、経由便の利便性向上などによって、5月には単月として過去最高を記録しました。

インド人は例年春頃に多く訪日する傾向にありますが、今後も引き続き好調に推移すれば、2025年は前年を大きく上回って過去最高を更新することも期待できます。
また、インドは訪日旅行市場全体に占める割合は高くないものの、成長余地の高い市場として知られています。昨今の訪日客の伸び率を踏まえると、今後注目しておきたい市場の一つと言えるでしょう。
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訪日インド人消費額最新データ:4-6月期285億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。2025年4-6月期の訪日インド人旅行消費額は、285億円(前年同期比48.8%増)でした。四半期別で見ても前年を上回る水準で推移しており、特に4-6月期は訪日客数の増加に伴い前年から大きく伸長しています。

1人当たり消費額は26万2,263円
次に、1人当たり消費額を見てみましょう。2025年4-6月期の訪日インド人の1人当たり消費額は、26万2,263円(前年同期比1.5%減)となり、前年をわずかに下回りました。全市場の1人当たり消費額(23万8,693円)と比較すると、2万3,570円高くなっています。
1人当たり消費額の構成を見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で12万4,506円でした。次いで飲食費が5万1,243円、買物代が4万774円、交通費が3万3,968円、娯楽等サービス費が1万1,773円でした。

5つの費目のうち、宿泊費と飲食費、娯楽等サービス費は前年同期より増加しました。
訪日インド人客には観光以外を目的とする人も多いため、観光・レジャー目的に絞ってみると、1人当たり消費額は29万6,954円でした。
そのなかで最も多くを占めたのは宿泊費で、14万325円でした。次いで飲食費が5万3,758円、買物代が4万5,734円、交通費が4万1,611円、娯楽等サービス費が1万5,527円でした。
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以上、インドの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、インドのインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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