2025年の世界航空需要、過去最高を記録【IATA旅客需要データ 2025年12月】

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国際航空運送協会IATA)は、2025年通年の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。

2025年12月の航空総需要(RPK)は前年同月比で5.6%増加し、供給量は同5.9%増加したほか、搭乗率は83.7%でした。

また、2025年の年間総需要は前年と比較して5.3%増加し、年間として過去最高を記録しました。

*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)

関連記事:2025年11月の世界航空需要、成長鈍化も堅調に推移【IATA旅客需要データ 2025年11月】

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【国際線】アジア太平洋が最も高い成長率を記録 北米は伸びが鈍化

2025年の国際旅客需要はすべての地域で前年と比べて増加し、全体で7.1%増加しました。2024年の成長率(同13.6%)を下回りましたが、堅調な伸びを記録しました。また12月単月では前年同月比7.7%増となり、11月の成長率(同7.7%増)を維持しました。

2025年年間の市場別需要を見ると、特にアジア太平洋地域が前年比10.9%増加となり、市場全体で最も高い成長率を記録しました。

そのほかの市場では、中南米が同8.6%増、アフリカが同7.8%増、中東が同6.7%増、欧州が同6.0%増、北米が同2.1%増でした。

▲国際線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成
▲国際線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成

【国内線】ブラジルが二桁成長 日本は搭乗率が大幅改善

2025年の国内旅客需要は前年比2.4%増となり、過去最高を記録しました。一方で、2024年の成長率(同5.7%増)と比べると鈍化しました。12月単月では前年同月比2.2%増となり、11月の成長率(同2.7%増)をわずかに下回りました。

2025年年間の市場別において、最も勢いがあったのはブラジルで、前年比11.1%増の二桁成長を記録しました。次いでインドの同5.2%増、日本の同4.8%増、中国の同4.7%増と続きました。また、アメリカは同0.6%減と唯一のマイナスとなりました。

搭乗率では、上昇幅が最も大きかったのは日本で、前年比3.4ポイント増を記録。一方でアメリカは同1.9ポイント減と最も大きな低下となりました。

▲国別国内線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成
▲国別国内線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成

IATAが脱炭素化とサプライチェーン問題を指摘

2025年の航空旅行需要を見ると、コロナ後の急回復を経て、航空業界の成長は平常時に近いペースへ戻りつつあります。

こうした需要の拡大により、業界では「脱炭素化」と「サプライチェーン問題」の2つの課題が改めて指摘されています。

脱炭素化は、航空業界が今後も持続的に成長していくために欠かせないテーマです。航空産業による経済効果が大きい国では、持続可能な航空燃料(SAF)の生産を進めるため、政府による政策面での後押しが求められています。

また、2025年に航空会社が特に苦しんだのがサプライチェーンの混乱でした。旅行需要は高まっているにもかかわらず、新しい航空機やエンジンの納入遅れ、整備体制の不足などが続き、コスト増は110億ドル以上に達すると推計されています。

航空会社は機材を長く運航させたり、座席数を最大限活用したりして需要に対応してきましたが、搭乗率が84%近くまで上がっていることからも、限界が近づいている状況です。

IATAは、2025年がサプライチェーン危機の底となり、2026年には回復に転じることが重要だと指摘しています。

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<参照>

国際航空運送協会(IATA): Strong 2025 Passenger Demand Masks Ongoing Capacity Constraints

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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