「本質は顧客第一」グーグルとウォルマートが対談【NRF 2026 Retail's Big Show参加レポート】

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小売業界における世界最大級の祭典「NRF 2026 Retail's Big Show」が、2026年1月11日〜13日にニューヨークで開催されました。

2026年は、世界100か国以上から約4万人の参加者が集まり、800社を超える企業が出展し、多彩なプログラムが開催されました。

訪日ラボは、現地でイベントを取材。本記事では、基調講演であるGoogle CEOのサンダー・ピチャイ氏とWalmart CEOのジョン・ファーナー氏による対談セッション「小売業におけるAIプラットフォームの転換と今後の展望」の様子をレポートします。

取材/訪日ラボ・菊池惟親

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小売業界で広がるAI活用

冒頭、Googleのサンダー・ピチャイ氏は、同社が推進する「フルスタック(システムの構築などに必要な技術要素を兼ね備えていること)」なAIアプローチについて紹介し、自社開発のAI専用チップから、世界規模のネットワークインフラ、最先端モデルのGeminiまで、すべてのレイヤーに投資を続けていると説明しました。

ピチャイ氏は、小売業界におけるAI活用について、2025年12月に小売業者がGoogleのAPI経由で処理したトークン数(AIが言語を理解し生成するための最小単位)が前年比で11倍以上に拡大したことに触れ、フルスタックのアプローチで小売業界の新たなステージを作り上げたいとしました。

AIモード(GoogleAI検索機能)によって、買い物体験はキーワードの検索から自然な会話へと移行しています。

Geminiアプリの月間ユーザー数は6.5億人(前年比約15倍)にまで成長したほか、11月にはショッピンググラフ(商品の情報を提供するためのデータセット)を統合し、例えば「新しい趣味を始めたい」という相談に対して、必要なもののリストと購入場所が一度に提案されるようになったと紹介しました。

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
▲当日の様子:訪日ラボ撮影

新プロトコル「UCP」発表 Gemini上で検索から購入まで

ピチャイ氏は、エージェント型コマースのために設計された「Universal Commerce Protocol(UCP)」を発表しました。

WalmartやShopifyなどと共同開発され、商品検索から購入、購入後のサポートまで、ショッピングの一連の流れをシームレスに完結させるための共通言語を提供します。

これまではGoogle検索のAIモードやGeminiで商品を見つけた場合、購入するためには外部サイトへ遷移する必要がありましたが、UCPの導入により、対象の小売事業者から直接購入できるようになるとしました。

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
▲当日の様子:訪日ラボ撮影

Walmart × Google:ウォルマートの商品をAIが提案

続いてWalmartのジョン・ファーナー氏が登壇し、Alphabet傘下のWing(無人ドローンによる高速配送サービスを展開)との提携により、より広いエリアで、より多くの顧客へ、短時間で商品を届けられるようになったことについて語ったほか、Gemini内で利用できるWalmartの「エージェント型コマース体験」について発表しました。

Walmartの膨大な商品カタログと在庫データがGeminiに統合されたことで、利用者がGemini上で旅行の計画を立てた際、自動でWalmartの在庫や価格を参照し、適切な商品が提案されます。

▲当日の様子:訪日ラボ撮影
▲当日の様子:訪日ラボ撮影

本質は「顧客第一」

ファーナー氏は、Walmartが重視する「People-Led, Tech-Powered(人が主導し、テクノロジーが支える)」という価値観に触れ、AIは従業員を置き換えるものではなく、重労働の自動化などによって従業員の肉体労働を減らし、知的労働をサポートするものだと訴えました。

また、ピチャイ氏も「ユーザーに​焦点を​絞れば、他の​ものは​みな​後から​ついてくる」というGoogleの信念を紹介し、小売業界はAIによる変革期を迎えているものの、両者はそれぞれ「顧客が第一である」という本質は変わらないと強調しました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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