日本政府観光局(JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日豪州人数は5万9,400人でした。
また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日豪州人旅行消費額は997億円となっています。
本記事では、豪州市場のインバウンド動向について解説します。
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訪日豪州人客数最新データ:6月は5.9万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日豪州人数は5万9,400人で、前年同月から3.9%減少しました。
6月の訪日豪州人数が減少した一方で、6月以外の各月は前年を上回って推移しており、上半期全体では前年より約10万人増加(前年比122%)しました。
- 2024年上半期:46万1,991人
- 2025年上半期:56万7,248人

豪州のアウトバウンド需要は増加傾向にあり、特にウィンタースポーツ需要が高まる1月とイースター休暇があった4月は大きく伸びました。
訪日豪州人客は、冬季に訪日のピークを迎える傾向にあります。そのため下半期も順調に推移すれば、2025年の訪日豪州人数が2024年を上回って過去最高を記録することも十分に考えられるでしょう。
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訪日豪州人消費額最新データ:4-6月期997億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。
2025年4-6月の訪日豪州人旅行消費額は997億円(前年同期比12.6%増)となりました。1人当たり消費額は前年を下回りましたが、好調な訪日客数に伴い、全体の消費額は前年を上回る水準で推移しています。

1人当たり消費額は39万5,448円
1人当たり消費額を見てみましょう。
2025年4-6月の訪日豪州人の1人当たり消費額は、39万5,448円でした。全市場の1人当たり平均消費額(23万8,693円)と比較すると15万6,755円多くなっています。
1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で16万467円。次いで飲食費が7万7,788円、買物代が7万204円、交通費が4万4,889円、娯楽等サービス費が4万1,950円でした。

また2024年と比べると、1人当たり消費額は2万円以上減少しました。5つの費目のうち買物代は前年同期より増加したものの、他の4つの費目は減少しました。
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以上、豪州の最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、豪州のインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:インバウンド消費動向調査
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